[目次]
スキットルとは?
スキットルの使い方も解説
スキットルとは厳密には、「スキットル型ヒップフラスク(ボウリングのピンのような形をしたヒップフラスク)」のことを指しますが、日本ではウイスキーなどのアルコール度数が高い蒸留酒を携帯するための容器の総称として親しまれています。
スキットルの特徴は、何と言ってもその形体…ズボンのお尻のポケットに収納しやすいように湾曲した形をしていること。無骨な雰囲気がかっこよく、キャンプなどのアウトドアシーンでお酒を嗜むためのアイテムとしても定着しつつあります。
そんなスキットルの使い方はいたってシンプル。基本的にはアルコール度数が40%以上あるウイスキーやブランデーなどの蒸留酒を入れて持ち運びます。中には、アルコール度数が高いお酒なら何を入れてもよいのでは? と思われる人もいるかもしれませんが、糖度が高い果実酒などは避けたほうが無難。ベタベタした汚れが残ってしまうからです。
また、金属と反応し味が変わってしまうかもしれないので、ワインや日本酒などの醸造酒を入れるのもおすすめできません。ただし最近では、日本酒に特化したスキットルも登場しています。日本酒好きな人は、ぜひご注目を。
スキットルの洗い方
スキットルの洗い方は、飲み口を洗剤で洗い、中はお湯ですすぐのがもっともスタンダードな方法。ただし、スキットルの中に水分が残っていると雑菌が繁殖する恐れがあるため、洗ったあとはしっかり乾かしてくださいね。
それでも汚れが気になるときは、お湯にホワイトビネガーを加えて洗うとよいかもしれません。手順は次のとおり。この方法は、スキットルに付着したにおいを除去したい場合にもおすすめです。
- スキットル満杯に沸騰したお湯を注ぎ、しばらく置いておく
- 1のお湯を捨てて、お湯とホワイトビネガーを同量ずつスキットルの半分くらいまで注ぐ
- 20〜30秒ほど上下に強く振る
- 2と3の工程を3〜4回くり返す
- お湯で丁寧にすすぐ
スキットルは素材で選ぶ
【ステンレス】
ステンレスはほかの素材と比べると安価で、商品のバリエーションも豊富。しばしば水筒に使われるほどサビに強く、丈夫なところもメリットです。特に、初めてスキットルを使う人におすすめの素材と言えるでしょう。
その一方で、お酒に金属特有のにおいが移りやすいのがデメリットとなります。よって、お酒の風味を存分に味わいたい人にとっては、不向きと言わざるを得ないでしょう。
【チタン】
チタンもサビに強いため、長く愛用できるのが魅力です。ステンレスとの違いは、お酒に金属特有のにおいが移りにくいところ。最後の一口まで、お酒をおいしく飲めるでしょう。
ただ耐久性が高く、お酒へのにおい移りを気にしなくてよいぶん、価格は高くなりがちです。少々お値段が張っても、お気に入りのスキットルを長く使いたい! と願う人に向いています。
【ピューター】
ピューターとは錫(スズ)にアンチモン、銅などを加えた合金のこと。優れた抗菌性があり、変色しにくいのが特徴です。やわらかく加工しやすいため、おしゃれなデザインのものが多いのもうれしいところ。
しかし、やわらかいぶん傷つきやすいため、取り扱いには注意が必要。衝撃にも弱く、落としたりぶつけたりすると、変形する恐れもあります。特にキャンプなどのアウトドアシーンで使う場合は、十分に気をつけてくださいね。
【ガラス】
ガラスの最大のメリットはほかの素材と比べて、におい移りの心配が少ないところ。お酒の味、香りを堪能したい人にイチオシです。残量がパッと見て分かるのもGoodポイント。飲酒量のチェックに役立つことでしょう。
ただ、素材の特性上ぶつけたり落としたりすると、割れてしまうことがあります。破損が気になる人は、別途レザーのカバーを購入するのも1つの方法です。
容量と形状もチェック
くり返しになりますが、スキットルはアルコール度数が高い蒸留酒を携帯するための容器なので、容量200ml(ミリリットル)前後のものが主流。ウイスキーのショットグラスで換算すると、だいたい6〜7杯分くらいになります。
