ビールを飲んで、マッサージを受けて、それから口の中でとろけるような霜降りの和牛肉を食べる…こんな贅沢なコースを味わえた日は、とてもラッキーです。おそらく、ほとんどの肉食動物が、「一生のうちに一度は、この絶妙なお肉を味わうべき」だと口をそろえて言うはずです。

 しかし、海外でも人気の高い「和牛」にも、肉の品質にはかなりの違いがあります。そもそも「和牛」とは日本固有の品種であり、黒毛・赤毛・短角・無角の4品種です。そして、日本食肉格付協会(JMGA)がA1からA5で格付けをし、最もランクが高いのがA5の和牛です。

和牛
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 和牛は脂のよくのった霜降り、新鮮な色と透明度、質感が特徴です。中でも黒毛和牛(黒毛和種、黒毛鷲)が、最高品種であると言われています。

 東京・銀座にある黒毛和牛をメインに取り扱うレストラン「おにく 花柳」のオーナー兼シェフの片柳 遥(かたやなぎ はるか)さんによると、黒毛和牛は色・艶・柔らかさ・霜降り具合は他の品種に比べて格段に優れているそうです。

 グローバルな食専門サイト「Eater」はこの「おにく 花柳」にフォーカスし、和牛についての説明と、片柳さんが和牛に注ぐ情熱と献身ぶりを動画にまとめています。

 片柳シェフは動画内で、料理や肉の種類によって包丁を変えたり、肉の繊維にそって切り込みを入れ厚みを考えてカットし、水温やオーダーメイドの小麦粉ミックスに至るまで細心の注意を払いながらさまざまな料理をつくっていることを説明しています。

 動画では和牛のタンシチュー、鍋の温度を68℃にこだわった和牛サーロインとシャトーブリアンのしゃぶしゃぶ、白センマイとホワイトアスパラの味噌和え、ステーキ並みの厚さにカットしたシャトーブリアンのすき焼き、和牛ヒレのレアカツなどを紹介しています。

 和牛は海外でも食べることはできますが、新鮮で一番美味しい瞬間は日本で味わうことしかできません。和牛の値段は年々上昇しており、動画内でさばいている松坂のリブロースサーロインも、300kgで30万円ほどすると明かしています。

 A5ランクの黒毛和牛がすぐに食べられなくても、スーパーで和牛が簡単に手に入る日本。これに感謝しながら、今夜は贅沢にビールと和牛をチョイスしてみてはいかがでしょうか。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
This Tokyo Restaurant Uses the Best Wagyu in the World — Omakase
This Tokyo Restaurant Uses the Best Wagyu in the World — Omakase thumnail
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Source / ESQUIRE NL