軽井沢はと言えば古くより別荘地として知られ、多くの人がやすらぎを求めに訪れる人気のエリア。そんな地で2022年2月に誕生したのが、「ホテルインディゴ軽井沢」です。

ホテルインディゴ軽井沢は、ネイバーフッド(ホテル周辺地域)のストーリーや魅力を伝えることを大切にしており、街の個性がホテルの至るところに落とし込まれています。そんなホテルインディゴ軽井沢が、2022年10月からワーケーションに特化したプランを販売。その魅力を探るべく訪れました。

温もりを感じる心地よい空間で
リラックスしながら仕事を…

すでにご存じの人も多いかもしれませんが、ワーケーションとは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語。観光庁によると、「テレワークなどで普段とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間を過ごすこととされています。余暇を楽しみながら仕事をすること」とされています。

さらにそこには、「余暇主体」と「仕事主体」の2つのパターンがあると言いますが、いずれにせよ「“余暇を楽しむ場所”と“仕事をする環境”の両方を兼ね備えているか?」がポイントとなるはず。その舞台となる場所が日本有数のリゾート地・軽井沢とあれば、期待がより膨らみます。

東京駅から新幹線に乗って約1時間。軽井沢の玄関口とも言える軽井沢駅に到着するのは、あっという間でした。ホテルインディゴ軽井沢はそこから車で約5分。軽井沢駅の南口からシャトルバスも運行されているため、仕事道具が加わった重い荷物を持ったままレンタカーを借りたりタクシーを捕まえたりせずに移動できるアクセスの良さはうれしいところです。

ホテルインディゴ軽井沢
HOTEL INDIGO KARUIZAWA
訪れた時期はちょうど紅葉で木々が美しく彩られていました。シャトルバスに揺られながら景色を眺めていると、迫力のあるエントランスが見えてきました。ホテルインディゴ軽井沢に到着です。

ホテルインディゴ軽井沢でワークスペースとしておすすめされている場所は滞在する部屋を除くと2つ、ロビーラウンジとワーケーションサロンです。Wi-Fiは言うまでもなく通じており、電源もしっかりと確保され、仕事をするための環境として整えられています。

ロビーラウンジは大きな暖炉が鎮座し、木の温もりを感じる開放的な空間。そこへガラスの窓から柔らかな日が差し込み、穏やかな空気が流れています。「これはリラックスして仕事ができる」と確信できました。

ホテルインディゴ軽井沢
軽井沢の別荘地では、暖炉を置いている家が多いとのこと。そこで、「別荘時間を体感していただこうとこのロビーラウンジに暖炉を設え、くつろぎの空間を実現した」と言います。これもネイバーフッドストーリーの一つです。

その予感は的中。せっかくならば…と暖炉に近いスペースでPCを開いたのですが、焚火の香りや暖かさ、そして薪がバチバチと爆ぜる音が心地よく、いつもよりも集中力が深いように感じました。

このロビーラウンジには、代官山 蔦屋書店の本のコンシェルジュが厳選した約50冊の本が並ぶライブラリーも併設されています。仕事に詰まったときやアイデアを探しているときにも、インスピレーション源となってくれそうです。

さて、もう一つのワーケーションサロンとは言うと、こちらはより集中して仕事をしたいときにおすすめのように感じました。

ホテルインディゴ軽井沢

オールデイダイニング「KAGARIBI」の2階にあり、11時~16時にワーケーションサロンとして開放されているスペースです。ロビーラウンジよりも静かで、テーブルを広く使ってゆったりと仕事ができます。資料を広げながらパソコンで作業をするにも十分なスペースで、ストレスなく進めることができました。

またホテルインディゴ軽井沢で、ワーケーションをするうえで大きな魅力に感じたのはワーケーションプランで宿泊するゲストに提供されるバンブータンブラー。これをロビーラウンジや「KAGARIBI」へ持っていくと、コーヒーや紅茶などのドリンクを無料で入れてくれるのです。

ホテルインディゴ軽井沢
自然素材の竹を混ぜることで合成樹脂の使用量を少なくした、環境にやさしい素材でつくられたタンブラーです。仕事をするときにはコーヒーを必ずと言っていいほど淹れる筆者にとっては、とても有り難いサービスでした。

ちなみに提供されるコーヒーにも、ホテルインディゴ軽井沢のこだわりが…。パリで人気のスペシャルティコーヒー専門店「Belleville(ベルヴィル)」のバリスタが、軽井沢をイメージしてオリジナルでブレンドしているのです。「ミズナラ」という名前で、軽井沢の静かな空気、パンの香ばしい匂いを想起させる味わいになっています。

仕事を終えたら、
五感で軽井沢を満喫。

仕事を終えたら、「バケーション」の部分を思いっきり楽しみたいものです。「軽井沢に来たのであれば、別荘のようにホテルの中でゆったりと過ごしたい…でも、軽井沢らしいところもしっかりと体験したい…」。そんな望みを両方ともホテルインディゴ軽井沢はかなえてくれるように感じました。なぜなら、別荘のようなくつろぎのある空間の至るところに、軽井沢の個性が落とし込まれているのです。

例えば、フォレストガーデンと呼ばれる広々とした中庭です。白樺の香りでいっぱいに包まれており、その名のとおりホテルの真ん中にいながら森の中を歩いて森林浴をしているようでした。清々しい空気の中を散歩すると、気分をリフレッシュさせてくれます。

