ハミルトンと言えば、映画やドラマといった映像世界と深いつながりを持つ時計ブランドとしておなじみの存在です。1932年以降、登場した作品数は500作以上！ 出演者の腕元を彩り、そのキャラクターの演出に大きな役割を果たしてきました。
また、作品に時計が登場するだけでなく、舞台装置デザイナーや衣装デザイナーなど、映画づくりの舞台裏で活躍するスタッフを表彰するイベント「ビハインド・ザ・カメラ・アワード」も2006年から開催。映像作品への並々ならぬ愛があふれ出ています。それだけに、ハミルトンの時計を着けている人と知り合うと、「映画好きですか？」とつい話しかけたくなってしまうのも自分だけではないはず。
で、そんなハミルトンから新たに登場したのが、「カーキ フィールド エクスペディション」。ご存じ「カーキ」シリーズとは、陸海空をテーマにそれぞれのモデルをラインナップした1917年誕生の人気シリーズです。その中でもフィールド（陸）をテーマにしたのが「カーキ フィールド」で、今回のモデルはその最新作に当たります。
ミリタリーウォッチにルーツを持つ「カーキ」シリーズですが、アウトドアや冒険を想定してつくられた「カーキ フィールド」は同シリーズの中でも、特にタフなデザインで知られています。余計な装飾を排し、耐久性と機能性を追求。そんなギアとしての実用性本位のつくりが逆に男心をくすぐるわけで、変に「時計マニア感」を出すことなく、さりげなく時計を楽しむにはうってつけの存在ともなりえます。
特に「エクスペディション（探検）」の名を冠して登場した新作は、これまでの 「カーキ フィールド」コレクションの各モデルの優れた部分を組み合わせた集大成的位置づけのモデル。「カーキ フィールド」のような時計を探していた人には、それだけで身に着ける理由となるのではないでしょうか？
主要なデザインポイントを見ていきましょう。ベゼルは東西南北が示された両方向回転式。これは冒険に必須とされる、太陽の光で進むべき方向を探るための機能です。そして、視認性に優れ、タフな印象も醸すアラビア数字とバーインデックス。ぼてっとしたやや厚めのベゼルが全体的にシンプルなデザインに映え、その堅牢性をより強く印象づけています。針はスーパールミノバ加工で夜間表示も鮮明です。
「エクスペディション」と名乗るだけあって、その機能とデザインに由来する世界観は盤石。そして前述のとおり、シンプルでいやらしさのないデザイン。屋外に行かずとも、街中での普段に着こなしにも、タフさというワンアクセントをさりげなく纏（まと）えるはず。さらにサイズは37mmという小ぶりサイズ。袖口を大きく邪魔することなく、さらにはビッグフェイスで“時計に着けられている感”もなく、デイリーユースとして使いやすいはずです。
ましてやそこは、映像世界というバックグラウンドも持つハミルトンです。例え冒険に出ずとも、ストーリー性豊かに、そしてときにはドラマチックに時を刻み、毎日を飾る。そんな愛すべき存在として日常という冒険に連れ出してみてはいかがでしょう。ちなみにケース41mmのモデルもあるので、気になる人はそちらもホームページでご確認を。
- ムーブメント：自動巻き、Cal. H-10
- ケース：SSケース
- ケース径：37mm
- ケース厚：10.45mm
- 風防：サファイアクリスタル（反射防止加工）
- ブレスレット：
- グリーンまたはブラウンのレザーストラップ or SS製ブレスレット
- パワーリザーブ：約80時間
- 防水性：10気圧（100m）防水
- 価格：16万5000円（ブレスレット）、15万2900円（レザーベルト）
