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▼ 冬用タイヤは本当に必要か?

▼ 雪があまり降らない寒いエリアでも冬用タイヤは必要か?

▼ 「スノータイヤ」という呼び方は間違い

▼ オールシーズンタイヤなら、四季を通じて使えるのか?

▼ オールシーズンタイヤではなく、「スリーシーズンタイヤ」と呼ぶのが正解?

▼ 冬用タイヤは値段が高すぎる?

▼ 冬用タイヤは2本買うだけでも十分というのは本当か?

▼ 冬用タイヤと、夏用タイヤやオールシーズンタイヤとの違いとは?

▼ 溝の数が多いほど、冬用タイヤとしては優秀なのか?

▼ 冬用タイヤを選ぶ際に注意すべき点は?

▼ 冬場は普段とは異なるサイズのホイールとタイヤを履く人の目的とは?

▼ 冬用タイヤ専用のホイールを用意しておくべきか?

▼ スパイクタイヤ(スタッドタイヤ)とは何か? 冬場の運転に適しているのか?


毎年、冬の訪れとともに繰り返されるのが、「冬用タイヤが必要か不必要か」を巡る議論です。雪道を走るのであれば冬用タイヤを装着するのが最善であることは、自動車愛好家であれば常識です。

しかし、冬用タイヤについて知っておくべきことは他にも数多くあります。例えば、購入の際に注意しておくべき点や、ノーマルタイヤとの違い。そして、純正のノーマルタイヤは吹雪の中では全く役に立たないことを、どのように説明すれば車音痴の友人に理解してもらえるのか? という点も知っておくべきでしょう。

そこでこのページでは、タイヤメーカーのエンジニア、タイヤ専門家、そしてアメリカのタイヤ専門のオンラインショップ「Tire Rack(タイヤラック)」などのタイヤショップのスタッフらの意見を参考に、あなたの愛車に最適な冬用のタイヤを見つけるための完全版となりえるガイドをお届けします。

冬用タイヤは本当に必要か?

冬季の気温が摂氏7℃を下回る地域に住んでいるのであれば、答えは「イエス」。「冬用タイヤは必要である」、と考えておくべきです。

車
Ferrari

雪があまり降らない寒いエリアでも冬用タイヤは必要か?

寒いながらも雪はあまり降らないような地域にお住まいであれば、冬用タイヤがあるに越したことはありません。「冬用」と呼ばれるからには、それ相応の理由というものがあるのです。フィンランドのタイヤメーカーNokian Tire(ノキアンタイヤ)で製品担当ディレクターを務めるスティーヴ・ブーラッサ氏も言うように、「タイヤに使われるゴムコンパウンド(配合ゴム/混練材料)は、特定の温度レベルでのみ実力を発揮するように配合されています」ということを忘れずに。

雪道を走る車
DW Burnett/Puppyknuckles

「タイヤのゴムコンパウンドについて、まず考えなければならないのがガラス転移温度です」と、ブーラッサ氏は言います。ガラス転移温度とは温度を低温から上げていったときに、固いガラス状態から柔軟性のあるゴム状態に変化する温度のこと。その温度を下回る環境だと、タイヤは「非常に硬くもろくなり、ひび割れが起きやすくなる」というのがブーラッサ氏の解説です。

考えるまでもなく、それは好ましくない状況です。一般的に夏用タイヤのゴムは、10℃から38℃あたりでその性能を発揮するように配合されています。一方の冬用タイヤは、10℃以下の低温でも弾力を保つゴムが使われているのです。

「路面が雪や氷で覆われているときにだけ、冬用タイヤが必要になる」と勘違いしてしまいがちですが、その認識は誤りです。最高峰の冬用タイヤを選択していれば、路面がウェットであろうがドライであろうが、大抵の寒さの中で優れたグリップ力を発揮してくれるはずです。

Tire Rackのベテラン社員ウッディ・ロジャーズ氏は、冬用タイヤが必要な理由について端的にこう述べています。「ひと言で言えば、冬に冬用タイヤを履かせることで、運転時間や余計な緊張、そしてストレスといったものが軽減されるからです」