しかし中には、容量500mlを超えるビッグサイズのスキットルも。携帯しにくくはなりますが、一度にたくさんのお酒を入れたい人は、候補に入れてみるのもよいかもしれません。
また、スキットルの形状はズボンのお尻のポケットに収納しやすいように、カーブをつけた四角いものが一般的。とは言え中には、丸型など一風変わった形状のものもあります。
前者は汎用性を重視したい人に、後者はデザイン性を重視したい人におすすめ。スキットルをどのように携帯したいかを考慮して、お好きな形状のものを選んでみてください。
重さ150g以下を目安にしよう
スキットルを選ぶ上で、容量と形状に次いで大切になるのが重さのチェック。あまりに重いと、そもそも持ち運ぶのが億劫…なんて事態も考えられるからです。
スキットルの重さは、素材や容量によって違うため一概には言えませんが、一般的には150g以下を目安にするとよいと言われています。スキットル選びに迷った際は、重さも1つの判断材料にしてみてください。
カバーや漏斗(ろうと)などの
付属品を確認
スキットルをよりかっこよく持ち運びたい人には、レザーのカバーが付いているタイプがおすすめ。カバーが付いていればスキットルに触れたときにヒヤッとせず、さらにスキットル本体を傷などから守ることもできます。
また、スキットルの注ぎ口は非常に小さいため、お酒がうまく入れられない…なんてことも考えられます。そのような煩わしさを解消したいなら、漏斗が付属しているかどうかもチェックしておきましょう。
お手持ちの漏斗を使うのも1つの方法ですが、そのスキットル専用に設計された漏斗ならば注ぎ口にジャストフィットし、はるかにスムーズにお酒を移し替えられるでしょう。別途、漏斗を購入するコストもカットできます。
キャンプには
フタ一体型おすすめ
キャンプには、蓋付きのスキットルがもってこい。中でも蓋が一体になっているものは、うっかり蓋を落としてしまったり、失くしてしまったりするリスクを低減できます。
蓋が完全に取り外せるものと比べると、見た目のスッキリ感にはやや劣るものの、主にキャンプでの使用を想定している人は、蓋付きのスキットルにも注目してみてください。
スキットルのおすすめ10選
1913年にアメリカで生まれたサーマルウエアブランド、スタンレーのスキットルです。ステンレス製でサビに強く、キャンプやハイキング、釣りといったアウトドアシーンで使うのにぴったり。蓋(ふた)が一体になっているので、失くしてしまう心配もありません。
口径約23mmと広めなので、お酒を移し替えやすいところも魅力です。食洗機にも対応しています。お手入れの煩わずらわしさもなく、いつも清潔に保ちやすいでしょう。
- サイズ:幅9.1 × 高さ13 × 奥行き3.2cm
- 素材:ステンレス鋼
- 容量:0.23L(リットル)
ポケットに忍ばせて持ち運びやすい、カーブをつけた長方形タイプのスキットルです。素材に金属特有のにおいがなく、お酒の味わいを損ないにくいチタンを採用しています。
小型のプラスチック製の漏斗が付属しているのもうれしいポイントです。お酒をこぼさず移し替えられて重宝するでしょう。保管に便利な「シンセティックレザーケース」も同梱されています。
- サイズ:幅7 × 高さ13.6 × 奥行き2.1cm
- 素材:チタン
- 容量:170ml
STANLEYのクラシックフラスコ0.23Lは、手のひらサイズのスリムなサイズ感が魅力です。定番のハンマートーン加工を施したグリーンと、メタリックなロイヤルブルーの2カラー展開。蓋を開閉するときに紛失しないよう、ストッパーがついているのも便利です。
- サイズ:幅7.6 × 高さ16 × 奥行き3.3cm
- 素材:ステンレス鋼
- 容量:0.23L
スタイリッシュなガラス製のスキットルです。お酒ににおいが移る心配もありません。最後の一口まで、お酒をおいしく味わいたい人は購入を検討してみてはいかがでしょう。漏斗が付属しており、移し替えもラクラク行えます。
