すべては2003年に流行した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」の反省をふまえてのこと。そのためには、初動から先手先手での対応が必要であり、それを見事に実施したことが世界的に評価されています。
2020年1月後半からマスクの輸出や持ち出しを禁止し、2月に入ると中国本土の住民の入境を原則拒否。その後、日韓などからの渡航者に対しても、14日間の外出制限措置を取るなど厳しい対応を打ち出しました。
日本を含む世界各地で、新型コロナウイルスの感染者数が過去最多を記録している中、これまでの感染者の累計も500人未満と感染拡大を抑え込み、台湾社会から幅広い支持を得るだけでなく国際的にもさらに高い評価を得ることになります。
そして人道的理由から、日本などの友好国の医療従事者向けてマスクを寄贈も行ってくれた台湾政府…。蔡氏の動向には、今後も注目すべきでしょう。