[目次]

▼ Wi-Fi中継機とは?

▼ Wi-Fi中継機の選び方

▼ Wi-Fi中継器(無線LAN中継機)のおすすめ8選

▼ まとめ


Wi-Fiは私たちの生活に欠かせないものとなりつつあります。スマホやPCはもちろん、スマート家電も登場した現代、仕事からショッピング、エンターテインメントまで、Wi-Fiがなければ大きな不便を感じることになるでしょう。

しかし、Wi-Fiルーターから離れると、電波が弱くなり困ることがあります。そんなときに重宝するのがWi-Fi中継器です。例えば、1階にWi-Fiルーターがあり、2階の寝室でインターネット接続が遅かったり切れてしまったりするというような悩みを解消できます。

ここではWi-Fi中継器について、その機能や利用方法、そして選ぶ際のポイントについて解説します。

Wi-Fi中継機とは?

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Wi-Fi中継機は、Wi-Fiの電波を強化するためのアイテムです。「Wi-Fiの親機」だけでは電波が届かない場所があるとき、Wi-Fiの電波が届いている場所に中継機を設置することで電波の届くエリアを拡大し、つながらなかった場所もつながるように既存エリアのつながりも安定化へと導く役割を担います。

注意すべきは、Wi-Fi中継機単体では利用できないこと。あくまでWi-Fiルーターが親機としてあることが前提で、それを組み合わせて使うものとなっています。

Wi-Fi中継機の選び方

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Kittichai Boonpong / EyeEm//Getty Images
通信規格「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 6」は親機の性能に合わせて判断

Wi-Fiルーター及びWi-Fi中継機には、通信規格があります。最新の規格は「Wi-Fi 6」と表記されることの多い「IEEE 802.11ax」で、その1世代前が「Wi-Fi 5」(IEEE 802.11ac)、2世代前が「Wi-Fi 4」(IEEE 802.11n)になります。最大通信速度は規格が新しいほど高速となっており、理論上は「Wi-Fi 6」が9608Mbps、「Wi-Fi 5」は6933Mbps、「Wi-Fi 4」が600Mbpsとなっています。

ちなみにこの「Mbps」の「bps」は「bit per second」の略で、 1秒間に送受信可能なデータ量を表す単位になります。その前の「M」は、数値の大きさを表す単位(SI接頭辞)で、大きい順に T(テラ=1兆)> G(ギガ=10億)> M(メガ=100万)> k(キロ=1000) と並びます。

例えば100Mbpsならば、1秒あたりに約100Mbitのデータを転送できるということになります。 一方、多くの光回線サービスで提供している最大通信速度は1Gbpsであり、 通信速度1Gbpsの場合は100Mbpsの10倍の速さでデータ転送が可能となるというわけです。

そこで注意すべきは、親機となるWi-Fiルーターのスペックを確認して、それを上回る性能の中継機を選べば中継機が原因で通信速度が低下してしまうことは防げるでしょう。

据え置き型とコンセント型がある

Wi-Fi中継機には、Wi-Fiルーターのように据え置きで使うタイプと、コンセントに挿して使うタイプがあります。

機能に違いはないため、設置場所の都合で選んでOKでしょう。廊下などに邪魔にならないように設置するならコンセント型が向いています。

デュアルバンド同時接続

多くのWi-Fiルーターや中継機は、2.4GHzと5GHzの2種類の周波数帯に対応しています。さらに「2.4GHz」には「11b」「11g」、「5GHz」には「11a」「11ac」の規格があり、さらに両方の周波数帯が使えるのが「11n」「11ax」になります。ちなみに、スマホの通信システムでよく耳にする「5G」というキーワードと、この記事で紹介している「5GHz」は別物なのでご注意ください。前者の「5G」は、第5世代移動通信システム(5th Generation)と呼ばれるもので、高速大容量・低遅延・同時多数接続などの特性を持った最新の通信システムのことを指します。

2.4GHz帯とは?

