ESPN.comでバスケットボールがどのように作られているのかが紹介されていましたね。まず、最初にボールに使用される革は生産工場のある中国から約50,000平方フィート(約1.5キロメートル)離れたシカゴにあるホーウィーン・レザー・カンパニーより全てが始まります。今年NBAの頂点に立った、ゴールデンステイト・ウォーリアーズのエクイプメント・トラベル・マネージャー(道具・遠征担当のマネージャー)を務めるエリック・ハウゼン氏は、「あなたが新品のボールを箱から取り出し、1時間ほどシュート練習を行った際に、あなたの指先から血が流れてしまうのはスレッドがとても新しいためだからです」と語りました。

NBAのボールについて学んだ9つのことをここで紹介します

1. 試合開始前に、レフリーが各チームの代表選手に3つのボールを渡して確認作業を行います。(NBAファイナル第2戦では、レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)とステフィン・カリー(ウォーリアーズ)がボールを確認しました。

2. ホーウィーン・レザー・カンパニーはNBAのバスケットボールとNFLのアメフトボールを作っています。ホーウィーン社の革素材は、アメリカ・アイオワ州とカナダのオンタリオ州から入手しています。

3. 各ボールを作るために約3~4平方フィート(約1平方メートル)の革が使用されます。

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バスケットボールが、ここまでこだわられながら作られていたことは、ご存知でしたか??

4. 1000トンのプレス、そしてドイツ製のエンボス加工プレートを使用してバスケットボールの細かいドットマークのデザインが生まれます。

5. 約3,200ヤード(約2,880メートル)の日本製ナイロンが膨張したブラダーの外側を包みます。そして、内圏をマレーシア製とベトナム製のゴムで包み上げます。8つの革パネルは手作業でそれぞれのノリで繋ぎ合わせます。

6.スポーツキャスターを務めるマーブ・アルバートは、「以前、試合前にビル・ブラッドリー(元NBA選手)を中心に彼のチームメイトが円陣を組み、彼は針を使って試合用ボールに空気を抜き彼好みのボールを作りました」と話しました。かつての大スター、シャキール・オニールもマイケル・ジョーダンのように手のひらでボールを掴めるようにするために、同じことをしていたようです。

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90年代及び2000年代にレイカーズなどで大活躍した「シャック」ことシャキール・オニール。大きな手でボールを掴んでいるシーンは印象的です。

7. NBAの選手はボールをドット、スマイルフェイス、小さなドクロや「X」と記された文字などで、それぞれが好むボールグリップの位置をボールに記しているのです。

8. NBAは2006年に35年の歴史の中で初めて試合用ボールを革素材から、マイクロファイバー・コンポジット素材のボールに変えました。過去2回MVPに選出された、NBAを代表した名ポイントガードのスティーブ・ナッシュ(サンズなどに在籍)は指が切れてしまうことから包帯を巻いてプレーしました。このボールが使用された期間はわずか2カ月間でした。 

9. 一人の幹部が覚えているのは、あるポイントガードが使用していたボールが嫌いであったために、ビールを手に持っていたファンへ故意的にパスを放り込んだことがあります。なぜパスをその人に投げ込んだかは分かりますよね?そうです、ビールまみれになったボールは試合で使えないため、新しい試合用ボールが用意されるからです。


From ESQUIRE US
TRANSLATION BY MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。
編集者:小川和繁