タイで話題のレストランが
日本に上陸!
11月24日(金)に開業した麻布台ヒルズには、個性豊かなレストランやショップがそろいます。そして、さらに気になるレストランがオープンしていました。それはミシュラン一つ星を獲得しているタイのイノベーティブレストラン、「SAAWAAN(サーワーン)」のカジュアルライン「SAAWAAN BISTRO(サーワーン ビストロ)」です。
「イノベーティブ」と聞けば、「独創性や革新さを追求していく」イメージがありますが、「サーワーン」の場合は、タイ料理の歴史学者とともにその食文化を紐解き、伝統料理を再構築し表現しているのも特徴。そのメニューは見た目の美しさはさることながら、タイの五味(甘味、酸味、辛味、塩味、旨味)をバランスよく組み立て、煮る、焼く、蒸すなどさまざまな調理法を取り入れており、今バンコクで注目を浴びています。
「サーワーン ビストロ」は、その「サーワーン」の世界観をよりカジュアルに味わえるダイニングになります。「サーワーン」のシグネチャーメニューや日本のエッセンスも加わった「サーワーン ビストロ」オリジナルのメニューが登場。
これらをタイの伝統的な食べ方であるという、シェアスタイルでいただきます。なお、料理に使用する主なペーストやスパイスは、全て素材から手づくりしているそうです。
新しい美食体験に
タイ料理のイメージが覆る
今回は「サーワーン ビストロ」の料理を実食してきました。そこで、その中から印象的だったメニューを一部紹介しましょう。
KOI KUNG(甘エビのココナッツタルタル)
生、ロースト、ピクルスと調理法を変えたきゅうりと甘エビ混ぜ合わせたタルタル。ソースは、バジルとシトラスをきかせたココナッツソースです。甘エビときゅうりの食感が楽しく、繊細な味わいながら甘みや酸味などが見事に調和。
KHAO YUM(SAAWAAN タイライスサラダ)
12種類の食材を混ぜ合わせていただく、彩り豊かな「SAAWAAN タイライスサラダ」。自家製ターメリックを使ったライスに、ローストココナッツやレモングラス、そして鰹節やザクロなど日本に馴染み深いものも含まれています。
「これだけ多様な食材が組み合わさっているのに、バランスがとれるのだろうか?」と思いましたが、素晴らしくまとまっていて、食べ進めるほどに味わいが変わっていきます。個人的に、タイの五味を一番体感できた一皿でした。
GAENG THAI PLAA(海老のスチーム、ライスヌードル、発酵魚介ソース)
スチームされた柔らかい海老が豪快に乗った一皿。海老と米粉麺、そして多様な食材に絡める濃厚なソースには、酒盗や鰹節といった日本の食材が使われています。タイ料理らしさを感じながらも、どこかほっとする味です。
GAENG KHIAO WAAN PED(鴨胸肉のグリーンカレーソース)
2日間かけて熟成し、表面をカリっと焼き上げた鴨胸肉を使用。中はしっとりしていて、臭みがなく穏やかな肉の旨味と自家製ターメリックやハーブペーストを組み合わせたグリーンカレーソースのコクが相性抜群でした。
SANGKAYA FAATONG(かぼちゃのカスタード)
タイでポピュラーな食材と言えば、実はカボチャだそうです。ココナッツソース、パンプキンソース、パンダンリーフというハーブを使ったシフォンケーキなど、さまざまな食材を掛け合わすことで、豊かなハーモニーを奏でるプリンになっていました。
タイ料理というとハーブやココナッツミルクの風味、スパイシーさ、エスニックさが際立つものが多い印象を抱いていましたが、「サーワーン ビストロ」は「これがタイ料理なの⁉」と驚くメニューばかり。
もちろん、タイ料理らしい味や香りがありながら、五味の絶妙なバランス、繊細かつ複雑で奥深い味わい、そして食感の楽しさで、新しい出合いと感動をもたらしてくれました。
今回はアラカルトでいただきましたが、コースメニューも始める予定とのこと。またランチは、セットメニューで提供されています。新感覚のタイ料理を味わいに訪れてみてはいかがでしょう。
◇「SAAWAAN BISTRO(サーワーン ビストロ)」概要
住所/東京都港区麻布台1-3-1
麻布台ヒルズ 森JPタワー
タワープラザ3F
TEL/03-6441-0737
営業/ランチ 11:00〜14:00(L.O.14:00)
ディナー 17:30〜23:00(フード L.O. 22:00、ドリンクL.O. 22:30)
バー 11:00〜14:00(L.O.14:00) / 17:30〜23:00(L.O.22:30)
定休/なし
席数/100 席(ダイニング76席、個室2室/4・6席、バー14席+スタンディング)
公式サイト