パレスホテル東京とは

高層ビル群がそびえ立つ、東京 丸の内。そのオフィス街から外堀通りを挟んだ向かいには皇居外苑が広がりますが、そのほとりにあるのが「パレスホテル東京」です。

ホテルの目の前には和田倉噴水公園を中心とした豊かな自然が広がり、都心にいながら自然を身近に感じることができるロケーション。その立地を生かして客室のほとんどが皇居外苑側を向いているので、訪れる人たちは皇居外苑の森を望むことができ、都心にいながら癒やしの時間を存分に体験できるでしょう。

パレスホテル東京
Palace Hotel Tokyo

パレスホテル東京は、ホテルやレストランなどのホスピタリティを格付けする世界的権威を持ったトラベルガイド「フォーブス・トラベルガイド」で、7年連続で5つ星を獲得。その極上のホスピタリティを求めて、国内外からゲストが訪れます。ちょうど筆者が訪れた頃は新型コロナウイルス感染症の水際対策が緩和された後であり、海外から訪れたであろう人たちの姿をよく目にしました。

実際にホテルに滞在してみると、5つ星であることにうなずけるほどの、きめ細かなおもてなしの心を体感できました。

パレスホテル東京のコンセプトは、「美しい国の、美しい一日がある。」。その言葉どおり館内は洗練された美しさが息づき、ゲストが心穏やかに上質な時間を過ごせるよう、さまざまな計らいが随所に散りばめられていました。

パレスホテル東京
Palace Hotel Tokyo

ホテルの顔とも言えるロビーは、天井高6mの開放的な空間が広がります。そこにあるシャンデリアは華美な装飾ではなく、モダンかつシンプルな雰囲気で温かみのあるデザインです。ソファやテーブルなどのインテリアの色使いは、ベージュやブラウンなど落ち着いたトーン。いい意味で緊張感がなく、ゲストを温かく迎えて入れてくれるように感じ取れます。パレスホテル東京が豪華絢爛さによる高揚感ではなく、心の安らぎを追求していることがうかがえるでしょう。

またホテル内を歩くと、ロビーやレストラン、客室など随所に緑や花が飾られていることに気づきます。それは、パレスホテル東京が「自然との調和」を提供価値の一つにしているため。窓を大きくとった空間設計も、ホテルの前に広がる皇居外苑の自然を感じられるように…という考えからだそうです。ホテルの中にいながら、四季折々の美しい自然を愛(め)でることができます。

パレスホテル東京

パレスホテル東京は1947年開業の国有国営ホテル「ホテルテート」を前身とし、1961年に「パレスホテル」、そして2009年にリニューアルのために休館をし、2012年に今の姿となりました。

リニューアルをしたことで、グローバル基準のホスピタリティのクオリティをさらに高めたラグジュアリーホテルへと生まれ変わりましたが、代々受け継がれてきたおもてなしの心は変わりません。むしろ、磨きがかかったと言えるでしょう。スタッフの方々、客室の設え、落ち着いたインテリアなど、ホテル全体に漂うホスピタリティがそれを強く感じさせます。

パレスホテル東京
Palace Hotel Tokyo

さて、長くなりましたが、ここから今回滞在した「プレミアスイート」のレポートをお届けします。

滞在を通じで体感した
プレミアスイートの魅力

チェックインは
クラブラウンジでゆったりと…

パレスホテル東京

プレミアスイートに滞在すると、19階にあるクラブラウンジでチェックイン・チェックアウトができます。この日もエレベーターホールを抜けてエントランスへ向かうと、スタッフの方が温かく迎えてくださいました。

クラブラウンジは19階という高さだけあって、屋内はもちろんテラス席からも開放感のある景色が広がります。眺めのいい窓際の席に案内していただくと、テーブルには運ばれてきたのはウェルカムドリンクと一口スイーツ。上質なホテルステイの始まりを予感させ、胸が高鳴ります。

パレスホテル東京

“暮らすように滞在する”
その意味を知る。

いよいよ待ちに待った「プレミアスイート」へ向かいます。照明の光を抑えた廊下を進み扉を開けると、自然光がたっぷり差し込む明るい空間が広がっていました。

パレスホテル東京
Palace Hotel Tokyo

広さ90平方メートルというプレミアスイートは、温かみのあるファブリック素材とオーク木材がふんだんに使われており、インテリアも落ち着きのある色合いで統一されています。足を踏み入れた瞬間、まるで自宅に帰ったときのような、どこかホッとするような感覚を覚えました。

