2019年10月4日に日米同時公開される話題の映画、『ジョーカー』の新たな予告編が公開され、主人公のアーサー・フレック/ジョーカー役を演じるホアキン・フェニックスの演技に対する世間の反応が、ここでさらに過熱しています。フェニックスはこの熱演で、映画俳優の成し得ることに関する様々なパラメーターを根底の部分から書き替えてしまったようです。 
 
いくつかの批評から判断すると、フェニックスの演技は2020年のアカデミー賞で各賞を総なめするだけでなく、観た者の心を鷲づかみにするとても強いパワーを持つものと言えるでしょう。アーサー・フレック/ジョーカーを演じるために、彼は肉体改造をしていました。役づくりで彼は52ポンド(約24キログラム)も減量していましたが、その結果精神的に少しおかしくなってしまったことに気付いたそうです。

ホアキン・フェニックス、「ジョーカー」の役作りで約24キロ減量していた
Getty Images
ジョーカー役のために減量していたホアキン・フェニックス(左)と現在の姿。

 

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「減量が心理に影響をおよぼすという事実を実感しました。減量のはて、精神は少々錯乱気味になりましたので…」と、フェニックスはベネチア映画祭でコメントをしていました。 
 
またフェニックスは役づくりに際して、過去にジョーカー役を演じた俳優たちの演技に、直接的なヒントを求めることはしなかったとも述べています。2008年の『ダークナイト』で、ヒース・レジャーが演じたとても有名な例がありますが、惜しくもレジャーは2008年に亡くなっています。 
 
「過去のジョーカー役の演技は参考にしませんでした」と、フェニックスは言います。「私の演技は、いくつかの点で自分たちがつくり出した独自のものと感じられます」と、フェニックスは続けてコメントしました。 
 
「私にとってこの役がとても魅力的だったのは、ジョーカーというキャラクターが実に定義しにくい人間だというところです。『彼はこんな人間だ』と決めつけたいとは誰も思いません。撮影中には毎日、あのキャラクターの新しい面を発見しているといった感じでした。そんな感覚が最終日までずっと続いたのです…」と、フェニックスはジョーカーのキャラクターづくりについて語りました。 

フェニックスはまた、フレックの行動や精神状態が、特定の障害や状態に結びつけられないものとなるように気をつけていたと言っています。

「『素性の見分けがつかない、何かを創り出したい…』という願望が私は常に抱いていました。これ(ジョーカー)は架空の人物である…、ジョーカーは何か特定の病気を患った人間である…と、精神科医に診断され断定されるような演技はしたくなかったのです」と、フェニックスは説明しました。 
 
そんな映画『ジョーカー』は、2019年10月4日(金)より日米同時公開予定です。 

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映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開
映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開 thumnail
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From Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa 
※この翻訳は抄訳です。