この2つはそれぞれ違う特徴を持っています。2.4GHz帯の特性は周波数が少ないので、壁や床などの障害物に強く、減衰(電波が弱くなること)しにくいので遠くまで電波が届くとされています。ですが、このことから無線LAN以外にもさまざまな機器に使用されています。例えば電子レンジやIHクッキングヒーター、Bluetoothなどといったほかのさまざまな製品でも利用されているので、それぞれが干渉してWi-Fiの電波が弱くなり、通信速度の低下や通信の切断が起こってしまうこともあります。

5GHz帯とは?

5GHz帯に関しては、大きな特徴としてはWi-Fi専用の電波であること。そのため、「2.4GHz」のように電子レンジやBluetooth製品と電波が干渉することなく、安定した通信が望めるというわけです。デメリットとしては、「2.4GHz」よりも電波が届く距離が短いため、遠くまで電波が届きにくい傾向にあることを留意する必要があるでしょう。また、壁などの電波を遮る障害物があると電波が弱くなりやすく、通信速度が「2.4GHz」よりも遅くなってしまうこともあります。

なので、自宅やオフィスなどで壁や階数をまたいで使用する際には、電波が届きやすい場所を探してルーターを配置するといった工夫が必要となります。そして、「5GHz」のルーターを使っている人こそ、電波を増強するための中継機が威力を発揮してくれるはずです。

そこで便利なデュアルバンド同時接続を

この両方に同時に接続できるのが、デュアルバンド同時接続です。電波状況の改善を目的にWi-Fi中継機を設置するのであれば、ぜひ欲しい機能です。

「親機~中継機」と「中継機~子機」の通信を、それぞれ5GHz帯と2.4GHz帯の2つ帯域を同時使用できる方式になります。一つの帯域のみを中継する方式の場合は、通信速度の低下が見られますが、本商品はそれぞれ異なる帯域で中継するため通信速度が半減しないというわけす。

ビームフォーミング機能

Wi-Fiの電波は、どの方向にも同じ強さで発信されます。ですが、ビームフォーミング機能があれば、PCやスマートフォンの位置を自動で判断して電波を集中的に送ることができます。

ビームフォーミング機能は、PCやスマートフォン側も対応している必要がありますが、対応機器も多くあり、接続が安定するだけでなく通信速度の向上も期待できるので、ぜひ欲しい機能と言えるでしょう。

WPSボタン

WPSは「Wi-Fi Protected Setup」の略で、Wi-Fiを利用する機器同士の設定を簡単にするための規格です。これがあると、ボタンを押すだけでPCやスマホと、Wi-Fiルーター・中継機の接続が完了します。

Wi-Fiの設定は難しかったり、手間のかかる部分があり、苦手意識のある人も多いことでしょう。そういった人はぜひ、WPSボタン付きのWi-Fi中継機を選んでみてください。

Wi-Fi中継器(無線LAN中継機)のおすすめ8選


TP-Link RE330

RE330

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¥2,279
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リーズナブルに導入できるWi-Fi中継機です。コンセント型で本体もコンパクト。同じTP-Link製のWi-Fiルーターと組み合わせて使えば、家中でストレスフリーな通信環境を簡単に構築できるでしょう。

  • 通信規格:802.11n、802.11ac
  • コンセント型
  • 通信規格:802.11n、802.11ac(Wi-Fi5 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、WPSボタン

バッファロー AirStation HighPower WEX-1166DHPS2/N

AirStation HighPower WEX-1166DHPS2/N

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¥3,580

Amazonなどのネット通販で人気の高いWi-Fi中継機です。「バッファロー」はWi-Fiルーターの人気メーカーで、親機と組み合わせて使いやすいことも人気の理由と言えるでしょう。本体はコンセント式で非常にコンパクト。WPS対応で面倒な設定も簡単にできます。

  • 通信規格:802.11n、802.11ac
  • コンセント型
  • 通信規格:802.11n、802.11ac(Wi-Fi5 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

NEC Aterm W1200EX PA-W1200EX

Aterm W1200EX PA-W1200EX

NEC Aterm W1200EX PA-W1200EX

¥6,739

使いやすさと確かな性能から、人気が根強いNEC製のWi-Fiルーター。そんなNECの親機と組み合わせるなら、こちらの製品がおすすめとなります。本体はコンセント型で、夜間、人感センサーで足元を照らす照明にもなります。廊下への設置を検討している人にもおすすめしたいWi-Fi中継機です。

