フランク・ハーバートの同名SF小説が原作の、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による『DUNE/デューン 砂の惑星』がアメリカでも公開され、映画館でもストリーミング配信でも、大好評を博しています。米『エスクァイア』誌のエディター、クリス・ナシャワティも、「ここ10年で最高のSF映画」と絶賛しています。

映像化は非常に困難といわれていたこの作品に取り組むことを決めたヴィルヌーヴ監督も、制作会社のワーナー・ブラザースも、さぞほっとしているに違いありません。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』US版本予告 2021年10月15日(金)全国公開
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』US版本予告 2021年10月15日(金)全国公開 thumnail
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過去には何人もの監督たちが原作の映画化に挑戦し、“失敗”しています。1984年に公開されたデヴィッド・リンチ監督版は「最悪」と評されており、また、1970年代にアレハンドロ・ホドロフスキー監督が制作した作品は、公開にすら至っていません(こちらについては、ドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』をご覧ください)。

こうした過去の作品と本作の違いは、ヴィルヌーヴ監督がこの超大作を、2つのパートに分けたことでしょう。監督は『ニューズウィーク』誌に対し、制作を始めるにあたってまず、ストーリーの分割を勧められたことを明かしています。

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Jeff Spicer//Getty Images
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

幸いワーナーとレジェンダリー・ピクチャーズはどちらも、このアイデアに賛同しました。監督は800ページにも及ぶこの小説を無理に短くまとめることなく、制作を進めることができたといいます。もし話を短くしようとしていたら、きっと中途半場なストーリーにならざるを得なかったはずです。

そして、監督のこの話からすれば、本作には当初からパート2制作の可能性があったということになります。さらに、実際に実現するかどうかが「パート1の人気次第」ということだったとしても、興行収入が公開日だけで620万ドル(約7億円)にのぼったことを考えれば、パート2の実現ははほぼ確実と言っていいかもしれません。

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ワーナーメディア・スタジオのアン・サーノフCEOも、芸能サイト『デッドライン』に対し「ストーリーの終わり方から、答えはほとんどわかっている」と述べており、その可能性が高いことをほのめかしています。

さらにパート2で期待したいのは、パート1での登場シーンが少なかった、ゼンデイヤ演じるチャニの活躍でしょう。ヴィルヌーヴ監督もインタビューで「パート2ではチャニがメインキャラクターになる」と構想を明かしています。

Source / ESQUIRE US