Maddie Meyer - FIFA/FIFA via Getty Images

11枚のイエローカード。

FIFAワードカップ(W杯)カタール大会13日目、グループリーグ最終戦となるH組とG組の4試合が行われました。この日の試合で、グループリーグは終了となりました。ポルトガルは韓国に敗れたもののグループ首位通過を決め、ウルグアイはガーナに勝利するも、得失点差でウルグアイを上回った韓国が2位で決勝トーナメント進出を決めました。G組はブラジルがカメルーンに0-1で敗れるという驚きもありましたが、グループ首位でベスト16進出を決め、スイスはセルビアに3-2で勝利。グループ2位で決勝トーナメント進出となりました。

両者決勝トーナメント進出の可能性があったスイス対セルビア戦は、実に激しい試合となりました。64分(後半19分)には、ペナルティエリアで倒されたセルビアのFWアレクサンダル・ミトロビッチのプレーにPKが認められなかったことで、ベンチの選手がピッチに乱入するなど試合は荒れた展開に。さらに試合終了間際には両チームの選手たちがピッチに入り乱れる小競り合いが起き、この試合で出されたイエローカードはなんと11枚。1試合における今大会最多記録となりました。

レフェリーには、ただカードを乱発するのではなく、毅然とした態度で試合をコントロールすることが求められると言います。今大会では状況に応じて映像でプレーを確認するVAR(ビデオアシスタントレフリー)の導入が進み、より明確な審判を下すことが可能になりました。これによって「サッカー自体が変わってしまった」と嘆く声も少なからずあるようです。それでもなお試合を裁き、コントロールするのは審判であることを改めて思い知らされました。