「スノータイヤ」という呼び方は間違い

冬用タイヤのことを、「スノータイヤ」と呼ぶ人は多くいます。ですが、それは正しいとは言えません。

「当社ではもう、スノータイヤという言葉は用いていません」と、ブーラッサ氏は話します。「その代わりに、冬用タイヤ(ウィンタータイヤ)と呼んでいます。理由としては、冬用タイヤを履くことで雪道や凍結路面に限らず、低温時の安全性が総じて向上するからです。例えドライな路面であったとしても、氷点下なら路面状況は苛酷なものです。そのような状況においても冬用タイヤであれば、車のトラクション(牽引力)を最大限に支えることが期待できるのです」

秋の道を走行する車
McLaren

オールシーズンタイヤなら、四季を通じて使えるのか?

オールシーズンタイヤと聞くと、“全ての季節で使用可能”に思えてしまいますが、話はそう単純ではありません。オールシーズンタイヤに使われているゴムは、確かに夏用タイヤと比べて低温でも性能を発揮するように配合されています。ですが、ガラス転移温度は冬用タイヤほど低く設定はされていません。タイヤ技術はかなりの進歩を遂げてはいますが、それでも氷点下から40℃まで、安定した弾力性を発揮するゴムは未だ開発されてはいないのです。

「現在の技術力では、まだ不可能です」と、Tire Rackのベテラン社員であるロジャーズ氏は説明します。「かなり近いところまでは来ているのは確かではあります。が、今のところはまだ『オールシーズンタイヤ』という響きに見合った性能を引き出せているとは言えないと思います」と言います。

雪道を走る車
Bentley

ロジャーズ氏はオールシーズンタイヤを、スニッカーズなどのキャンディーバーに例えて説明します。「常温だと食べるのにちょうどいい柔らかさですが、冷蔵庫に1時間も入れておけばカチカチに固まってしまいますよね。そればかりでなく脆(もろ)く、割れやすくなってしまうのです。反対に暖かく晴れた日にダッシュボードに置きっぱなしにしておけば、ベトベトに溶けたチョコレートになってしまいますよね」

オールシーズンタイヤには他にも問題点があると、コンチネンタルタイヤ(Continental Tire)で冬用タイヤの開発を手掛けるプロダクトマネージャー、ジョー・マハー氏は以下のように注意を促しています。

「低温に特化した冬用タイヤであれば、雪上走行の際のトラクション性能を定めた国の法的基準をクリアしていなければなりません。ですが、オールシーズンタイヤの規格はかなり広いため、夏タイヤに近い性能のものもあれば冬タイヤに近いものもあるのが現状です」

タイヤメーカー各社の技術開発によって、オールシーズンタイヤの寒冷地性能は向上しているとはいうものの、寒冷地に特化した冬用タイヤの性能には遠く及ばないのが実情のようです。つまり、適材適所が求められるということになります。またマハー氏は、「ソフトコンパウンドのゴムを用いた本物の冬用タイヤは、特に凍結路面での走行性能という点で、あらゆるオールシーズンタイヤよりはるかに優れています」とも断言します。

つまり、オールシーズンタイヤではなく、「スリーシーズンタイヤ」と呼ぶのが正解?

そう言ってしまってもいいかもしれません。少なくとも、寒冷で積雪の多い地域でも1年を通じて使えるゴムコンパウンドの配合が実現する日が訪れるまでは、それが正解と言えるでしょう。ノキアンタイヤ(Nokian Tire)の場合、真のオールシーズンタイヤを目指して「全天候型」タイヤの開発に取り組んでいるものの、「耐摩耗性(繰り返しの使用による摩耗に耐え、性能を維持する性質のこと)が大きな課題だと、ブーラッサ氏は語ります。

