[目次]

▼ タブレットの種類

▼ タブレット選びのポイント

▼ おすすめのタブレット11選

▼ まとめ


スマートフォンよりも大きな画面でインターネットや動画を楽しめて、ノートPCよりも気軽に使えるタブレット(タブレットPC)。専用のペンを使ってイラストを描くことや、ビジネスの資料に手書きで書き込むこともできるなど幅広い用途に便利に使えます。

タブレットとひと口に言っても8インチや10インチ、さらに大型の12インチなどいろいろなサイズがあり、さらにOS(オペレーティングシステム)も、iPad OSやAndroid、Windows、さらに独自OSのAmazon Fireなどがあり、できることや使い方がそれぞれ異なります。

そこで、ここではタブレットの種類や特徴を紹介するとともに、選び方のポイントを解説します。さらに後半では、おすすめのタブレット端末を紹介します。

タブレットの種類

タブレットの画像
d3sign//Getty Images

現在、一般向けに販売されているタブレットは、OSの違いで大きく4種類に分かれます。

iPad

AppleのiPadは、最も人気のタブレットとして高い知名度があります。もともとは iPhoneと同じOSで動いていましたが、現在はよりタブレットに最適化された iPad OSが使用されています。

基本的に多くの人が「タブレットでできること」として想像していることのほとんどは、iPadでできると言って過言ではないでしょう。別売りのApple Pencilを購入すればイラストなども描けて、キーボードをつなげばPCのような使用感となります。

ユーザー数も多いのでアプリやアクセサリーのバリエーションも多く、購入後の楽しみが大きいのも特徴と言えるでしょう。

Windows タブレット

Windows PCが、そのままタブレット型になったものです。タブレットモードが用意されているものの基本的にパソコンと同じOSなので、Windowsに慣れている人なら使いやすいはずです。

Microsoft Officeをはじめとするビジネス用アプリがそのまま使えるほか、PC用のキーボードやマウスも使えます。動画などのエンタメを楽しむというよりは、ノートPCを選ぶときの一つの選択肢となることが多い製品と言えるでしょう。代表的な製品に、Microsoft Surfaceがあります。

Android タブレット

Androidスマートフォンと同じく、こちらもAndroid OSを使用したタブレットです。最近はAndroidスマートフォン用のアプリをそのまま使えることが多くなっており、活躍の幅が広がっています。

Windows タブレットがPCのように使えるのに比べるとiPadに近い使用感となっており、動画を観たりネットサーフィンをしたり、絵を描いたりといったエンタメ重視の使い方に向いています。代表的な製品に、Google Pixel TabletやSamsung Galaxy Tabがあります。

Amazon Fire タブレット

ネット通販世界最大手、Amazonオリジナルのタブレットです。もともとはAmazonのKindleを利用した電子書籍の閲覧を、リーズナブルに行うための端末として登場しました。そのため、7インチや8インチといった小さめのサイズも用意されています。

Andoroidをベースとしていますがオリジナルのカスタマイズがされており、Android用アプリは原則利用できません。近年は性能がアップし、動画閲覧も快適な11インチサイズの機種も登場しています。

タブレット選びのポイント

タブレットの画像
d3sign//Getty Images

モニターの大きさによる特徴を知る

7~8インチ

スマートフォンよりも二回りほど大きいサイズで、電子書籍の閲覧などに向いているサイズです。小説やマンガをよく読む人にとってはちょうどいい大きさでしょう。

手で持ちやすいサイズでもあるので、移動中に使いたい人にもおすすめ。一方で資料を閲覧したり、イラストを描いたりするにはやや小さいサイズと言わざるを得ません。

10インチ前後

10インチ前後のタブレットは製品数も多く、王道とも言える使い勝手です。動画を観ても迫力があり、雑誌などの大きな電子書籍も読みやすいサイズになっています。

製品によっては意外なほど軽く、持ち運びも楽ちん。ワイヤレスなどのキーボードをつなげば、ノートPCのような感覚での使い方もできます。漠然と「タブレットがほしい」と考えているときは、10インチ前後のタブレットから検討をはじめるのがおすすめです。

12インチ以上

タブレットで最大級のサイズで、基本的に屋外に持ち出さずに自宅で使う人やイラストを描くためにタブレットを使う人、大きな画面でネットサーフィンや動画閲覧をしたい人におすすめです。