  • 通信規格:802.11n、802.11ac
  • コンセント型
  • 通信規格:802.11n、802.11ac(Wi-Fi5 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

TP-Link RE600X

RE600X

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¥5,480

Wi-Fi6(802.11ax)に対応しつつ、価格もリーズナブルに押さえられたWi-Fi中継機です。

簡単にメッシュWi-Fi(網目のようにネットワーク機器がつながりあう環境)を構築できる「TP-Link OneMesh」に対応しているので、親機としてTP-Link製のWi-Fiルーターを利用している人におすすめします。

  • 通信規格:802.11n、802.11ax
  • コンセント型
  • 通信規格:802.11n、802.11ax(Wi-Fi6 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

バッファロー AirStation HighPower WEX-1800AX4

AirStation HighPower WEX-1800AX4

バッファロー AirStation HighPower WEX-1800AX4

¥6,980

Wi-Fi6(802.11ax)に対応した、コンセント型のWi-Fi中継機です。高い人気を誇るバッファロー製のWi-Fiルーターと、簡単にメッシュWi-Fi環境を構築できる「Wi-Fi Easy Mesh」に対応しています。

WPSボタンで、従来のWi-Fi環境からの設定引き継ぎも簡単に終わります。もし親機がWi-Fi6に対応していなくても、将来を見据えてこの製品を導入しておくの良いかもしれません。

  • 通信規格:802.11n、802.11ax
  • コンセント型
  • 通信規格:802.11n、802.11ax(Wi-Fi6 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

バッファロー AirStation HighPower WEX-1800AX4EA

AirStation HighPower WEX-1800AX4EA

バッファロー AirStation HighPower WEX-1800AX4EA

¥7,980

大型の外付けアンテナを装備したWi-Fi中継機です。内蔵アンテナモデルよりも、より遠くまで強い電波を飛ばすことができるスペックです。

アンテナが稼働するので、角度を変えることで電波が飛ぶ方向を調整できます。他のWi-Fi中継機で状況が改善しなかった人にもおすすめです。コンセント型としても据え置き型としても使えます。

  • 通信規格:802.11n、802.11ac、802.11ax
  • コンセント型/据え置き型 両対応
  • 通信規格:802.11n、802.11ax(Wi-Fi6 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

TP-Link RE900XD

RE900XD

TP-Link RE900XD

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¥14,115

最高で6000Mbpsの超高速通信に対応しており、現在すでに高速な光回線とWi-Fiルーターを利用している人におすすめです。有線接続でも高速通信ができるよう、2.5Gbpsの超高速ポートも装備しています。

2.4GHz/5GHz帯を自動で切り替える機能も搭載するなど、高速通信をキープするための機能が盛りだくさんです。値段は高価ですが、速度を何より重視する人にとってはその価値があると言えるでしょう。

  • 通信規格:802.11n、802.11ac、802.11ax
  • 据え置き型
  • 通信規格:802.11n、802.11ax(Wi-Fi6 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

バッファロー AirStation HighPower WEX-5400AX6/N

AirStation HighPower WEX-5400AX6/N

バッファロー AirStation HighPower WEX-5400AX6/N

¥13,780

5GHz帯用のアンテナを4つ、2.4GHz帯用のアンテナを二つ搭載した、強力なWi-Fi中継機です。有線LANポートも5つ備え、Wi-Fiと合わせて同時に多くの機器を接続できます。

日本の住宅に合わせた設計を行っており、バッファロー機器どうしなら簡単にメッシュWi-Fiの構築もできます。バッファローのWi-Fiルーターを利用していて、高速な通信環境を築きたい人におすすめです。

  • 通信規格:802.11n、802.11ac、802.11ax
  • 据え置き型
  • 通信規格:802.11n、802.11ax(Wi-Fi6 対応)
  • その他機能:デュアルバンド、ビームフォーミング、WPSボタン

まとめ

Wi-Fi中継機があれば、今までより広い範囲で快適なインターネット接続を可能にしてくれるでしょう。中継機の設置方法には注意が必要ですが、適切に設置することで生活の利便性を向上させることができます。回線について悩んでいる人は、一度検討してみてはいかがでしょうか。