「過去10~20年を振り返れば、オールシーズンタイヤの開発の主眼は必ずしも冬季のトラクション性能の向上ではありませんでした。耐久性の向上こそが、より大きな課題とされてきたからです」と、ブーラッサ氏は打ち明けます。オールシーズンタイヤを求める人々の関心はどちらかと言えばタイヤの寿命の長さであり、そのために全天候性能がむしろ犠牲にされてきたと言うのです。

「現在では、全天候性能の技術開発により高い関心が向けられるようになりました。耐摩耗性よりも冬場の安全性能に重点を置いたタイヤの開発に注力するメーカーが増えているのです」と、ブーラッサ氏は説明します。

雪道に停車された車
NOKIAN

ただし、全天候型のオールシーズンタイヤが冬用タイヤの代わりになるか? と言えば、そんなわけはありません。「冬季のコンディションで何が最も安全なタイヤかと言えば、やはり冬用タイヤということになるでしょう。従来のオールシーズンタイヤよりも高い全天候性能を備えたタイヤがつくられるようになったとは言え、安全性重視の代替品という域を出るものではありません」とブーラッサ氏。

冬用タイヤは値段が高すぎる?

一流ブランドのものであれば、冬用タイヤの価格ももちろん一流です。そこで、安全性を値切ることなどできません。それに「冬用タイヤを一式購入するほうが、標準モデルに全輪駆動のオプションを加えるよりも少額の出費で済む可能性がかなり高い」とも言えます。もし寒冷地に暮らしているなら、冬季タイヤが価値ある投資であることは、もはや疑うまでもないでしょう。

冬用タイヤは4本ではなく、2本買うだけでも十分というのは本当か?

出費は減るかもしれませんが、そのような考えは忘れてください。後輪だけ冬用タイヤを装着すれば、前輪のハンドル性能が損なわれてしまいます。前輪にだけ冬用タイヤを装着した場合、状況はさらに悪化することも予想できます。

「リアタイヤのグリップがフロントタイヤよりも弱くなってしまえば、特に滑りやすい路面で曲がる際など、後部が振られてコントロールできなくなってしまいます。いくら腕に自信のあるドライバーでも、乗りこなすことなどできません」と、マハー氏は注意を促します。もちろん、ブーラッサ氏も同意見です。「冬用タイヤは、2本だけでどうにかなる」と考えるのは、「災いの元」となるしか思えません。

冬用タイヤと、夏用タイヤやオールシーズンタイヤとの違いとは?

冬用タイヤのクローズアップ
NOKIAN

使用しているゴムが違う点以外にもタイヤが路面に接する部分(トレッド)に刻まれた溝、つまりトレッドパターンが異なります。サイズや形状によって溝の役割は異なりますが、それらの溝が連携しながら、ウェットな路面や雪道、凍結路面でのグリップ力を高めているのです。

最も大きな溝は、タイヤと路面の間の水を掻き出す役割を担います。この溝によってタイヤと路面の間の水の膜が取り払われることで、ハイドロプレーニング現象(※編集注:濡れた路面を高速で走行した際に、タイヤと路面との間に水膜ができることでタイヤが浮いた状態となり、コントロールできなくなる現象)が回避されるのです。

冬用タイヤには「サイプ」と呼ばれる細かな溝が刻まれています。タイヤの下の水を掻き出す効果もありますが、ちょっと予想外の役割も担っています。それは、雪を掴むようにしてタイヤとトレッド内にギュッと詰め込むという効果です。雪の結晶には、互いに結束する性質があります。その性質ゆえに、雪玉を簡単につくることができるのです。砂ではそうはいきません。

サイプの数が多ければ、タイヤはその分だけ雪玉と同じような性質を高めることになり、トレッドに詰まった雪が路面の雪と結束することで、トラクションが高まるのだと、マハー氏は解説しています。

ただし、このような溝やサイプを増やすためには、乾燥路面でのグリップ力を少なからず犠牲にしなければなりません。舗装路に接するゴム面を最大化するために溝がまったく彫られていないレーシングカーのタイヤを、ブーラッサ氏は例に挙げます。乗用車の夏用タイヤもこの原則に従って、溝が最小限に抑えられています。他方、春や秋、そして雨天での性能を期待されるオールシーズンタイヤは、夏用タイヤに比べると溝が多めになっています。

