[目次]

▼ ポータブルSSDとは?

▼ USBメモリとの違いは?

▼ 寿命は製品によって異なる

▼ ポータブルSSDの選び方

▼ ポータブルSSDのおすすめ9選

▼ まとめ


ポータブルSSDとは、近年注目を集めているストレージデバイスの一つです。USBメモリーと比べて大容量かつ高速なデータ転送が可能で、最近ではHDD並の大容量な製品も登場しています。

このページでは、ポータブルSSDとはどのようなものか? USBメモリとの違いなどを解説するとともに、ポータブルSSDの選び方についても紹介します。さらに、Amazonで購入できるバッファロー、エレコム、サムスン、サンディスクなどの人気メーカー製品から、おすすめのポータブルSSDも紹介します。

ポータブルSSDとは?

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持ち運びに対応した記憶媒体

ポータブルSSDは、外付けの小型SSDです。SSDというのは「Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)」の略で、近年ではHDD(ハードディスクドライブ)の代わりにパソコンの記憶媒体として用いられています。

HDDは回転する円盤に磁気でデータの読み書きを行う仕組みになっていますが、このSSDは内蔵するメモリーチップにデータの読み書きを行う仕組みです。半導体メモリのため、機械的に稼働する部品がないおかげで壊れにくく、さらに持ち運びに適しているというわけです。

その中でもポータブルSSDと呼ばれる製品は、さらに持ち運びやすいサイズにつくられており、落下による衝撃に強かったり、防水機能が備わっていたりします。

スティック型が注目されている

もともとポータブルSSDは、タバコの箱よりひと回り小さいくらいの大きさの本体を、USBケーブルでPCなどと接続するものが主流でした。しかし最近では、USBメモリのような見た目の「スティック型」と呼ばれる製品も人気を集めています。

USBケーブルで接続するタイプのポータブルSSDは、パソコンに接続したまま使うのに向いていて、スティック型のポータブルSSDはUSBメモリのように手軽に使えるのがよいところです。それぞれ使い勝手が違うので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。

USBメモリとの違いは?

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Everyday better to do everything you love//Getty Images

前述のとおり、最近はスティック型のSSDが登場しましたが、こうした製品とUSBメモリはどのような違いがあるのでしょうか?

基本的にポータブルSSDのほうが大容量で、データの転送速度も速く、大きなデータでも高速な読み書きが可能です。

その他の違いとしては、USBメモリはPCから別のPCへのファイルのやりとりを想定してつくられているため、Windowsからは「リムーバブルメディア」として認識されます。

一方のポータブルSSDは、PCの記憶領域を拡張するために使うことを想定してつくられており、Windowsからは「ローカルディスク」として認識されます。ほぼ内蔵SSDと同じように使えるため、PCに詳しい人なら、より細かな設定が可能となるでしょう。

寿命は製品によって異なる

ポータブルSSDは、製品によって寿命が異なります。SSDの寿命を知る目安となる単位として「TBW(Total Bytes Written:トータル・バイツ・リトゥン)」という単位があり、SSDの耐久性をある程度知ることができる指標となります。

例えば「100TBW」の製品は、100TB(テラバイト)のデータを書き込める耐久性があるということになります。この場合、毎日10GBのデータを書き込んで1万日かかる計算になり、よほどのケースでない限り、一般のユーザーが到達することはほとんどないと言えるでしょう。

この「TBW」は、すべての製品に表示されているわけではありません。ですが、表示する製品も増えているので、購入時にチェックすることをおすすめします。

ポータブルSSDの選び方

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Dmytro Varavin//Getty Images

容量選びは用途に合わせて

現在、一般に販売されているポータブルSSDの容量は、120GB(ギガバイト)~4TB(テラバイト)のものが多くなっています。基本的には容量が大きくなるほど価格も高くなり、8TBなどの製品になると数十万円といったものもあります。

