首都圏からのアクセスも良好な千葉県の内房エリア。「マザー牧場」や「東京ドイツ村」など家族のレジャー向けスポットから、SNSで人気の「濃溝の滝」や「原岡桟橋」のような絶景スポットまであり、さらに2023年6月には「KISARAZU CONCEPT STORE」がオープンして、さらなる盛り上がりを見せています。

そして2023年8月25日(金)、この内房エリアに新たにホテルが誕生しました。それが「BOTANICAL POOL CLUB(ボタニカル・プール・クラブ)」です。ここはプールクラブをテーマにしており、個性豊かなボタニカルとオールシーズン楽しめるプールが自慢のホテル。今回、足を運んでその全貌を目にしてきました。

丘の上に広がる
非日常の空間

「BOTANICAL POOL CLUB」があるのは、小高い丘の上。そこへ向かう一本道を上がっていくと、青々とした木々の中に突如ヤシの木と南国感ある建物が現れます。この建物こそが「BOTANICAL POOL CLUB」、隠れ家リゾートに訪れたような心地に引き込まれます。

ロビーは吹き抜けが開放的で気持ちよく、照明はプールの浮遊感をイメージしたものとのこと。ロビーを含めた共用スペースの床は防水、ソファのような家具は耐水なので、水着を着たままでOKとなっています。

ボタニカル・プール・クラブ
BOTANICAL POOL CLUB
ホテルの主役と言えるプールには、このロビーからもアクセスが可能。

「BOTANICAL POOL CLUB」のプールは主に2つ。1つは「BLACK POOL」と名づけられた、全長40メートルのインフィニティプールです。1日を通して空の色や夕刻になると灯される明かりを映し出し、幻想的な空間をつくりだします。プールの先には岩井海岸が見え、心が落ち着くよう穏やかな景色が広がっていました。

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「BLACK POOL」の利用は13歳以上から。奥へ向かうほど深くなっており、その深さは160cmにもなります。

もう1つはホテルの中心にあり、炎を囲むようにしてつくられた「SIGNATURE POOL」です。ここにはデッキチェアがずらっと並んでおり、プールサイドで過ごす楽しさも提供してくれます。

プールサイドバーでは、シャンパンやカクテルなどのドリンク類やプールサイドスナックがオーダー可能。デッキチェアで食べたり飲んだりするのもいいですし、ドリンクを片手に読書をしてもいいでしょう。1日を通して、思いのままに過ごせます。

冬場は水温が40度になり、暖炉も設置されるなどオールシーズンで楽しめるようにもなっています。

ボタニカル・プール・クラブ
デッキチェアは宿泊人数以上に用意されているので、慌てて席取りをする必要がないのもうれしいところ。
ボタニカル・プール・クラブ
プールサイドバーは、13時から24時まで利用できます。この上には、予約制の有料プライベートスペースも。

また 「BOTANICAL POOL CLUB」は、その名にあるように豊富なボタニカルも見どころです。手掛けたのは、国内外で活躍するプラントハンターの西畠清順氏。南国調の植物が多く育つ房総半島というエリアに合わせてヤシの木を中心に、個性豊かなボタニカルが約300種も植えられています。

ボタニカル・プール・クラブ

宿泊棟からプールへ向かう「BOTANICAL PATH」は約100種のボタニカルが植えられていますが、プールへ向かうにつれて緑の茂みや花々が明るくなるようにして、ドラマチックに演出しています。

茂みの奥に咲く花々は、季節によって異なる香りで楽しませてくれるとのこと。植物園のようにボタニカルを楽しめるのも「BOTANICAL POOL CLUB」の魅力に感じました。

ボタニカル・プール・クラブ
「SIGNATURE POOL」の周りにあるのは、ユニークな形状をしているフェニックス・ロベレニーという貴重なヤシ。

プールを楽しむことを軸に
考え尽くされた客室

そして気になる客室は…と言うと、全21室で5タイプあります。こちらも共用スペースと同様、床は防水で家具は耐水。水着のままくつろぐことができます。白やグレーを基調とした客室にボタニカルを想起させる緑のインテリアをアクセントにした、洗練された空間です。

