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ハリソン・フォードの傑作映画ベスト10
ハン・ソロ、デッカード、インディ…。ハリソン・フォードを語るのであれば、これらの名前さえ知っていれば問題ありません。
ハリソン・フォードという名前を聞いただけで、さまざまな感情が湧いてくるでしょう。現在80歳のハリソン・フォードは、長年にわたって多くの役を演じてファンを魅了してきました。リック・デッカード、インディアナ・ジョーンズ、アメリカ大統領、そしてもちろんハン・ソロ…。全てフォードが氷のような眼差し、無限の自信、そして卓越した精神力で演じてきた役柄です。
ご存じない人もいらっしゃるかもしれませんが、彼はこの2023年も大活躍しています。（2022年も、テイラー・シェリダンが手掛けるドラマ『1923』シリーズやApple TV+の爽快なコメディドラマ『シュリンキング: 悩めるセラピスト』で大活躍していました）。 6月には、30日公開の映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』で古き良きインディシリーズに幕を下ろします。そして2024年には、なんとマーベル・シネマティック・ユニバースに参加する予定となっています。
また最近のフォードはというと、エスクァイアUS版の夏号で表紙を飾りました。これを記念して、ハリソン・フォードのおすすめ映画をピックアップ。私たちエスクァイアUS版編集部と同じように、楽しみながら彼の作品を振り返っていただければ幸いです。
『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』
インディアナ・ジョーンズより有名な考古学者は、この世にいるでしょうか？ 皆さんは、実在の考古学者の名前を挙げることも難しいでしょう。40年以上にわたって貴重な遺産を発見し、危険なダンジョン（地下室）を潜り抜け、そしてナチスと戦い続けてきた男、インディアナ・ジョーンズ。そんな彼は実にクールで、それゆえ多くの人の記憶に残っているのです。
古い岩をこするという仕事を、これほどかっこよく見せられるのはフォードしかいないでしょう。
『エアフォース・ワン』
![AIR FORCE ONE [1997] - Official Trailer (HD) thumnail](https://img.youtube.com/vi/FItgZOuaPVY/maxresdefault.jpg "AIR FORCE ONE [1997] - Official Trailer (HD) thumnail")
アカデミー賞2部門にノミネートされた『エアフォース・ワン』で、フォードはアメリカ大統領ジェームズ・マーシャルを演じています。この緊迫した政治スリラー作品は、テロリストグループがエアフォース・ワンをハイジャックし、大統領は妻や娘を含む乗客を救うために行動を起こす…というストーリーになっています。
この映画でフォードがアクションヒーローとして素晴らしいセリフを披露し、ゲイリー・オールドマンが恐ろしいテロリストを演じています。また、グレン・クローズが（少なくとも本作の中では）初の女性副大統領を演じました。本作はスターが勢ぞろいしたスリル満点の映画で、フォード映画のリストには欠かせません。
『42 〜世界を変えた男〜』
『42 〜世界を変えた男〜』は、メジャーリーグ初のアフリカ系アメリカ人選手として活躍したジャッキー・ロビンソンを描いた伝記映画です。ここでフォードが演したのは、1947年にロビンソンと契約し、その後の野球界を一変させた実在の人物ブルックリン・ドジャース（のちのロサンゼルス・ドジャース）のゼネラルマネージャーであるブランチ・リッキー。ロビンソン役のチャドウィック・ボーズマンと共演しました。
ロビンソンはメジャーリーガーとしてのキャリアをスタートさせましたが、同時に世間やマスコミ、そしてチームメイトから人種差別の標的にされてしまいます。しかし逆境にも負けずロビンソンは挑戦を続け、歴史に残る野球選手の1人となりました。リッキー役のフォードは、ロビンソンを演じたボーズマンの素晴らしい演技を見事にサポートしています。
『野性の呼び声』
本作でフォードは、アラスカのユーコンに住む炭鉱労働者、ジョン・ソーントンを演じました。彼の人生は、犬ぞりのチームに新しく参加した子犬バックに出会ったことで大きく変わります。
やがてジョンはバックと一世一代の冒険へと旅立ち、金採掘のために危険な雪原を一緒に探検することになります…。フォードがこれほどまでにひたむきに、そして優しく演じている作品は他にないでしょう。
『ブレードランナー』
ハリソン・フォードが出演したSF映画の傑作である『ブレードランナー』は、特に優れたノワール映画の1つとしても知られています。フォードは、「レプリカント」と呼ばれる人造人間が関与する殺人事件を追うクールな捜査官を演じました。
本作は美しくもダークで、ムード満点な毒々しさを放っています。つまり、ノワール作品に必要なものはすべてそろっているのです。フィリップ・K・ディックの原作に忠実につくられたこの『ブレードランナー』は公開後の評判の高く、編を含め数え切れないほどのSF映画にインスピレーションを与えてきました。
『ワーキング・ガール』
フォードは、ロマンスコメディの主役としてはあまり知られていないかもしれませんが、1988年の名作『ワーキング・ガール』でそんな役も簡単にこなせることを証明しました。
主演のメラニー・グリフィスはスタテンアイランド（ニューヨークの中で最も南にある島）出身で、マンハッタンの会社で下っ端の仕事しか任せてもらえないOL役。一方、フォードはグリフィスと合併の話を進めることになる実業家を演じ、2人は次第に恋愛関係へと発展します。が、彼女が出世のために身分を偽っていることを彼は知りませんでした…。
アカデミー賞を受賞したカーリー・サイモンによる主題歌『Let the River Run』とともに、フォードファン、ロマコメファンにはたまらない作品です。
『アデライン、100年目の恋』
『アデライン、100年目の恋』の主人公は、80年近く生きているにもかかわらず、29歳から年を取らない女性、アデライン・ボウマン。この奇妙な状況を生き抜くため、アデラインは孤独な生活をおくることを誓います。
しかし、魅力的な慈善家であるエリス・ジョーンズと出会ったことで、彼女は生きる力を取り戻します。やがてアデラインはエリスの家族と週末を過ごすことになり、そこでハリソン演じる彼の父ウィリアムに会うことになるのです。
『刑事ジョン・ブック 目撃者』
潜入捜査官が殺害された事件を担当する刑事を描いた、ネオノワール（1940年代半ば～1950年代にかけて流行ったフィルム・ノワールの現代版）のクライムサスペンス。ここでもフォードは主役として存在感を発揮し、この作品で唯一アカデミー賞にノミネートされました。
ケリー・マクギリス、ダニー・グローヴァー、ヴィゴ・モーテンセンという豪華なキャストが出演するこの犯罪ドラマは、観る者を実にハラハラさせます。そんなストーリー展開の中にいる、タフで優しいブック刑事を観れば、本作で彼がアカデミー賞にノミネートされた理由もよくわかるはずです。
『スター・ウォーズ エピソード5／帝国の逆襲』
フォードを語るうえでは、ハン・ソロももちろん欠かせません。おそらくフォードにとって非常に有名な役柄であるソロは、愛嬌あり、傲慢（ごうまん）なタフガイであり、そして誠実さを体現した不滅のキャラクターです。
ここで私たちは、カーボン凍結されたフォードが見られるので本作をイチオシしています。とは言え、いかなるエピソードにおいてもで、フォードがブラスター（粒子ビーム銃）を巧みに扱っているところを観るだけでわたしたちは大満足です。
source /ESQUIRE US
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です
