• グラフィックデザイナーで自称「ペーパー・エンジニア」の女性が、サイバートラックのリアルなテンプレートをつくり上げました。
  • サイバートラックは幾何学的なカタチをしているので、紙でも再現することができるようです。
  • テンプレートはfolduptoys.comから無料でダウンロードできます(Patreonからデザイナーに寄付することも可能です)

 4万ドルするサイバートラックはちょっと予算オーバーで買えないし、置き場もないというあなたへ。自分でつくってみてはいかがでしょうか。テスラのように超硬質ステンレス鋼を使わずに、紙でつくってしまえばいいのです。

 サイバートラックが初公開されたのは2019年11月下旬のこと。そのがっちりとして角ばったデザインを見て、グラフィックデザイナーで自称「ペーパー・エンジニア」のアレックス・グウィンさんはすぐさまテンプレートを作成。しかも、それをfolduptoys.comへアップしてくれました。

 「簡単につくれるおもちゃにしたいので、どうやってキャラクターや物体のカタチをシンプルにするか考えるのに、いつも時間を費やしています。しかし、テスラのトラックは、すでに私が何も考える必要がないようなカタチをしていました…。そのデザインを見て、紙でつくるのにぴったりだ!と思い、印刷可能なテンプレートをつくってみました」と彼女は話します。

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 「私がつくるのは、折って組み立てられる“ペーパートイ”です」と話すグウィンさん。折り紙とは異なりますが、ペーパークラフトの一種です。

 「戦艦の模型やゲームのキャラクターの立体模型などのペーパークラフトは、細かく精巧につくられていて組み立てるにはかなり根気が必要なものが多くなっています。でも、私のペーパートイは短時間で簡単につくれるようにデザインしていて、通常は1枚の紙でつくれるようにしているんです。なので、定型化されシンプルなデザインのものが多いですね」と、グウィンさんは『Popular Mechanics』誌に話しています。

 グウィンさんは10年以上もペーパートイやクラフトをつくっており、趣味が転じて現在ではゲーム会社や出版会社、教育関連会社のためにオリジナルのデザインをつくる仕事をしています。最近人気の高かったデザインには、ビデオゲームDeath Stranding(デス・ストランディング)やリック・アンド・モーティのキャラクターなどがあります。

 グウィンさんによるとサイバートラックには、150〜200g/平方メートルの板紙(厚紙)が適しており、コート紙よりもマット紙のほうが好ましいそうです。

 folduptoys.comより、テンプレートを無料でダウンロードできるので、あとはプリンターとハサミ、のりを用意すれば準備完了です。

 初心者でも、1時間あれば完成させられるそうです。折り目とのりしろはたった11カ所で、板紙が手に入らない場合は普通のプリンター用紙でも問題なくつくることができるとのこと。

 「テスラの新型車のおかげで、多くの人がペーパートイに興味を持ってくれてとても嬉しく思います」と、グウィンさんは話しています。

 

From POPULAR MECHANICS
Translation / Yuka Ogawara
※この翻訳は抄訳です。