プレミアスイートのコンセプトは、“暮らすように滞在するホテルライフ”。自宅では、快適に暮らすために生活空間を用途ごとに分けている人が多いと思いますが、このスイートも“食事をする空間”“くつろぐ空間”“身体を休める空間”とそれぞれの空間が確立されています。その空間づくりからも、家で過ごしているときのような居心地のよさを自然と感じさせてくれるのです。

パレスホテル東京

皆さんに特に注目してほしいところは、窓際のダイニングルームエリアに配されたテーブルです。スイートルームに小さなカフェテーブルやローテーブルが用意されていることはありますが、高さと広さをしっかりと確保したダイニングテーブルが用意されているのは珍しいのではないでしょうか。こちらもプレミアスイートの個性とも言えるでしょう。

ゆっくりと食事を摂ったり、パソコンを置いて仕事をしたりするにも十分なスペースがありました。ワーケーション利用としても、この部屋は有効に活用できそうです。…と言うよりもむしろ、「大切な企画書やここ一番のプランを仕上げたいときにこそ、この部屋でワーケーションしたい…会心のアイデアが浮かぶに違いないから」と強く願うのでした。

パレスホテル東京
インルームダイニングとして、24時間のルームサービスの利用が可能(一部レストランのメニューを除く)。お部屋にいながら各レストランの料理が楽しめます。この日は、ホテルの方におすすめしていただいた「シーフードピラフ」をいただきました。パレスホテル東京で継ぎ足しながらつくられている、伝統のシャトーソースをかけていただきます。シーフードの濃厚な味わいに、酸味のあるシャトーソースが見事にマッチしていました。

このようにプレミアスイートでの滞在は、自宅にいるような快適さを担保しながら、ラグジュアリーホテルとしての上質な時間も同時に提供してくれるのが魅力です。それによってゲストは、自らの人生がステージアップしていることを実感できるのです。そして、その後も着実にステップアップしていくことを自らに約束する…そんなポジティブな空間でもありました。

上質な時間へのこだわりは、寝具やアメニティにも表れています。バスアメニティには英国発のオーガニックブランド「バンフォード」、フェイシャルケアのアメニティにはフランス パリ発のスパブランドがつくる海洋深層水や植物由来成分のスキンケア製品「オムニサンス」を用意。肌触りのよいタオルは今治タオルで、身体をやさしく包み込んでくれます。

パレスホテル東京

また、眺望がすばらしいのは言うまでもありません。昼は和田倉噴水公園の緑が、夜はビル群の光とクルマのライトが美しく広がります。奥には東京タワーを見ることもできました。これからの季節は日によって寒いかもしれないですが、暖かい日にはぜひバルコニーへ出て、心地よい風を感じながら景色を楽しむことをおすすめします。

パレスホテル東京

滞在を豊かに彩るスイート宿泊特典

クラブラウンジでのチェックイン・チェックアウトをはじめ、プレミアスイートに滞在するとさまざまなスイート宿泊特典があります。ホテルステイをより充実させてくれることでしょう。

クラブラウンジで優雅なひとときを

パレスホテル東京

クラブラウンジでは14時~16時はアフタヌーンティー、17時30分~20時(L.O)にはイヴニングカナッペとしてアルコールと軽食が提供されています。

どちらもボリュームもたっぷりで、温かなサービスとゆったりとした空間でいただく食事は、心もお腹も満たしてくれます。

パレスホテル東京

日本唯一のスパが提供する施設が
より利用しやすく

パレスホテル東京
Palace Hotel Tokyo

パレスホテル東京には、フランスのミネラルウォーターでおなじみのエビアンが提供するスパ「エビアン スパ 東京」があります。日本での展開は、こちらのパレスホテル東京のみです。

宿泊者であれば、プールとジムは無料で利用可能。温浴施設(浴室、サウナなど)は有料ですが、スイート宿泊者はその利用料が半額になります。

***

滞在時の心地よさをとことん追求したプレミアスイートは、ワーケーションやステイケーション、ホカンス(「ホテル」と「バカンス」を組み合わせた造語で、ホテル滞在をバカンスとして楽しむこと)といった、昨今注目されている滞在スタイルにも寄り添っていると言えるでしょう。それは伝統を大事にしながらも、進化を続けていこうとするパレスホテル東京の姿勢の表れともとらえることができます。

日本の美と豊かな自然を感じながら、心安らぐ上質なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

◇パレスホテル東京 
住所/東京都千代田区丸の内1-1-1
TEL/03-3211-5211(ホテル代表)
公式サイト

◇「プレミアスイート」概要
広さ/90平方メートル
※隣接する「クラブデラックス with バルコニー」とは外扉を通じてコネクティングルームとしても使用可能。
客室数/6室
ベッドタイプ/キングまたはツイン
TEL/03-3211-5218(宿泊予約)
公式サイト