本体が大きく重いため、屋外で片手で使うことはできず基本的にテーブルのある環境で使うことになるでしょう。また、高価な製品が多くなるため、購入のハードルが上がります。

Wi-FiモデルとSIMフリーモデルがある

「Wi-Fiモデル」は、Wi-Fiが飛んでいる環境でのみインターネットに接続できるタイプで、タブレットの多くはこのモデルとなります。

もう一つはスマートフォンと同じくSIMカード(もしくはeSIM)が入るようになっていて、Wi-Fiに接続しなくても単体でインターネットに接続できるタイプです。

屋外に持ち歩く機会が多いなど、単体で通信させる必要がある場合は、「SIMフリーモデル」がおすすめです。一方でWi-Fiのある場所で利用する機会が多い人や、屋外ではスマートフォンのテザリングを利用する人なら、価格を抑えられるWi-Fiモデルが良いでしょう。

ストレージの容量を確認

タブレットにはスマホやPCと同じように、データを保存するストレージがあります。64GBや256GBなどから選べますが、容量が大きいほど価格も高くなります。

もし、動画データやイラストデータなどサイズの大きいデータを保存するなら、512GBや1TBなど大容量のストレージを選ぶと良いでしょう。反対にオフィスソフトなどビジネスソフトのデータが多い人は、128GB以下でも足りると考えられます。

またiCloudや、One Drive、Google Driveなど、クラウドへのデータ保存を積極的に活用すれば、本体のストレージ容量はそれほど必要ない場合もあります。自分の使い方に合わせて選びましょう。

バッテリーの持ち時間を確認

タブレットによって、搭載されているプロセッサの電力消費量が異なります。基本的には高性能なほどバッテリーが早く減りますが、大型のタブレットはバッテリーも大きくなるため長く使えるものもあります。

特に、すぐに充電できない外出先で使う機会の多い人はバッテリーの持ち時間に注目しましょう。

おすすめのタブレット11選

▼iPad

Apple iPad Air(Wi-Fi + Cellular, 64GB)

Apple(アップル) iPad Air (Wi-Fi + Cellular, 64GB)

iPad Air (Wi-Fi + Cellular, 64GB)

Apple(アップル) iPad Air (Wi-Fi + Cellular, 64GB)

Amazon で見る

iPad Airは、現在のiPadの標準モデルとも言える製品です。ポップなカラーバリエーションと、Mac Bookにも搭載されているCPU「M1チップ」によるパワフルな処理能力が魅力。

ノートPC代わりとしても利用できる性能があり、Apple Pencilは側面にマグネットで付けるだけで充電可能と、上位モデルのiPad Proに近い使い勝手も好評です。専用のキーボードカバーも用意されており、キーボード入力にも対応します。

Cellular(SIMフリー)モデルを選べば、SIMカードを契約することで単体での通信が可能。自宅はもちろんオフィスや学校、通勤や通学の電車の中でも、いつでもインターネットに接続でき、使い勝手は抜群と言えるでしょう。

  • モニターの大きさ:10.9インチ
  • 通信:Wi-Fi / SIMフリー
  • ストレージの容量:64GB
  • バッテリーの持ち時間:最大10時間

Apple 12.9インチ iPad Pro(Wi-Fi, 256GB)

Apple(アップル) 12.9インチ iPad Pro (Wi-Fi, 256GB)

12.9インチ iPad Pro (Wi-Fi, 256GB)

Apple(アップル) 12.9インチ iPad Pro (Wi-Fi, 256GB)

¥188,800

iPadの最上位機種がこちらのiPad Pro 12.9インチ。11インチモデルもありますが、イラストを描く人や資料を大きな画面で見るなら、12.9インチがおすすめです。抜群の美しさを誇るLiquid Retina XDRディスプレイにより、動画鑑賞も存分に楽しめます。

CPUには最新のMacBook Proにも搭載されているM2チップを搭載し、動画編集など性能を求められる作業も余裕でこなします。クリエイティブな作業をiPadで行う人なら、ぜひ選びたいモデルと言えるでしょう。

さらに充電用にも使うUSB-Cポートは、超高速なデータ転送が可能な「Thunderbolt4」規格に対応しているので、iPadとMacの間でのデータ転送や外部ストレージにデータ保存をする際も快適です。

  • モニターの大きさ:12.9インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:256GB
  • バッテリーの持ち時間:最大10時間