スタンダードな「POOL CLUB ROOM」は、ボタニカルの先にプールを望む30平米の部屋。宿泊棟の1階にあるため、プールにもアクセスがしやすくなっています。2階にある「POOL TERRACE」と「POOL JUNIOR TERRACE」はこちらも30平米ですが、それに加えて広々としたテラス付きが魅力です。

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「POOL TERRACE」の客室。気持ちのいい眺望が広がります。

スイートにあたる「POOL SUITE」は75平米。「スイートにしてはそれほど広くないのでは?」と思われるかもしれませんが、その代わりに、「BOTANICAL POOL CLUB」ならではのこだわりが詰まっています。

テラスにはプライベートプール付き、そしてテラスのドアを開けると目の前は「SIGNATURE POOL」…。徹底的にプールを楽しみたい人にぴったりの部屋です。

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よりプライベート感のある滞在をしたい人は、ぜひ「POOL VILLA」を。1階がリビング、2階が寝室になったレジデンスタイプの客室で、なんと「POOL VILLA」滞在者だけが利用できる専用プール付き。「BLACK POOL」の利用は13 歳以上となっているので、子どもとゆっくりプールを楽しみたい人にも向いています。

またドッグフレンドリーな部屋が3室あり、ちょっとしたドッグランも敷地内にありますので愛犬と一緒に滞在することもできます。

ボタニカル・プール・クラブ
「POOL VILLA」宿泊者専用のプール。

名シェフ監修のメニューや
充実したプールスナック

「POOL CLUB ROOM」で楽しめる夕食は、「BBQ」か「HOT POT」のいずれかになります。「BBQ」は紹介制のモダンアメリカンレストラン「NO CODE」米澤文雄シェフ監修したメニュー。ハーブで焼き上げる5種の肉や地元で採れる旬の野菜を、シェフオリジナルレシピのソースでいただきます。

バーベキューセット
BOTANICAL POOL CLUB
「BBQ」は、「POOL TERRACE」もしくは「POOL VILLA」の宿泊者は、客室のテラスで楽しめます。

「HOT POT」は、和食の名店「酒井商会」の酒井英彰シェフが監修。薬膳火鍋、千葉県産白姫豚のオーガニックハーブしゃぶしゃぶ、和牛ローストビーフ・千葉県産ベーコンのチーズフォンデュの3種類から選べます。

火鍋
BOTANICAL POOL CLUB
火鍋と言うと白湯スープは白のイメージですが、ここの「薬膳火鍋」はボタニカルをイメージして、ほうれん草を加えて緑色に。このメニューは前菜の盛り合わせ、千葉県産アジフライ、千葉県産の卵を使った塩プリン付き。満足感もひとしおです。

プールサイドスナックも、ナッツやチップスといったライトなものから、ステーキサンドのようなボリュームのあるものまで幅広く用意。中でもユニークに感じたのは、「プールサイド ローフロー」。“プールで楽しむアフタヌーンティー”をイメージしていて、シュリンプカクテルや香ばしい焼きホタテなど魚介類を中心に、2段のスタンドで提供されます。

プールサイドスナック
「プールサイド ローフロー」4800円(税込)

南国にいるかのような非日常感にどっぷりと浸かれる「BOTANICAL POOL CLUB」は、プール好きはもちろん、リゾートステイが好きな人にも至福の滞在となるはず。贅(ぜい)沢な時間を過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。

◇「BOTANICAL POOL CLUB」概要
住所:千葉県安房郡鋸南町下佐久間 510-2
客室数:21室
料金:1泊1室7万3000円(税込)~
※プールのみの利用は不可。
※15:00チェックイン / 11:00チェックアウト(13:00 からプールに入れる「アーリープールイン」有り)
※ドッグフレンドリールーム有り(3 室)
※「BLACK POOL」の利用は 13 歳以上。12 歳以下は「POOL SUITE」「POOL VILLA」 のみ宿泊可
公式サイト