「ハンドリングに関わるドライ性能よりも、雪、氷、ウェットのコンディションが優先されているのが冬用タイヤの特徴です」とマハー氏は言います。「オールシーズンタイヤであれば、ドライ、ウェット、そして雪道のバランスが重視されます。夏用タイヤに求められるのは主にドライとウェットのバランスだけです」

雪道を走る車
McLaren

溝の数が多いほど、冬用タイヤとしては優秀なのか?

一昔前であれば、そのようにシンプルに考えることもできましたが、今は違います。タイヤゴムが進化したことによって、必ずしも溝の数を多くする必要がなくなりつつあります。

この点について、ロジャーズ氏の見解を聞いてみましょう。「冬用タイヤの溝のパターンは、以前と比べ、やや大人しくなってきています。見比べてみると、溝が細密化して隙間が小さくなっているのが分かります。そのため、トレッドごとが密着し、表面の密度が高くなっているのです。つまり路面との接地性が大きくなっているのです。コンパウンドの研究が進んだことで、トレッドパターンに頼る必要が減ったのです」

冬用タイヤのトレッドパターンがいわゆるオールシーズンタイヤに近づくに従い、寒冷時のドライな路面でのハンドリング性能は向上しています。従来のゴムコンパウンドが用いられていた当時は、雪道のトラクション性能を高めようと思えばトレッドパターンの工夫に頼るほかありませんでした。

1990年頃までの冬用タイヤの大半は、ゴツゴツした見た目で、吹雪の中を走るでもない限り、うるさく不快な乗り心地でした。それが今では、静粛性と快適性、それぞれオールシーズンタイヤに近い性能の冬用タイヤがつくられるようになっているのです。

冬用タイヤを選ぶ際に注意すべき点は?

雪道を走る車
NOKIAN

まずはタイヤ側面に「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク」、つまり山と雪の結晶のマークがあるかどうかを確認しましょう(上の写真では緑色に塗られているマークです)。この「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク」とは「アメリカン・ソサイエティ・フォー・テスティング・アンド・マテリアルズ(American Society for Testing and Materials)という世界規模に展開する非営利の規格設定期間のテストによって、寒冷地でも性能を十分に発揮できるタイヤとして認証された証明です。

このマークが付与されたタイヤであれば「冬用タイヤ規制」に対応しており、高速道路などの走行が可能となります。

ミシュラン、コンチネンタル、ブリヂストン、ピレリ、グッドイヤーなど、あらゆる有名タイヤメーカーが多種多様な冬用タイヤを用意しています。また、世界最北のタイヤメーカーを自称するノキアンタイヤといった、冬用タイヤのスペシャリストも存在します。

なかには特定の冬用タイヤを推奨している自動車メーカーもあります。その場合にはタイヤ選びも簡単です。ですがそれ以外では、多少のリサーチが必要になるでしょう。レビューを確認したり、車種ごとのファンサイトやSNSをチェックしたり、信頼の置けるタイヤディーラーに相談したり、さまざまな方法が考えられます。

雪道を走る車
Brian Silvestro

冬場は普段とは異なるサイズのホイールとタイヤを履く人の目的とは?

これは一般論ですが、小径ホイール用のタイヤの方が、大径ホイール用のタイヤより安上がりです。もし異なるホイールサイズに対応した車種ということであれば、許容される範囲内で最も小径のホイールにサイズを落としている人もいるようです。

幅の狭いタイヤの方が幅の広いタイヤと比べて、降り積もる雪を切り抜けて走るのに適しているという点は、覚えておくと良いでしょう。つまり、純正タイヤの中で最もタイヤ幅が狭く小径ホイールのものが、冬場のドライビングに適した組み合わせという場合があるということです。

アフターマーケットでホイールを探す場合には、適切なサイズかどうかを確認し、ブレーキやサスペンションに干渉しないものを選ぶ必要があります。また、推奨サイズよりも小さなタイヤを装着することは禁物です。「小さいタイヤほど耐荷重が低下します」とハマー氏は指摘します。「その耐荷重こそが、走る・曲がる・止まるといった車のビークルダイナミクスとパフォーマンスにとって重要な要素となるからです」

除雪されていない雪道を走ることが多いドライバーであれば細いタイヤに履き替えるのも一案だろう、というのがロジャーズ氏の考えです。

雪道を走る車
Porsche

冬用タイヤ専用のホイールを用意しておくべきか?