ホテルインディゴ軽井沢
フォレストガーデンは、宿泊棟・レストラン棟などにつながる道が続きます
ホテルインディゴ軽井沢
中庭にはゆったりと座れるソファーシートが点在
ホテルインディゴ軽井沢
HOTEL INDIGO KARUIZAWA
「焚き火ラウンジ」では、秋冬の張りつめたような寒さに焚き火の暖かさがなんとも心地がよいものでした。さらに、併設されたバーではグリューワインの提供も…。仕事を終えたら真っ先に訪れようと思った場所でした。(焚き火ラウンジは期間限定で開催。雨天の場合は中止となります)

軽井沢らしさを感じる要素は、アートやインテリアなどにも…。さらに「ネイバーフッドホスト」というスタッフがストーリーテラーとなって、そうした魅力を丁寧に伝えてくれるのです。あらゆる角度から感性が刺激されます。

ホテルインディゴ軽井沢
軽井沢が別荘地となったきっかけは、宣教師が避暑地としての価値を見出したことにあるとされています。宣教師が軽井沢を訪れた際に、ランタンで街を照らしたそうです。そうしたストーリーを受けて、ランタンをイメージした間接照明が点在しています
ホテルインディゴ軽井沢
客室には、軽井沢の街を見守るようにそびえ立つ浅間山をモチーフにしたアートが飾られています。その隣には、リスの木彫りも…。この辺りはリスが多いのだそうです

旅先ではその土地のグルメもチェックしたいポイントですが、オールデイダイニング「KAGARIBI」では軽井沢の清涼な水と空気に育まれた新鮮な食材を使用されており、まさに軽井沢の食を味わうのにうってつけです。ワインのセレクションも豊富で、ソムリエに伝えれば信州ワインを含めて用意されたワインの中から料理と合うものを選んでいただけます。

個人的に圧倒されたのは、薪の火が燃え上がるオープンキッチンです。グリル料理は、ここでダイナミックに焼き締めるのが特徴。ライブ感もあり、この日いただいた信州ポークは外側がカリっとして中は柔らかくジューシーで、目でも舌でも楽しませてくれました。

オープンキッチン

別荘のような部屋と
ウェルネス施設で癒やされる

今回滞在したのは、スタンダード ツイン のリバービュー(ビューバスタイプ)。部屋の中には木材がふんだんにあしらわれており、カーペットには自然のモチーフが描かれていました。なんでも、ホテルインディゴ軽井沢の客室は“自然との調和”を意識しているとのこと。

さらにバルコニーへ出るとゆるやかに流れる川が見え、紅葉した木々のざわめきが聞こえ、自然が織りなす景色や音に心が穏やかになりました。

ホテルインディゴ軽井沢
客室にもアートが飾られており、これもすべて軽井沢にゆかりがあるものが描かれています。バスルームでは、外の景色を眺めながらお湯に浸かることができます。
ホテルインディゴ軽井沢
朝の澄んだ空気の中、紅葉を眺めながら温かなコーヒーを飲むのは至福の時間でした。

ホテルインディゴ軽井沢には大浴場があるため、せっかくなら大きな湯船 に浸かりたいと思い、足を運んでみました。中に入ってみると、天井の高い広々とした空間で、開放的な気分でゆっくり浸かることができます。さらに露天風呂は血行を促進してくれるという炭酸泉。肩の力が抜け、1日の疲れがスッと抜けていくようでした。

大浴場
HOTEL INDIGO KARUIZAWA
広々とした大浴場。サウナや水風呂もあります。

さらなる癒やしを求めに、翌日はタイで人気のウェルネスブランド「HARNN(ハーン)」のスパへ。ここではホテルインディゴ軽井沢のオリジナルアロマを使用し、自分に合った施術をしてくれます。思わず寝てしまいそうになるほど、リラックス感に満ちたひとときへ誘ってくれました。

スパ
HOTEL INDIGO KARUIZAWA
バームを使って、凝り固まった背中をしっかりとほぐしてくれます。ペパーミントやブラックペッパーの成分が入っているため最初はすっきり感があり、施術が終わった後にはポカポカとしてきました。

* * *

今回の滞在を通じて、ホテルインディゴ軽井沢がホテルとしての上質な時間を提供するだけでなく、ワーケーションで訪れる人のためにしっかりと環境を整えてくれていることが実感できました。滞在する部屋以外にワークスペースがあることで、オフの時間との切り替えもスムーズに感じられるのです。

ホテル全体に軽井沢のゆったりとした空気が流れているため、リラックスして仕事ができ、終われば温もりに満ちた豊かな自然と感性を刺激する体験がすぐそこに待っていることは大きな魅力と言えます。

またホテルを歩いているときに、スタッフの皆さんがいつもにこやかに挨拶してくださる姿が印象的でした。こうして温かくゲストを迎え入れてくれることも、滞在をより一層心安らぐものにしてくれる要素でしょう。

そんな素敵な時間を提供してくれたホテルインディゴ軽井沢が、『エスクァイア』読者を2組4名様ご招待。スタンダード ツインのお部屋(リバービュー)で、2泊3日のディナー&朝食付きです。詳細は公式インスタグラムでご確認ください。
エスクァイア日本版 公式インスタグラム

◇ホテルインディゴ軽井沢
住所/長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18番地39
公式サイト

◇「ワーケーションプラン」概要
対象期間/金・土の宿泊を除く
内容/3泊以上の利用で、ベストフレキシブルレートから30%割引、朝食付きのプラン。館内のドリンクが無料になるバンブータンブラーをチェックイン時に提供
料金/3万2500円~(税込、2名1室利用時、1室料金)
公式サイト