やみくもに容量が大きいものを選ぶのはコストパフォーマンスが悪くなるので、用途に合わせて必要な容量を選ぶことがポイントです。

自分がどの程度SSDの容量を使うかわからない人は、以下を目安にするとよいでしょう。

  • 文書などのファイルの保管:120~500GB
  • 高画質な写真などの保管:500~1TB

USBの規格(スピード)を確認

ポータブルSSDのUSBは、差込口の形状が大きく2つに分かれます。

1つは「USB Type-A」で、これは、最もよく見かける長方形のUSBポートです。もう1つは「USB Type-C」で、AndroidスマホやiPadなどに採用されている小さなUSBポートです。

そして、同じUSB形状でもデータの転送速度には違いがあります。以下がその一覧です。高画質な写真や動画データを保存する人なら、できるだけ転送速度のはやい製品を選んだほうが快適に使えます。

  • USB2.0:480Mbps
  • USB3.2(Gen1):5Gbps
  • USB3.2(Gen2):10Gbps
  • USB3.2(Gen2 × 2):20Gbps(Type-Cのみ)

耐水・耐衝撃性を確認

ポータブルSSDは、持ち運ぶ機会が多くなるはずです。そのため、耐水性や耐衝撃機能が備わっている製品を選ぶことをおすすめします。

ポータブルSSDのおすすめ9選

バッファロー SSD-PUT250U3-B/N

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USBメモリのような形をした、250GBのポータブルSSDです。従来のポータブルSSDよりさらに軽量かつコンパクトで、持ち運びに大変便利になっています。

250GBという容量かつ、最大5GbpsのUSB3.2 Gen1なので、動画などの重いデータよりもオフィスソフトのファイルなど軽めのデータの保管に向いています。価格もリーズナブル。USBメモリの代替として導入するのにもおすすめです。

  • 容量:250GB
  • 規格:USB3.2 Gen1

エレコム ESD-EMA0500GBK

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¥6,980

USBメモリのようなスティック型をしたポータブルSSDです。比較的リーズナブルな価格ながらUSB3.2Gen2に対応し、大容量ファイルのやりとりも高速に行えます。

パソコンのデータの保管や移動に使うことはもちろん、液晶テレビに接続して録画データを記録する媒体としても使えます。容量は500GB。フルHD動画であれば約78時間録画可能なため、普段録画をあまりしない人にとっては十分な容量と言えるでしょう。

  • 容量:500GB
  • 規格:USB3.2 Gen2

アイ・オー・データ SSPV-USC480GE

アイ・オー・データ SSPV-USC480GE

SSPV-USC480GE

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¥8,980

ケーブルで接続して利用するタイプのポータブルSSDです。本体のUSB端子はType-C、付属のケーブルは片方がType-C、もう片方がType-Aですが、両側Type-Cのケーブルを用意すればType-C端子のみのPCなどでも使えます。

USB3.2 Gen2により、高速かつ安定したデータ転送が可能です。小型・軽量で持ち運びやすいので、ビジネスシーンにおいても大変便利。さらにPS4やPS5にも正式に対応しており、PS4のデータをPS5に移す際にも使えます。

  • 容量:480GB
  • 規格:USB3.2 Gen2

Crucial(クルーシャル) X6 CT500X6SSD9

Crucial(クルーシャル) X6 CT500X6SSD9

X6 CT500X6SSD9

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¥8,680

アメリカの半導体機器メーカーMicron (マイクロン)の一般消費者向けブランド「Crucial(クルーシャル)」は、パソコンなどに内蔵されるSSDで人気があり、品質の高さにも定評があります。

このポータブルSSDはわずか39.5gと軽量で、最大2mの高さから落としてもドライブのデータに影響がないことが確認されている耐衝撃設計になっています。本体のUSB端子はType-Cで、付属のケーブルも両側Type-Cです。MacBookをはじめ、最新のPCですぐ使えるでしょう。

  • 容量:500GB
  • 規格:USB3.2 Gen2

サンディスク SDSSDE30-1T00-GH25

SanDisk SDSSDE30-1T00-GH25

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カルフォルニアに本社を置くサンディスクは、世界的にSSDが人気のメーカーです。この製品は赤い持ち手のついたスタイリッシュなデザインが特徴で、2mの高さの落下試験にもクリアしているということ。

