ジムに通って身体を鍛える時間はなにも、あなたの見た目をよくするためだけのものではないようです。なんと肉体を鍛えれば鍛えるほど、寿命が延びるかもしれないという研究がこのたび発表されました。
ミシガン大学で行われた最新の研究によれば、肉体の強度と高めることが、寿命を延ばす鍵となるかもしれないようなのです。ケイト・ダチョウニー博士の率いる研究グループは、対象となる人々の握力測定の結果をもとに調査をおこない、筋力の強い個人と筋力の弱い個人を比べると、後者の方が早死にする可能性が50%ほど高いと結論づけたのです。
「寿命および健康的なエイジングという観点から言えば、できる限り ―― とくに晩年において ―― 高い筋力を維持することは、極めて重要なのです」と、ダチョウニー博士は「ミシガン・ニュース」に対してコメントしています。
健康状態と寿命について判断するうえでは、「一般的な筋肉量よりも、握力の強さが重要視される」と、ダチョウニー博士は言います。
65歳以上の男女8326人のデータを収集
正確な握力を計るのは、難しいことではありません。
被験者がダイナモメーターと呼ばれる測定器を強く握れることで、キログラム単位で結果が測定できるのです。「あらゆる年代の人々の健康状態を計るうえで、握力が有力な判断材料となる」とする研究結果は、他の研究グループによっても認められています。
ミシガン大学の社会調査研究所による「健康と退職に関するパネル調査」では65歳以上の男女8326人のデータが集められ、分析が行われました。男性で39キロ、女性で22キロを基準とし、それ以下の握力の男女が「筋力が弱い」グループとして分類されました。
全体のうち46%の男女が「筋力が弱い」という結果
全体のうち46%の男女が「筋力が弱い」という結果が得られました。が、これはより少数の被験者でなされた過去の調査結果において示されてきた、10~13%という数値を大幅に上回るものでした。
「加齢による健康問題が分かりやすく表れるよりも前に、握力測定によって健康状態を把握しておくことが重要である」と、ダチョウニー博士の調査チームは医師たちに対して訴えています。
「病状の早期発見、そして高齢者の自立と長寿、それぞれの観点から、握力測定を定期的に行うことが必要です」と、ダチョウニー博士は念を押します。「高齢者の筋力の低下と社会的健康問題との関連性について、私たちが調査に用いた基準値の有効性ついては確信をもっています」と。
筋力トレーニングによる療養法
筋力トレーニングによる療養法を続けることで、年齢を重ねてもなお健康でいることができるのです。
もしあなたが、握力について特に気がかりだというのであれば、私たち「メンズヘルス」編集部のオススメするエクササイズ『強靭な肉体を作る「ぶら下がり」ワークアウト』を試し、腕力を鍛え直しててみてはいかがでしょうか。
身体を動かし、いつまでも若々しくあることで、健康的に長生きすることができるのです。
Source / Men's Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。