｢足のサイズが大きい人は陰茎（男性器）も大きい」という都市伝説も、多くの人が耳にしたことがあることでしょう。もちろん、この説も…。それは、「鼻の大きさが陰茎の大きさを表している」というもの。ですが、これはもはや伝説ではないかもしれません。信頼できる研究チームが、それを裏づける結果を報告しています。
京都府立医科大学（KPUM）の研究チームは2021年2月に、学術誌『ベーシック・アンド・クリニカルアンドロジー』に研究結果を発表。そこには、死後3日以内の状態にある30歳～50歳までの126人の成人（の遺体）を対象に、鼻の大きさ、身長、体重、睾丸の重さなど、さまざまなデータを収集。そこで陰茎の伸展した長さ（SPL＝勃起時のペニスのサイズ）を推定し、鼻の大きさと陰茎の長さに直接的な相関関係があることが明らかとなりました。
SPL（Stretched penile length）とは、恥骨から伸ばされた陰茎の先端までを測定した値になります。これは「勃起したときに陰茎がどれだけ大きくなるか？」を示す、平均指標になっています。ですが、一部の人には当てはまりません。それは欧米で、「Shower」タイプと呼ばれる人。興奮からの血流によって勃起に至るわけですが、そのピーク時にも長さが変わらない人が稀に存在します。そんな「Shower」な人には、この換算方法が当てはまらない可能性があることを留意しておきましょう。
この研究結果を具体に言えば、「例えば4.6cm未満の鼻を持つ男性の陰茎のサイズは、最大でも約10.5cmだった」とのこと。それよりも約122％の長さとなる「5.6cmの鼻を持つ人の場合は、陰茎のサイズも大きく長さは約13.5cmにだった」と報告されています。ちなみに陰茎のサイズの比率は、約129％となります。
外科医であるアンソニー・ユン博士は、自身のYouTubeチャンネルで公開した動画の中でこの研究結果を検証し、改めて重要なポイントとして『鼻が大きい男性の陰茎の平均の長さは約13.5cmでしたが、鼻が小さい人の長さは約10.5cmでした』と紹介しています。
ちなみにユン博士は、マーベルコミックで描かれている「“インクレディブル・ハルク”について、「彼の鼻は小さいので陰茎は非常に小さい。一方で、アニメのキャラクターである“ビーバス・アンド・バットヘッド”の“バットヘッド”のモノは、恐ろしく大きいだろう」といった冗談も披露しています。
今回の研究の中で研究者たちは、「陰茎のサイズを推定する際に最も決定的な指標となるのは、鼻のサイズである可能性はかなり高い」と結論づけています。そしてこの論文には、「鼻の大きさがSPLに関係しているというのが事実ならば、陰茎の長さは年齢や身長、体重で決まるのではなく、生まれる前にすでに決定されている可能性を示している」、とも書かれています。
となると、「なら、足のサイズの大きさだって!?」という説もまた出てきそうですね。
Source / Men's Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。
