2022年で公開から50周年を迎えた本作を、写真集で振り返ります。
1971年にフランシス・フォード・コッポラが製作を開始した「ゴッドファーザー」は、現在では映画史を語る上で欠かせない作品として多くの人に知られています。
圧倒的な興行収入と3度のアカデミー賞受賞、そして、熱狂的なファンによってすぐに続編、そして第3弾の制作が開始されました。ではここで、マフィア映画のファンも、まだ3作品を観たことがない人も…ここでこのシリーズの歴史を振り返ってみてください。
『ゴッドファーザー』の撮影現場での、監督フランシス・フォード・コッポラ。コッポラは1968年に『フィニアンの虹』、1970年に『パットン大戦車軍団』を監督し、すでにその名をとどろかせていました。そして、1972年に公開された『ゴッドファーザー』で、一気に成功を収めたわけです。
俳優のマーロン・ブランドは、第1作で一家の長、ドン(ヴィトー)・コルレオーネを演じました。
『ゴッドファーザー』の撮影中、マイケル・コルレオーネ役のアル・パチーノがポートレートで微笑んでいます。
コルレオーネ兄弟を演じたアル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ジョン・カザールが、第1作の撮影現場でブランド(左から2番目)とポーズをとっています。
マーロ・ブランド(花嫁の左から2番目)は、映画の象徴的な結婚式シーンの撮影中、他のコルレオーネファミリーと一緒にポーズを撮っています。
あの結婚式のシーンと言えば…ブランドは撮影中、共演者にかなりの悪戯をしたと言われています。
カーンとデュバル、ブランドは、パンツを引っ張り下ろしてふざけており、他のキャストやスタッフたちの前でもお尻を丸出しにしていたそうです。
映画でヴィトーの三男、マイケル・コルレオーネに扮するアル・パチーノ。この若き俳優はマフィアの息子を演じて有名になりましたが、パラマウント社は最初からこの役に彼を選んだわけではありませんでした。当初はロバート・レッドフォードやダスティン・ホフマンなど、より実績のある俳優が候補に挙がっていたのです。
マイケル・コルレオーネの恋人、ケイ・アダムス役にはダイアン・キートンがキャスティングされました。これが彼女にとって初めての大役となりました。
カーンは当初、マイケル・コルレオーネ役のスクリーンテストを行いましたが、代わりに長男のソニー・コルレオーネ役に抜擢されました。
ブランドとパチーノは厳格なメソッド演技法(キャラクターになりきる演技法)で、撮影中も指示を仰いでいました。
イタリア人俳優のフランコ・チッティと、その隣で椅子に脚を乗せるパチーノ。
カリフォルニア州ビバリーヒルズにある(ハースト・コーポレーションの創業者でもある)ウィリアム・ランドルフ・ハースト邸は、あの象徴的な馬のシーンでジャック・ウォルツの家の撮影場所として使われました。
マイケル(ジェームズ・カーン)がシチリア島に避難している間にアポロニア(シモネッタ・ステファネッリ)と結婚するのは、この映画の大きなクライマックスの一つです。
このシーンのために制作陣はシチリア島を訪れましたが、コルレオーネの町は開発が進んでいて、撮影することができませんでした。そこでタオルミーナ郊外の小さな町、サヴォカとフォルツァ・ダグロで撮影が行われました。
現在でも彼らの結婚式が行われた教会、バール・ヴィテッリを訪れることができます。
犯罪組織のトップであるヴィトー・コルレオーネを演じるのは、ブランド以外には考えられません。ですが、コッポラ監督が彼のためにスクリーンテストを行うまで、スタジオはこの俳優に興味すらを示していなかったと言われています。
ブランドがジェンコ・オリーブオイル社に入る重要なシーンでは、ニューヨーク市ローワーイーストサイドのモット・ストリートを制作スタッフが占拠し、実際に歴史あるミーツビルで撮影が行われました。
撮影中、ブランドの髪を手入れするヘア担当のスタッフ。あの象徴的な後ろ髪をなでつけたヘアスタイルは、ヘアクリームを使ってキープされていました。
ニューヨークのリトル・イタリー地区のセットで、プロデューサーのアルバート・S・ラディがブランドと話をしているところを撮影。
撮影中は、近隣の住民が非常階段で見物するほどの騒ぎとなりました。
ニューヨークのモット・ストリートで撮影中のブランド。唇に血糊をつけています。
ドン・コルレオーネを演じたブランドは、この作品で彼自身のキャリアを復活させました。
しかし、1973年に同作品でアカデミー賞主演男優賞に選ばれますが、「ハリウッドにおけるインディアンをはじめとした少数民族に対する人種差別への抗議」を理由に、受賞を拒否しました。
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