本体にはUSB3.2 Gen2に対応したUSB Type-C ポートを備え、付属するケーブルはType-C&Type-Aになっています。上位モデルに比べると、読み書きの速度がやや落とされています。ですが40gと軽く、持ち運びに適しています。

  • 容量:1TB
  • 規格:USB3.2 Gen2

キオクシア EXCERIA PLUS SSD-PKP1.0U3-B/N

キオクシア(KIOXIA) EXCERIA PLUS SSD-PKP1.0U3-B/N

EXCERIA PLUS SSD-PKP1.0U3-B/N

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ここ数年、コストパフォーマンスの高さで注目を集めているキオクシア(旧:東芝メモリ)のポータブルSSDです。本体にはUSB3.2 Gen2に対応したType-Cポートを備え、Type-CケーブルとType-Aケーブルの両方が付属されています。

米国MIL規格の落下試験に準拠した耐衝撃設計のアルミの筐体に、高品質な国産フラッシュメモリを搭載。3年の長期保証は、品質への自信の表れと言えるでしょう。品質を重視して選びたい人におすすめの製品です。

  • 容量:1TB
  • 規格:USB3.2 Gen2

バッファロー SSD-PG1.9U3-B/NL

バッファロー SSD-PG1.9U3-B/NL

SSD-PG1.9U3-B/NL

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¥23,717

2TBの大容量ながら、比較的リーズナブルな価格で購入できるポータブルSSDです。USB3.2Gen1なので、データ転送速度は最大5Gbpsになります。ですが、特別重いデータを頻繁に保存するのでなければ、十分な速度とも考えられます。

本体側のUSBコネクタは接続トラブルを軽減する専用設計になっており、もう片方の端子はType-Aなので、MacBookなどType-C端子のみの機器で使う場合は変換コネクタが別途必要です。PS4&PS5での動作確認済で、ゲームデータの保存にも使えます。

  • 容量:1.9TB
  • 規格:USB3.2 Gen1

Crucial(クルーシャル) X8 CT1000X8SSD9

Crucial(クルーシャル) X8 CT1000X8SSD9

X8 CT1000X8SSD9

Crucial(クルーシャル) X8 CT1000X8SSD9

¥27,000

USB3.2Gen2の高速なデータ転送に対応した、2TBのポータブルSSDです。本体にはType-Cポートが備わり、ケーブルにはType-C/Type-Aの変換アダプターが付属します。Type-CならPCだけでなく、iPadやスマートフォンなどでも利用できます。

2mの高さからの落下試験済みで、3年の国際保証付き。高速かつ大容量ですが、USBからの電源のみで動くバスパワータイプとなっています。PS4とPS5にも対応しているので、大切なゲームデータの保存にもおすすめです。

  • 容量:2TB
  • 規格:USB3.2 Gen2

WD(ウエスタンデジタル) WDBAGF0040BGY-WESN

ウエスタンデジタル(Western Digital) WDBAGF0040BGY-WESN

WDBAGF0040BGY-WESN

ウエスタンデジタル(Western Digital) WDBAGF0040BGY-WESN

¥52,580

WD(ウエスタンデジタル)は、SSDでおなじみのアメリカメーカーです。この製品は4TBというHDD並の大容量ながら本体の厚み9mm、そしてわずか45.7gという軽さを実現。

2mの高さからの落下試験済み。持ち運んで使う用途でも、大切なデータを保護します。特筆すべきは、業界最長レベルとなる5年の長期保証がついていること。高価な製品だけに、安心感につながることでしょう。

  • 容量:4TB
  • 規格:USB3.2 Gen2

まとめ

ポータブルSSDは、無理なく持ち運べるコンパクトさでありながら、大容量のデータを高速に読み書きできることがメリットです。また、持ち運びしない人にとっても、PC本体で足りない分のデータを保管するストレージとして大いに活用できるでしょう。

ここで紹介したポータブルSSDはどれも評判の良い製品ですので、気になったものがあればぜひ購入して活用してみてはいかがでしょうか。