彼女は自分に気があるのか? それともサインを見誤っているのか…?

 これは多くの男性が何度も正しい答えに結びつけられずに、勘違いを起こしやすい問題です。なぜなのでしょうか? その微妙なラインを見極めるためにボディーランゲージの専門家であり、全世界でベストセラー本となった『「しぐさ」の心理学』の著者ジョー・ナヴァロ氏にお話を伺いました。彼によると、女性は単純にフレンドリーにしているだけなのに、男性は自分に好意があると勘違いしてしまう行動がいくつかあるそうです。

 「世界中の女性からよく受ける相談は、私たちが“積極性”と呼んでいる外に向かって元気で楽しくいようとする様子を、“イチャイチャしている”と男性が勘違いしてしまうという悩みです」と、ナヴァロ氏は話します。

 積極性を出す女性は笑顔でいることを好み、頻繁にボディタッチをしますが、イチャイチャしているのでもなければ、あなたに気があるわけでもありません。ただ単にそういう性格だというだけなのです。

「何か悩みごとがあったり、居心地が悪いと感じたとき、唇を結んだり噛んだりします」

 ナヴァロ氏は、その女性が他の人たちとどのように振舞っているかを見るのが鍵だと強調します。

 例えば職場で、フレンドリーでプロフェッショナルに同僚との関係を築こうとしている女性の多くが、男性の勘違いに悩んでいると言います。

 唇を噛むという仕草も、男性が勘違いしやすいサインです。唇に触れたり噛んだりするのは、口に意識を向けさせるための好意のサインなのか、ナヴァロ氏は多くの男性から聞かれるそうです。

 「何かに悩まされたり、居心地が悪いと感じるとき、私たちは唇を結んだり噛んだりします。自分に注意を向けさせるためではありません。子どものころに指をしゃぶっていたように、ストレスを発散させるための方法なのです」とナヴァロ氏は話します。

 そしてこう続けます。「唇には神経が集まっているため、大人になると唇に触れたり噛んだりしてストレスや不快感を和らげようとするのです」とのこと。

 笑顔やボディタッチ、唇を噛む仕草にはあなたが思っていた意味はないかもしれませんが、ナヴァロ氏によると女性があなたに好意があることを示す仕草もちゃんとあるそうです。

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アイコンタクト

 「興味がある相手とは、何度もアイコンタクトをとる傾向にあります」とナヴァロ氏。確かに気になる相手は何度も見たくなってしまうので、これは納得できます。

 アイコンタクトは適切に行えば、相手に恐怖を抱かせずにこちらに注意を向けさせる最もシンプルな方法のひとつです。だから、誰かが何度も自分の方を見ていたら、それは気があるというサインでしょう。

 アイコンタクトが長時間続かなかったとしても、興味がないという意味ではありません。シャイな女性の場合、じっと見つめるのはやりすぎだと感じている可能性があるからです。しかし何度も見てくる場合は、確実に好意があるサインだとナヴァロ氏は保証します。

身繕(みづくろ)い

「私たちが身繕いするのは、誰かにいい印象を与えたいときだけです」

 鳥がくちばしで羽を整え、汚れを取り除いて、胸元をふんわりとさせ繁殖相手を探すように、人間も身繕いをします。女性であればメイクを直したり、ブラの位置を直したり、髪を整えたりします。意識的に化粧室に行って身だしなみを整えることもあれば、無意識に身繕いをしていることもあります。

 「男性も身繕いをします」とナヴァロ氏は言います。「男性の場合は姿勢を変えたり、腹を引っ込めたり、襟を正したり、髪をとかすといった仕草です。そして私たちが身繕いするのは、誰かにいい印象を与えたいときだけなのです」

“弱み”を見せる

 「喫煙者が多かった時代は、女性のタバコの持ち方で好意が分かったものです」と、ナヴァロ氏は説明します。「手の甲ではなく手首の内側を見せている場合は、相手が気になっているサインです」髪をいじっているときや、グラスを持っているときにも同じことが言えるそうです。

 「会ったばかりの人と、会話を始めたとしましょう。最初、タバコやグラスを持つ女性の手は、おそらくあなたに手の甲を向けているでしょう。しかし、会話が進んで相手があなたにもっと興味を持つにつれ、手首が回転して内側を見せるようになるのに気づくはずです」

 「弱い一面を見せているのと同じことです」と、ナヴァロ氏は続けます。「誰かの近くで居心地がいいときにだけ見せる仕草です」

 最後に、相手が自分に好意があるかを紐解く鍵は、仕草やサインを個別に見ていては見つかりません。「ひとつの行動だけを切り取って解釈してはいけません」とナヴァロ氏も言います。しかし、同僚や友人がここにあげた複数の行動を何度も取っていて、その相手が自分だけだとしたら、あなたに気がある可能性は大いにあるでしょう。

Source / Men’s Health US
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。