経年変化が楽しめる、タンレザーのカバーがついているのもポイント。お酒好きな人へ贈っても、きっと喜ばれることでしょう。
- サイズ:-
- 素材:ガラス
- 容量:240ml
イギリスのEnglish Pewter Company(イングリッシュ・ピューター・カンパニー)の商品。優れた抗菌性を有し、変色しにくい特徴を持っています。長く愛用できるスキットルをお探しなら、これを候補に入れてみてはいかがでしょうか。
左右に施されたビクトリア朝スタイルのデザインが、見た目に美しい逸品です。化粧箱に漏斗、ベルベット製の専用バッグが同梱されており、プレゼントにもイチオシと言えるでしょう。
- サイズ:-
- 素材:ピューター
- 容量:6oz(約177ml)
気兼ねなく使えるスキットルをお求めなら、コチラはいかがでしょうか。軽くて丈夫、サビにくいステンレス製で、登山やキャンプに携行するのに適しています。
チタンやピューター、ガラスと比べると安価で、手に取りやすいのもうれしいポイントです。初期不良があった場合は、購入から3カ月以内であれば返品や返金などにも対応。初めてスキットルを購入する人にとっても、心強いのではないでしょうか。
- サイズ:幅約9.5 × 高さ約12cm
- 素材:ステンレス
- 容量:8oz(約220ml)
2015年の創業以来、日本やアメリカ、イギリスなど世界各国でチタン製のキャンプアイテムを製造、販売しているSILVERANTのスキットルです。アルミニウムのように軽く、ステンレスのように丈夫な100%純チタンを本体はもちろん、蓋や漏斗にいたるまですべてのパーツに採用しています。
お酒に金属のにおいが移りにくいのがこのスキットルの長所。しっかり握れて滑りにくいように、表面に研磨加工も施されています。
- サイズ:-
- 素材:チタン
- 容量:200ml
純チタン製で、酸やアルカリによる腐食に強いのが特徴です。ネジキャップにはシリコンパッキンがついており、密閉性もGood。中のお酒が漏れにくく、アウトドアのお供にぴったりでしょう。
また、お酒だけでなく塩など、調味料を入れるボトルとしても活用できます。マルチに使えるスキットルをお探しなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
- サイズ:幅5.8 × 高さ9.5cm
- 素材:チタン
- 容量:200ml
チタン製品の専門店、TITAN MANIA(チタンマニア)のスキットルです。実用性を追求したシンプルかつスタイリッシュなデザインが人気の秘訣。ポケットからサッと取り出しやすいサイズ感も魅力です。
さらに本体の重量は約98g(グラム)と非常に軽量で、持ち運びやすいところもGoodポイント。できるだけ身軽に出かけたい、ソロキャンプなどにイチオシと言えます。
- サイズ:幅約10 × 高さ約11.5cm
- 素材:チタニウム
- 容量:約175ml
ズボンのお尻のポケットには入れられないものの、直径7.6cm・高さ22.5cmと比較的コンパクトな日本酒に特化した酒筒です。小さなお猪口にも注ぎやすいようにデザインされている上、チタン製のため金属臭が気にならず、「どんな日本酒もおいしく飲める」と謳(うた)っています。
熱が伝わりやすい、シングルウォール構造を採用しているのもポイントです。冷たい水に浸して置いておけば、冷えやすくなるとも。屋外であっても、ちょうど飲み頃の温度を保ちやすいでしょう。自然の中で日本酒を楽しみたい場合に、ぴったりなアイテムです。
- サイズ:直径7.6cm × 高さ22.5cm
- 素材:チタニウム
- 容量:540ml
まとめ
登山やキャンプ、バーベキューなどアウトドアシーンでウイスキーやブランデーを嗜みたい人は、この機会にぜひスキットルを試してみてはいかがでしょう。このページを参考に、自分にぴったりのスキットルを探してみてください。