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「これはレースじゃない!」と嘆く、
レースファンも少なくないようですが…。
でも、この最も新しいチャンピオンシップレース
「Formula E」は、時代性と科学技術が融合した
最先端の競技! 注目を怠ってはいけません。
そんな注目の世界から、さらに男心を高揚させる
まさに最先端の情報が舞い込んできました。
シャシーサプライヤーとしてトップランナーである
「SPARK Racing Technology」から、
次なる4thシーズン用ニューマシーンの
ワンダフルなコンセプトCGが発表されたのです!

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Images:Courtesy of SPARK Racing Technology

 
 現行のモデルは、1stシーズンからマシンを提供する「Spark Racing Technology」開発の“SRT-01E”になります。現在では、この「Spark Racing Technology」のほかにもウィリアムズ、マクラーレン、ルノーといったF1チームの関連企業が加わって開発をすすめ、その製造は多くのカテゴリーにレースマシンを供給している「ダラーラ」が担当しています。 

 2018年のマシン開発も、すでに「Spark Racing Technology」の続投が決まっているなかで、今回その最初のコンセプトCGが公開されたのでした。

 ご覧ください! このフォルムは実に未来的であり、風を切る音が想像できてしまうほどカッコいいのです(たぶん、皆さんは実際よりも大きな音をイメージすることでしょう)!

 こんなマシンが、「フォーミュラ E」のレースコースとなる公道を走るのです。皆さん、直に見たくなりませんか! そして一緒に風を感じたいですよね!?

「フォーミュラE」、2018のコンセプトCG 01

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(C)Popular Mechanics

 現行のマシンを見たことのない方が多いかと思いますが、この2018年のコンセプトCG、いま走っているマシンよりも、ボディは極端に低くなっています。 

 フロントに関しては、最新のエアロパーツで飾られた“SRT-01E”のDNAを直系として受け継ぎながら、見事とかいいようのないダイナミックなエアロデザインは、男心を揺さぶります。

「フォーミュラE」、2018のコンセプトCG 02

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(C)Popular Mechanics

 まるでジョット機のコクピットのように、前方からサイドへと大きめの風防が装着されているのも特徴となっています。

 これもさらなる安全性の追求のためでしょう。いくら安全度が高まったといえでも、マシンからドライバーの頭が飛び出した状態となるフォーミュラカーは、やはりいつでもどこでも死と隣り合わせになっているも同然です。接触事故だけでなく、単に何かが飛んできて、それがたまたまドライバーの頭に当ったとしたら…。飛んできたものにもよりますが、ヘルメットでは防ぎきれないもののほうが多いでしょう。

 そういったコンセプトが感じさせながらも、さらにスタリッシュさも加わっているので、見事な仕上がりではないでしょうか。

「フォーミュラE」、2018のコンセプトCG 03

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(C)Popular Mechanics

 リアをご覧ください。そこには本来あるはずのものがない! そうです、リアウィングがないのです。しかし、これによってワイド&ローなイメージを増長しているのでした…。

 ダウンフォースを発生させためのリアウィングですから、それがなくなったら走行時には安定性がなくなって、飛んでいってしまうのでは? という疑問もわいてくることでしょう。でも、大丈夫です。なぜなら、問題点でもある重~いバッテリーの存在。この重量を逆に利用しているのでした。現行のモデルは極端に“リアヘビー”なマシンと言われているだけに、内部レイアウトの革新が施されてい限り、リアウィングはなくても問題にはならないのです。 

 実際このコンセプト上では、車重も軽くなると資料に説明はありますが、ボディデザインの革新により、ダウンフォースはさらに強化された空力ボディになっているとのこと。なので、不安はありません! スッキリとスタイリッシュなリアの風景は、とっても美しいのです。とはいえ、まだ机上の論理ですが…。テストを繰り返し、確かなものにしていってください。

「フォーミュラE」、2018のコンセプトCG 04

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(C)Popular Mechanics

 負荷の最大の要因であり、マシンにとって大切なエネルギー源であるバッテリーも、実は大幅に改良される見込みとのことです。 

 現在は1セットのバッテリーではチェッカーフラッグまで走りきることができません。レース中盤でのマシン交換は必須事項です。この方式も各チームがいかにピットインに関する戦略をもってくるのか、見所のひとつもあるのですが、いかんせん、レースの美しさを求めるとどうでしょう。

 計画中の新しいバッテリーが導入されれば、戦略うんぬんで勝負するのではなく、ドライバー自身の腕と腕との真向勝負という研ぎ澄まされたレース展開が期待できるのです。

 現在、3rdシーズン(2016年10月9日~2017年7月30日)として各国へ転戦真っ最中。次戦は第4戦として、2017年4月1日にメキシコシティで開催される予定です!!

By Darren Orf on Feb 20, 2017
Photos by Hoversurf inc.
Popular Mechanics 原文(English)
TRANSLATION BY MEN'S +
編集者:小川和繁