2021年10月7日、マツダは「CX-60」や「CX-80」など、2022年以降のSUV商品群の拡充計画を発表しています。日本国内で展開される予定となっているのが、2列シートの「CX-60」と3列シートの「CX-80」です。それに加えてアメリカ向けモデルとして、新開発の縦置きプラットフォームと直列6気筒エンジンを初採用したミッドサイズ・クロスオーバーの「CX-70」と「CX-90」が、マツダのラインナップに加わることになります。

「CX-9」の後継となる3列シートの「CX-90」、そして2列シートの「CX-70」は共にワイドボディの米国仕様車となりますが、その発表に先駆けて、グローバルモデルとしてより幅の狭い「CX-60」はすでに発表されています。ページ冒頭にある写真はアメリカのカーメディア「CAR AND DRIVER」が予想するイメージですが、おそらく「CX-60」のスタイリングとほぼ近いものになることは間違いないでしょう。

新型の直列6気筒エンジンについては、ガソリン、ディーゼル、そしてスカイアクティブXの圧縮着火エンジンのバリエーションをそろえる予定のマツダですが、アメリカでディーゼル車が展開される可能性はほぼないでしょう。

スカイアクティブXテクノロジーについても、アメリカでの展開は始まっていません。アメリカ向けには、3.0リッターのガソリンエンジンのみが持ち込まれることになると見れれています。ターボチャージャーと48ボルトのハイブリッドシステムが搭載されたエンジンですが、出力については300馬力台の半ばとなることが予想されます。

さらに、直列4気筒にACモーター1基が搭載されたプラグインハイブリッドのパワートレインも用意されるとのこと。「CX-60」のプラグインハイブリッド同様に最高出力323馬力、最大トルク369lb-ftを誇り、17.8kWhのバッテリーパックが装備されるものと予想されます。

プレミア感が追求された新型プラットフォームとエンジンですが、ホンダやトヨタと言うよりもBMWなどに寄せて開発されたものと言えるかもしれません。縦置きエンジンの配置によって、乗り心地やハンドリング性能の向上も期待されます。後輪駆動車となる可能性は高くないものと思われ、つまり全輪駆動が標準となりそうです。

7人乗りの「CX-90」の到着は2022年内となる予定で、価格は4万ドル程度(約510万円)から。また2023年の登場となる5人乗りの「CX-70」については約3万8000ドル(約490万円)からになると見込まれています。

Source / CAR AND DRIVER
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です