ハリー・ケイン選手が、今のような素晴らしい選手になるとは誰も思っていなかったかもしれません。それは、ケインが幼少期にプレーしたアーセナル・ユース時代のコーチや、現在所属するトッテナム・ホットスパーFCのスタッフでさえも…。

では、なぜアーセナルFCが、今やイングランドを代表するストライカーへと進化したケイン選手を手放してしまったのか振り返りましょう。

トッテナムのティム・シャーウッド監督は、「幹部に彼を手放さないよう掛け合ったのは自分だ」と主張しています。それは、前監督への要求が珍しく通ったときでした。現在、ケインは世界で最も望まれているストライカーであり、夏になれば、レアル・マドリードやマンチェスター・シティFCから記録的な額が提示されるとみられています。

2018年2月10日、ケイン選手は以前在籍していたアーセナルに対し、またゴールを決めました。アーセナルのレジェンドであり、元アーセナル下部組織のディレクターであるリアム・ブレイディ氏は、少年時代にケイン選手を手放してしまった自分にいまだに怒りを感じていました。

ブレイディ氏は、「彼はぽっちゃりしていて、あまり運動神経がいいとは言えなかった。しかし、我々は間違っていたんだ…」と、イタリアの「コリエーレ・デラ・セラ」紙に語っています。また、「ケインは北ロンドンのライバルであるアーセナルに対し、198試合で131得点を挙げています」とは言いながらも、ブレイディ氏は自らを激しく責めているわけではありませんでした。

「トッテナムでさえ、下部リーグに3~4回も彼をレンタル移籍に出している。けれども、彼は強い意志をもって、素晴らしいキャリアを築いてきた。これは彼の努力以外のなにものでもない」とブレイディ氏。

ロシアワールドカップの主役になるか!?

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どこか地味なイメージが先行するハリー・ケイン選手ですが、こんなアクロバティックなプレーを披露することも。

アーセナルFCを指揮するアーセン・ベンゲル監督は、2015年にこの話題に触れられると、ブレイディ氏に比べると少し熱くなって、「面白いことだと思うけど、常にちょっとした怒りも感じる。どうして彼を手放したんだと思ってしまうから…」と熱く語っています。

「ただ、9才の子供はあちこち移動するものだ。中にはトッテナムからアーセナルに来た子もいるだろう。ユース時代というものは、親の転職の関係で引っ越してしまう子だって多いからね」と、サッカー少年にはあらゆることが起きる可能性について言及しています。

そんなケイン選手ですが、2018FIFAワールドカップ ロシアではイングランドを代表するストライカーとして、どんなパフォーマンスを見せてくれるでしょうか!? 期待で胸が膨らみます。ぜひ注目を。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Trans Mart
※この翻訳は抄訳です。