image
Loyola Perez De Villegas Muniz/Anadolu Agency via Getty Images

サッカーの前では、みな平等。

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会。ラウンド16最終日となったこの日は、スペインが登場。対戦するのは、地中海を挟んで対面する北アフリカのモロッコ。もう1試合では、ポルトガルがスイスを迎え撃ちました。モロッコと言えば、元日本代表監督のヴァヒド・ハリルホジッチが監督を務めてW杯に導くも、大会開催直前に解任の憂き目に遭っています。情報筋によると、主力選手の起用法を巡って同国サッカー協会と折り目がつかなかったことが途中解任の大きな原因とのこと。

下馬評ではスペイン有利と目されていた一戦ですが、試合が始まってみるとモロッコは自慢の守備力でスペインの攻撃陣を沈黙させ、勝負の行方はPK戦へ。スペインは立て続けに3人が失敗し、モロッコが3-0でPK戦の勝利を収めています。試合終了後、モロッコからの移民が多く住むフランス・パリの街にはモロッコサポーターが集まり、感情を爆発させました。発煙筒が焚かれ、警察が出動するなど辺りは物々しい雰囲気に。

そんな夜のパリを舞台にした派手でアイキャッチな写真もありましたが、今日の一枚はテレビ越しに応援するモロッコの男性たち。望外の勝利が目前に迫り、目を輝かせる彼らの姿からは、どの国の人もサッカーの前では同じであることを感じさせてくれます。

さて、この日に行われたラウンド16のもう1試合は、ポルトガルがスイスを6-1という大差で葬り、ラウンド8進出を決めています。これで遂にベスト8が出そろいました。クロアチア対ブラジル、オランダ対アルゼンチン、モロッコ対ポルトガル、そしてイングランド対フランス。ここからはまさに総力戦。好ゲームを期待しましょう。