腹筋を鍛えるトレーニングをガッツリやるのが大好きな方もいるかもしれませんが…、腰筋(ようきん)という無くてはならない筋肉を犠牲にしてまで腹筋を鍛えるべきではありません。

 あまり注力されていない筋肉のリハビリのために米『ワース・パーソナル・トレーニング』社の創業者でトレーナーのピーター・クラウスさんが考案した素晴らしい体操(ストレッチ)を今日から始めてみてはいかがでしょうか。

「私たちがこの体操(ストレッチ)をやる必要性は、多くのオフィスワーカーの人たちが長い時間座っていることで、腰筋が縮んでしまっているためなのです」とクラウスさんは言います。「座りっぱなしでいると体の前の部分が少し余分に強化され、同時に背中側は動きが少なくなり、その結果腰に問題が生じてしまいます。そこでトレーニングにより、腰筋を伸ばし、腰を強化させる必要があるのです」と話しています。

 今回ご紹介するふたつの体操(ストレッチ)は床の上でやります。まずはスコーピオン・ストレッチから始めましょう

【1】
「床にうつ伏せになり、両手を顔の前において、サソリのハサミの形にしてください。そして脚を後ろに持ち上げ、反対側の肩に向けてひねるように」とクラウスさんは説明しています。

 右肩には左脚で、左肩には右脚でタッチするようにしてみてください。

 クラウスさんはこの体操(ストレッチ)について片脚10回ずつやることを薦めていますが、もし少しでも痛みを感じるようでしたら、まずは3、4回ずつ少しづつ始めてみてください。

 一日中座り続けていれば、この体操(ストレッチ)で痛みを感じても不思議はありませんが、気持ちいいはずです。
 
【2】
 次に、両手を前に突き出して“スーパーマン”のようなポーズをとります。

「前に突き出した両手を持ち上げて、体幹を動かし、さらに手を後ろに回してリバース・クランチの姿勢をとり、そしてそれぞれの手で反対側の腿の裏側をタッチするようにしてみてください」。

 どちらの体操(ストレッチ)も、腰の強化という同じゴールに向けたものですので、ぜひトライしてみてください。

 

From Men's Health
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。