効果が期待できる「お腹のマッサージ」の方法です。

ボストンを拠点に活躍する骨盤底筋リハビリを専門とする理学療法士アリス・ジェフリー=トーマス博士は、約61万8千人のTikTokのフォロワーに向け、排便前に試すべき素晴らしいお腹マッサージを紹介してくれました。

現状、1100万回以上の再生回数と170万件の「いいね」を集めているその動画は、お腹の流れを良くするための一連のお腹マッサージ方法をジェフリー=トーマス博士自らの実演かつコミカルに描かれています。

快便のための「お腹マッサージ」|効果的なやり方を動画で解説

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

拳(こぶし)を使ってアルファベットの「I」「L」「U」の三文字を10回お腹に書いてから、おへそを中心に円を描く…というのがその方法です。

科学的根拠を示す研究結果

米国・ミシガン大学医学部で行われた研究においても、「腹部のマッサージによって大腸内の便を動かされることで、快便効果が期待できる」という結果が報告されています。そこには、「腹部の張りや圧迫感、胃痙攣(いけいれん)や膨満感といった症状を緩和する効果もある」とも記されています。

ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターもまた、「快便のために10分~15分の腹部マッサージを、毎日1~2回行うように」と推奨しています。

そして、(脳内に異常が発生し、身体の動きに障害があらわれる)パーキンソン病の専門ジャーナル「Parkinson’s Disease」によれば、パーキンソン病患者の高齢者14人を対象として行われた2016年の小規模調査の結果、「ライフスタイルの健全化と合わせて腹部のマッサージを取り入れた被験者は、便秘になりにくかった」という結果が示されていました。

さらに消化器系医療サイト「Digestive Diseases and Sciences」にも、腹部マッサージによって便通の改善に成功した37人の事例が、最近の研究結果として取り上げられています。

以上の実績を踏まえた上で、自分自身へのご褒美…つまりは、自分を愛でるという意味でお腹マッサージを試してみてはいかがでしょうか。消化器系が喜ぶことは間違いないでしょう。

Source / Men’s Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。