冬用タイヤを、予備のホイールで装着したいと考える人も少なくないでしょう。冬用タイヤをホイールごと用意しようと思えば費用は多少余分に必要ですが、シーズンの前後にタイヤ交換する際には作業時間や手間を大幅に減らすことができます。ホイールごとのタイヤ交換は自宅で行うことも可能ですが、タイヤをホイールに脱着するとなると専門技術が求められます。

冬用タイヤを安価で耐久性のあるスチール製ホイールや、安価なアフターマーケット製品のホイールに巻いて使うのはよくあることです。冬場には路面の損傷や凸凹なども生じやすいため、高価なアロイホイールやロープロファイルタイヤに致命傷を及ぼしかねないからです。

とはいえ、こればかりは個々の好みの問題です。純正ホイールにこだわりたければ、それはそれで何の問題もないでしょう。

スパイクタイヤ(スタッドタイヤ)とは何か? 冬場の運転に適しているのか?

もしあなたがスケートリンンクの氷面を均らす製氷車に乗るというのなら、スパイクタイヤも良いでしょう。ただし、それ以外の状況では使い道は限られます。「スパイクタイヤが活躍する状況もないわけではありませんが、それほど多いとは言えません」とロジャーズ氏はスパイクタイヤに対して否定的な立場を取ります。

凍結した路面では、スパイクタイヤのグリップが威力を発揮します。しかし、舗装路に接するゴム部分が小さくなってしまうため、ドライな路面での操縦性能は著しく損なわれてしまうのです。

雪道を走る車
NOKIAN

「スパイクタイヤが真の実力を発揮できるのは、凍結した道路を走るときに限られます。ですが、より低温の路面や積雪した道路、もしくはウェットにせよドライにせよ剥き出しの路面においては、スパイクタイヤはむしろ使い勝手が悪く、スタッドレスタイヤに軍配が上がります」と、ロジャーズ氏は指摘します。

アメリカの多くの州、そしてカナダでも地方によっては、公道でのスパイクタイヤの使用が禁止されています。なぜなら、路面を削り取ってしまうためです。氷上や雪上ならともかく、それ以外のコンディションでは騒音が大きいばかりで乗り心地も良いとは言えず、さらに高速道路などの高速走行時にスパイクが外れてしまうことがあるのも問題です。

今の高性能の冬用スタッドレスタイヤであれば、かつてのスパイクタイヤと同レベルのトラクション性能を発揮できますし、快適性が損なわれることもなければ法的に問題になることもありません。

とは言え、道路が常に凍結しているような極寒の地域に住む人々にとっては、それでもスパイクタイヤの能力が必要になることもあるでしょう。そのような環境であれば標準レベルのスパイクタイヤであっても、「最高級のスタッドレスタイヤと同等のトラクション性能を期待できるので役立つはずだ」と、マハー氏もブーラッサ氏も口をそろえます。

そして、「スパイクタイヤは小型かつ軽量で本数も多く、タイヤ本来の機能を高いレベルで発揮するよう設計されていますので」と、ブーラッサ氏もお墨付きを与えています。

なるほど。以上のことを踏まえれば問題ないでしょうか?

お望みであれば、もっとマニアックな点まで詳しく説明することもできますが…。今回はこのくらいにしておきましょう。冬季の運転にはくれぐれも安全を心がけて、そして冬用タイヤを必要としている人がいれば、この福音を広めてください。

Source / Road & Track
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です