Apple iPad mini

Apple(アップル) iPad mini

iPad mini

Apple(アップル) iPad mini

¥78,799

片手で持つこともできる、8.3インチのコンパクトなiPadです。iPhoneが最大で6.7インチなので(iPhone 14 Pro Max)、それより二回りほど大きく電子書籍リーダーとしてもちょうど良いサイズと言えるでしょう。

自宅はもちろん、移動中に使うにはベストな大きさのiPadとも言え、ちょっとした作業や調べ物、動画鑑賞や読書など幅広い用途に使えます。移動中の使用がメインなら、SIMフリーモデルを選ぶとさらに快適になるでしょう。

CPUはiPhoneと共通のA15チップを搭載しており、iPhoneと同じように3Dゲームや簡単な動画編集などもこなせ、Apple Pencilにも対応しているので、イラストを描くこともできます。価格もiPhoneと同じかそれよりやや安く、購入しやすいことも魅力と言えそうです。

  • モニターの大きさ:8.3インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:256GB
  • バッテリーの持ち時間:最大10時間

Apple 10.2インチ iPad

Apple(アップル) 10.2インチ iPad

10.2インチ iPad

Apple(アップル) 10.2インチ iPad

¥49,800

初代のiPadから続いているデザインを踏襲した、オーソドックスなiPadです。唯一、Touch ID付きのホームボタンが残されており、こちらのほうが操作しやすく感じる人もいるかもしれません。

CPUはiPhone11やSE2と共通のA13を搭載。インターネットを閲覧したり、映画を観たりといった用途はもちろん、資料の作成やちょっとしたイラストを描くことにも十分対応できます。

最大の魅力は、iPadで最もお手頃な価格です。それでいて性能や使い勝手も良いため、MacやiPhoneユーザーで「とにかくタブレットを使ってみたい!」という人におすすめしやすい製品となっています。

  • モニターの大きさ:10.2インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:64GB
  • バッテリーの持ち時間:最大10時間

▼Windows タブレット

Microsoft Surface Pro 9 QJW-00019

マイクロソフト Surface Pro 9 QJW-00019

Surface Pro 9 QJW-00019

マイクロソフト Surface Pro 9 QJW-00019

¥195,880

おなじみSurfaceシリーズは、Windowsの開発元のMicrosoftが開発・製造している人気のWindowsタブレットPCです。ノートPCと同じ感覚で使える処理能力と、タブレットならではの身軽な使い勝手が魅力と言えます。

このSurface Pro 9はその最新シリーズ。120Hzに対応した滑らかな13インチの大型ディスプレーや最大15.5時間持つバッテリー性能など、シリーズ最高の性能となっています。Officeソフトが標準で付属するので、購入してすぐビジネスに使えるのも良い点と言えるでしょう。

  • モニターの大きさ:13インチ
  • 通信:Wi-Fi(5G対応モデルあり)
  • ストレージの容量:128GB
  • バッテリーの持ち時間:最大15時間

Microsoft Surface Go 3 8VH-00028

マイクロソフト Surface Go 3 8VH-00028

Surface Go 3 8VH-00028

マイクロソフト Surface Go 3 8VH-00028

¥107,580

Surfaceの魅力を、一回り小さい10.5インチのボディにギュッと凝縮したのが「Surface Go」シリーズです。この「Go3」は3世代目となるモデル。十分な性能と、持ち歩きやすさを両立しています。このSIMフリーモデルなら身軽さがより際立つでしょう。

本体は約544g。タブレットとしてはやや重めですが、背面にキックスタンドが付いていて好きな角度で固定できるのは便利なところ。別売りのキーボード付きカバーを取り付ければ、ノートPCライクな使い方もできます。タブレットとPCを1台にまとめたい人や、2台目のPCとして購入したい人にもおすすめです。

  • モニターの大きさ:10.5インチ
  • 通信:Wi-Fi / SIMフリー
  • ストレージの容量:128GB
  • バッテリーの持ち時間:最大10.5時間

▼Android タブレット

Google Pixel Tablet

Google(グーグル) Pixel Tablet

Pixel Tablet

Google(グーグル) Pixel Tablet

Now 17% Off
¥65,980

2023年6月に発売された、スマートフォンでおなじみ「Pixel」シリーズ初のタブレットです。Andoroid OSはGoogleが開発したOSですから、Androidタブレットの本家本元とも言えるでしょう。

