ランニング初心者が、1カ月(30日間)にわたって毎日5kmの「ランニング」を続け、体重と筋肉量にどのような変化があったのか検証したそうです。
ジョギングやトレーニングを日々の習慣にしている方にとっては、「5kmのランニングなど簡単にこなせる」という方も少なくないでしょう。ですが1カ月間、毎日5km走らなければならないとしたら。そこにはかなりの忍耐と、継続する努力が必要になってくるはずです。
英国の人気YouTuberで、クライミングに関する動画を配信しているアンドリュー・マクファーレンさん。彼が住む英国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響によって、2021年1月5日より3度目のロックダウンを実施しています。追い込まれてしまいました。
しかも、それもかなり深刻で、発表の際に「ロックダウンを夏まで続ける必要があるか?」と記者に質問されたジョンソン首相は、「その可能性を排除せず、新型コロナ変異種は極めて感染力が強く、英国は間違いなく、この先数週間は厳しい状況になる」と警告しています。
そんな中、大好きなクライミングができなくなってしまったマクファーレンさん。そこで彼は、密を比較的回避でき、場所を選ばないという観点から、「チャレンジすることができるのは、“走ること”だけだ」と気づいたそうです。何より、身体的精神的に健康を維持する必要があったのです。そうして、「30日間欠かすことなく5kmのランニングを行う」、というチャレンジに挑戦したのでした。
30日間を終えて、マクファーレンさんは「挑戦を最後までやり遂げられたことに、本当に満足しています」と、達成感に満ちた笑顔で振り返っています。
それでは、 彼が挑戦した道のりと学んだことを確認していきましょう。皆さんのコロナ疲れ解消や、ランニングにも参考になりそうな話が、いろいろと記録されています。
マクファーレンさんは初日、「人が比較的少ない早朝をランニングを行う時間に選びました。そして私は、初心者ランナーです。足が痛いのは当たり前ですが、もはや全身が痛いです」と、胸の内を語っています。
初日、彼は「速く走り過ぎてしまった」と言っています。新しいスニーカーと、今回の挑戦に興奮していている様子も確認できます。そして、「次回はもっとペースを考える必要がある」とも話しています。
挑戦が2週目に入ったマクファーレンさんですが、腱を痛めてしまいます。ここで、「毎日5km歩くこと」へと変更することを余儀なくされました。
その後、彼は自分が走る姿を動画でチェックします。そのおかげで、(怪我の要因とも言える)自身のフォームの問題点を見直すことができたそうです。
「かかとが身体の前に出すぎて、足首に必要以上の負担がかかっていました。それは歩幅を調整するによって改善しようと試みました。すると、その問題をすぐに修正できました」と、マクファーレンさん。
ランニングは初心者ですが、こういった視点を持つのはさすがアスリート、クライミングを長年続けているだけあります。そうして3週目には、腱の痛みからの回復の兆しを具体的に得たということです。
初心者なら、「なおさら」と言えるかもしれません。自分の走るフォームを動画で客観的に確認することは、とても効果的なことと言えるでしょう。もしそこで、「自分では判断できない」という方は、アスリートの友人に相談するのもいいかもしれません。
挑戦22日目、この日は彼にとってベストな日だったそうです。
「5kmランニングのタイム短縮に関しては、今回の挑戦においての目的ではありません。ですが、これまでで自己最速タイムを記録。総合的に考えると、最高な状態であることを感じました」とのこと。
「十分な睡眠をとり、水分補給をきちんと続け、回復のためにピンポイントで疲れを癒すマッサージガンも使用していたことが勝因ですんね」とも言います。
しかしながら心肺機能に関しては、限界を感じたようです。脚力だけが彼を支えていたようです。そうして30日間チャレンジの疲れが、後半に出始めます。
そんな疲れにもめげず、マクファーレンさんは30日間チャレンジを終えます。最終日、「ラストランを乗りを越えて、やり遂げられたことに本当に満足しています」と、喜びと共に振り返っています。
「走るフォームを改善することで怪我からも回復できました。このチャレンジを通して、身体だけでなくメンタルヘルス改善にも効果であることが実感できました。素直にランニングが好きになりました」とのことです。
「ランニング初心者だった私がこのチャレンジを経験して言えることは、走っていない状況から1日に5kmをいきなり走ることから、ランニングをルーティンで始めるには、ベストな方法とは言えません。そこに無理は厳禁です」と、マクファーレンさんは最後にアドバイスします。
「徐々に距離を増やしていくようにしましょう。ならば、怪我をする可能性は低くなりますので。それでも、この30日間のチャレンジは、日常を過ごす上で大きなモチベーションとなり、習慣化にもつなげることができました。皆さんも怪我に気をつけながら、継続的にランニングを行ってみてください。この同じ気持ちを、ぜひとも味わってください」と結びます。
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