2019 年1月に行われた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、イギリスの動物学者デヴィッド・アッテンボロー卿と対談したウィリアム王子。他にも、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相と対談し、2017年にメンタルヘルスのチャリティ「Heads Together(ヘッズ・トゥギャザー)」をローンチした際には、沢山のセレブに支援を呼びかけたが「ことごとく断られた」と暴露していました。

 ウィリアム王子、キャサリン妃、そしてハリー王子はこれまで、3人で立ち上げた「ヘッズ・トゥギャザー」を通じ、メンタルヘルス問題に対する誤解や偏見をなくそうとさまざまな活動を実施しています。

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 王子いわく、メンタルヘルスに対するネガティブなレッテルは、戦争を体験した世代によって生み出された可能性もあるそうです。

 「どういうわけか、自分の感情を表に出すことにためらいを感じる人が多いようです。特にイギリス人によく見られる傾向のように思います ― これまで、負の感情への対処法はひとつしかありませんでした。それは、『ネガティブな感情を自分の中に閉じ込める』というものです。私たちは、それを上の世代から引き継ぎました」とコメント。

 しかしながら、「新しい世代は、それが健全な対処法ではない」と理解しており、心と体のためにも「感情を言葉にして伝えることが大事である」と感じているそうです。

Prince William
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 王子はほかにも、過去の出来事を振り返って「心に大きな傷を負った」こともあると、アーダーン首相に告白。もし、そのことを誰かに話していなかったら、彼の精神状態は「悪くなる一方だった」とも語りました。

 その後王子は、トラウマを断ち切り、ネガティブ思考からの脱出に成功とのこと。とはいえ、「自分の子どもたちにも悪影響を与えてしまう」恐れもあるため、その出来事について話すのは、とても難しく「勇気が必要です」とコメント。

 「いくら心に鎧をまとっていても、自分の家族にも影響を与えるような予期せぬ出来事が起きてしまったら、どうすることもできません」と告白してくれました。

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 プロジェクトを立ち上げた3年前と比べても、現在では、メンタルヘルスに対する意識とケアの重要性は高まっている状況下、王子たちは次にどんなプロジェクトを展開するのか、注目したいところですね。



From Harper’s BAZAAR UK
Translation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。


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