2019年10月の令和元年、東日本台風(台風19号)の被害により箱根湯本―強羅間の運休が続いていた箱根登山鉄道が、急ピッチで復旧されたのがコロナ禍の2020年7月。相次ぐダメージを受けながらも2022年、ようやく元の賑わいが戻ってきたかの温泉地を俄然応援したくなっているのですが、そんな箱根でまた訪れたいと思っているのが「ホテルインディゴ箱根強羅」です。
温泉宿の雰囲気をモダンに味わう
エントランスとチェックインロビ―は温泉宿そのもの。グローバルブランドでありながら、訪れる人をほっこりさせてくれる造りになっています。繁華街からは少し離れたところに位置しているため、「隠れ宿」といったムードも味わえます。
湯治 with ダイバーシティ
目玉は混浴の大浴場で、そこはまるでイタリア式の温泉「テルメ」のような雰囲気。水着を着用して男女カップルでも、性別の違う親子でも一緒に楽しめます(水着はもちろんレンタル可能)。温泉宿の目玉は温泉のはずなのに、肝心のスポットでは別々にならざるを得ないのが大抵の温泉の欠点、そこを克服しているとも言えます。
銭湯のタイル絵ならぬ、大浴場の巨大ビジョンには、移り変わる日本の季節や箱根の自然が映し出され、温泉を身体だけでなく目でも楽しめるようなしかけに。
しかし、文化や宗教によっては大浴場そのものに入れない人たちも…。それも克服しているのがこのホテルです。全室、本物の温泉が引き込まれた内風呂付き。湯治をあらゆる人に体験してほしいというサービス精神にあふれています。
ホテルはリバーサイド。おすすめはリバーサイド。
山側と川側のお部屋がありますが、個人的なおすすめは断然後者です。川のせせらぎを聴きながら入る半露天風呂は最高。 眺めがいい分だけ外から丸見えでは? という不安も、おしゃれなブラインド状の目隠しが上から降りてくるので心配ご無用です。それでもやっぱり気になる方は、山側のお部屋を。
箱根の名産「箱根細工」をモチーフにするなど、 箱根ならではのエッセンスを現代風に取り入れていた、インテリアデザインも見どころです。
「インディゴ」ブランドは、地域の良さを生かしたホテルとして知られています。食事も農作物を通して地元生産者と持続可能な「つながり」を持つことをコンセプトにし、「足柄牛」や「箱根西麓三島野菜」を使った料理など、箱根ならではの食材を味わえます。 特に体験してもらいたいのが、シグネチャー・ドリンク。以前訪れた際に頼んだのは、青から紫に変化するあじさいをイメージしたカクテルでしたが、地元の清らかな湧水を使用したウィスキーなど、せっかくならこのホテルならではの一杯を食事のお供にしてみてみるのはいかがでしょう?
●お問い合わせ
ホテルインディゴ箱根強羅(Hotel Indigo Hakone Gora)
住所/神奈川県足柄下郡箱根町木賀924‐1
TEL 0120-056-658(IHG・ANA・ホテルズ予約センター)
公式サイト