マツダの北米法人「マツダノースアメリカンオペレーションズ」は、現地時間2024年1月30日(火)に新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-70(以下CX-70)」を発表しました。

「CX-70」は、マツダのラージ商品群の一つで、「CX-60(※欧州・日本・その他地域で展開)」、「CX-90(※北米・その他地域で展開)」に次ぐ第3弾という位置づけとなります(ちなみにラージ商品群の第4弾として、「CX-80」の欧州・日本・その他地域への導入も予定されています)。

マツダ「cx70」
Mazda
今回新たに発表された「CX-70」。力強い造形の前後のバンパーや新デザインのアルミホイール、各所に施された黒色パーツが特徴的なエクステリアが目を引きます。

マツダは昨年、同社が重点市場と位置づける北米市場向けに3列シートSUVの「CX-90」で大胆な市場拡大を図りましたが、今回発表された「CX-70」は2列シートのクロスオーバーSUVです。マツダらしい、ひと中心の思想による走る歓びと環境安全性能を両立し、さらにユーザーのアクティブなライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を備えていると言います。

アメリカ国内ではすでに「CX-90」「CX-50」「CX-5」「CX-30」を展開するマツダですが、今回の「CX-70」の発表は需要が堅調なSUVラインナップを拡充しながら、北米におけるさらなる成長とブランド価値の向上を図る狙いがあるとのこと。

また、「CX-70」は全グレードがPHEV(プラグインハイブリッド)もしくは同社が「M Hybrid Boost」と呼ぶ、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを採用していますが、北米地域における電動化技術を加速させる狙いもあるとのこと。

コンセプトは「情熱の探究者」

2025 mazda cx 70
Mazda
安全性能では最新の「クルージング&トラフィック・サポート緊急停止支援機能」を採用。手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合に、ドライバーへの注意喚起が段階的に行われます。

「CX-70」のコンセプトは、「Passion Pursuer(情熱の探求者)」。「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」というテーマに基づいたデザインで、前向きで活動的なユーザーの嗜好に合わせたスポーティな造形で生命感を表現しています。

ゆとりある実用的な荷室空間を備えているのも特徴の一つで、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる、電気式のリモートフォールド機能を採用。さらに2列目シートを折りたたんでいる状態でも、リアの掃き出し口からフラットになる床面や床下収納スペースを三つ設けるなど、アクティブなユーザーのニーズに応えた機能を備えています。

2025 mazda cx 70
Mazda
鮮やかさと深みをあわせもつ赤系色のバーガンディを基調としたインテリアを採用。アクティブなライフスタイルを表現しています。

米国市場導入2種類のパワートレインはともに電動化技術を採用

アメリカ市場では、2種類のパワートレインをラインナップ。最大340hpに達する3.3リッター直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)に、M Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたPHEVシステム「e-SKYACIV PHEV」です。後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーを組み合わせたことにより、意のままに車を操る楽しさと優れた環境性能の両立を目指したということ。

前述の通り、残念ながら「CX-70」は北米市場向けのモデルとなり、日本市場への展開は予定されていないのが現状です。が、今後日本国内でも展開される予定のラージ商品群の第4弾「CX-80」への期待も高まります。

From: Road & Track