フィットネストレーナーのB.J.ガドール氏が気に入っているトレーニングテクニックの1つに、「運動によって生じる振動を上手に使うテクニック(すなわち以下OKE =oscillating kinetic energy)」があります。
この「OKE」では、バーベルにケトルベルかウエイトプレートを錨(いかり)のようにぶら下げて行います。この方法でトレーニングを行うと、バーベルの上下運動時にウエイトはゆらゆらと揺れることになります。すると、トレーニー(トレーニングする人)はその動きを安定させようと、関節の動きの意識を集中します。
よって普段よりも神経系と、筋肉のさらなる活性化も期待できるのです。
最近のOKEトレーニングに関する研究によれば、バーベルに帯でウエイトを吊り下げてバックスクワットを行うと、体幹筋肉がより活性化するという報告を得ています。
ガドール氏の場合には、この方法で下半身を鍛える「スプリットスタンス」や「ブルガリアン スプリット スクワット」のような単脚の動きを行うことを好んで行っています。彼いわく、「この方法で行うと、ヒップとコアの活性化がさらに増幅されているのを実感できる」とのこと。
◇下半身を鍛える「OKEトレーニング」のメリット
ガドール氏は、「体幹を直接鍛えるトレーニングが嫌いです」と言います…。ですので今回の「OKEトレーニング」が、ガドール氏にとっての体幹トレーニングになっているわけです。
通常の体幹トレーニングを変化させたとも言える「OKEトレーニング」の素晴らしい点は、下半身の主要な関節と背骨のバランスと安定性が大幅に改善されるところにあると言えるでしょう。
また、テンポを落とさなければならないため、筋肉が伸びている時間が増えるのです。さらには、より軽量のウエイトでより長くトレーニングできるため、効果的な結果も期待できます。
普段よりも軽量の負荷なのですから、普段よりも関節に負担がかかりません。しかも、リカバリーも早くなるというわけです。
◇脚を効果的に鍛える下半身の筋トレ
これを主なトレーニングの一部とするなら、片側あたり10~15回の反復を3セット行い、片側が終わるごとに30~60秒間の休憩をとることをおすすめします。
脚を鍛える筋トレの日には、片側につき1~2セット行うと、素晴らしいウォームミングアップになるでしょう。
通常の「ブルガリアン スプリット スクワット」の前にこれらを行えば、不安定な環境からより安定した環境へと移っていくので、通常よりもずっと簡単に感じられるようになります。
◇肩と腹筋も鍛えることができる
また、「オーバーヘッド プレス」と「キャリー(ダンベルなどの重りを持って歩くトレーニング)」とこのOKEトレーニングを組み合わせれば、肩の筋肉を鍛え上げれるばかりでなく、腹筋も鍛え上げることができるのです。
◇留意点:「他人の目を気にしない!」
いつものことですが、他人の目を気にしてこうしたトレーニングにチャレンジしないのなら、身体をつくり上げていくことが難しくなります。
恥ずかしさなど気に留めず、ガンガン挑戦しましょう。
それが得るものを得るための正しい方法です。身体づくりをしているときは筋肉のこと以外、気にしている場合ではありませんから。
Source / Men's Health US
Translation / Esquire Digital
※この翻訳は抄訳です。