他のタブレットと大きく異なるのが、充電器を兼ねたスピーカー内蔵のドックが付属することです。自宅で使うときはこのドックにセットして使うことで、スマートモニターとして使え、動画鑑賞などにも便利です。Pixelスマートフォンを使っている人はもちろん、良い音で動画を楽しみたい人にもおすすめです。

  • モニターの大きさ:10.95インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:128GB
  • バッテリーの持ち時間:最大12時間

Samsung Galaxy Tab S8+

Galaxy Tab S8+

Galaxy Tab S8+

Galaxy Tab S8+

¥109,800

Androidタブレットの最高峰とも言えるのが、このGalaxy Tab S8+です。高品質な有機ELディスプレイを採用し、Wi-Fiは最新規格のWi-Fi6を搭載、1TBの大容量ストレージに加えて最大1TBに対応するSDカードスロットを備えるなど、まさに至れり尽くせりです。

冷却性能も優秀で、長時間使っても熱くなりにくいと評判。付属のSペンを使って、美しい有機ELディスプレイ上でイラストを描くこともできます。AKG製の四つのスピーカーを内蔵しており、音響性能も優秀。予算が許すなら、ぜひ検討したいタブレットと言えそうです。

  • モニターの大きさ:12.4インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:1TB
  • バッテリーの持ち時間:最大14時間

▼Amazon Fire タブレット

Amazon Fire 7 タブレット

Amazon Fire 7 タブレット

Fire 7 タブレット

Amazon Fire 7 タブレット

¥8,980

Fire7は、Fireタブレットで最小サイズとなる7インチ。マンガの単行本に近い大きさで、マンガを読んだり、小説を読んだりするのにぴったりサイズ感です。

重さも282gと軽く、価格も1万円を切るため、気軽に使える良さがあります。AmazonのKindleで電子書籍を購入している人でマンガや小説をよく読む人なら、一つ持っていても損はないタブレットと言えるでしょう。

  • モニターの大きさ:7インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:16GB
  • バッテリーの持ち時間:最大10時間

Amazon Fire HD 8 タブレット

Amazon Fire HD 8 タブレット

Fire HD 8 タブレット

Amazon Fire HD 8 タブレット

¥13,980

7インチより一回り大きい8インチのFireタブレットです。基本的な機能は同じですが、7インチでは小さく感じる、Netflixやディズニープラスなどの動画鑑賞などが快適に楽しめるサイズとなっています。

落下テストの耐久性は、iPad mini(2021)の2倍と発表されており、子どもが使う端末としても安心感があります。Zoomアプリをインストールすればビデオ通話も可能になっており、値段以上にいろいろ使える端末と言えそうです。

  • モニターの大きさ:8インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:32GB
  • バッテリーの持ち時間:最大13時間

Amazon Fire Max 11 タブレット

Amazon Fire Max 11 タブレット

Fire Max 11 タブレット

Amazon Fire Max 11 タブレット

¥34,980

Fireシリーズ最大となる11インチのタブレットです。比較的解像度の低い端末が多いFireシリーズですが、このFire Max 11は2000 × 1200pxの高解像度で高精細な映像が楽しめます。

高速通信を可能にするWi-Fi6に対応しているので、Prime VideoやNetflixなどの動画配信サービスも快適に使え、インターネットの閲覧や電子書籍のダウンロードも快適です。

また、プラスチック製のタブレットが多かったFireシリーズですが、Fire Max 11はアルミ製。別売りのキーボード付きカバーを使えば装着すれば、ノートPC的な使い方もできます。

  • モニターの大きさ:11インチ
  • 通信:Wi-Fi
  • ストレージの容量:64GB
  • バッテリーの持ち時間:最大14時間

まとめ

タブレットが1台あれば読書や動画鑑賞、さらにイラストを描くことや、オフィスソフトを使って仕事をすることなどができます。画面が大きいためスマートフォンより見やすく、タッチパネルで操作できることからPC操作に慣れていない人でも親しみやすいでしょう。

さらにキーボード付きカバーを使えば、ノートPCのように使うこともできて、ビジネスや出張の際の心強いパートナーとなります。ぜひ、ここで紹介した選び方を参考に、自分の使い方にあったタブレットを見つけてください。