喉の痛みに効く食べ物等、医師おすすめ自然療法8つ

ある研究によると、はちみつは薬局で買える鎮咳薬よりも喉の痛みを癒すに効果的という結果が報告されているので、ただの思い込みではないようです。それは喉を保護する膜をつくるだけでなく、抗菌成分も入っているとのこと。　

｢はちみつには過酸化水素を発生させる合成物や、抗菌物質が含まれています」と、UNCファミリー・メディスンで研修医プログラムのアシスタントディレクターを務めるキャロライン・ロバーツ医学博士は言います。　

｢ですが、1歳未満の乳児はボツリヌス症を発症する恐れがあるので、はちみつは与えないでください」と、ロバーツ博士は注意しています。

｢アイスクリームを食べるチャンスです」と、UCLA医学部一般内科およびヘルスサービス・リサーチ部門の医学助教授を務めるジョセフ・ラダポ医学博士は言います。

｢氷やアイスクリーム、フローズンヨーグルトなどの凍った食べ物は、組織や神経を麻痺させるので痛みを緩和してくれることが大いに期待できます」とラダボ博士。

しかも、アイスを食べたら気分も上がります！

「温かい飲み物は、喉を落ち着かせてくれます」と、UNCファミリー・メディスンの准教授ダナ・ノイツェ医学博士は話します。「マシュマロルートやリコリス（甘草根）、エルムインナーバーク（ニレ茶）などが入ったハーブティーが痛みを和らげるという証拠が、少数例ながら存在します。ですが、その理由は未だよくわかっていなというのも事実です」と、ノイツェ医師は言います。

研究に基づき上記の3つを混ぜてつくられたのが、トラディショナル・メディシナル社の「スロートコート」というハーブティー。これはアメリカで、いまもとても人気があります。他にもショウガやセージ、タイム、カモミールといったハーブティーを試してみるのもおすすめです。

母親やおばあちゃんから聞いたことがあるかもしれませんが、これにはちゃんと根拠があります。「塩水でのうがいは、喉の腫れを抑え、口内を清潔に保つ効果があります」と、デンバーヘルスの内科医であるモニカ・ジンダル医学博士は言います。そして「推奨されているレシピは、温かいお湯1カップにつき小さじ4分の1から2分の1の塩を加えたものです」とのこと。　

喉の痛みがひどいときは、1日に何度もうがいしても大丈夫です（そして、お財布に負担もかかりません）。

これは、だまされたと思って試してみてください。　

｢じゃがいもを茹でたらつぶし、まだ熱いうちに布に包みます。そして、さらにもう1枚の布で包んでください」と、『The Natural Cure』の著者であるアンドレアス・ミカルセン医学博士は説明します。

「それを喉に当て、数時間そのままにします」とミカルセン医師は続けます。これには温湿布のような役割により、血行をよくする効果が期待できるということ。

｢これは私も個人的によく使っている方法なのですが、あまり人気はないようです」と、ノイツェ博士は言います。

｢1つ小さな研究結果があるだけで確かな証拠はありませんが、にんにくに含まれるアリシンには抗菌成分が含まれていると考えられています」とのこと。

サプリメントを飲み始める前には、かかりつけの医師に相談したほうがいいかもしれません。ですが、ロバーツ博士によると、亜鉛またはエルダーベリーを使った症状緩和の効果を示す研究結果もあるそうです。　

｢ほかにも、喉の痛みに効くというデータが出ている自然療法で、特に6歳未満の子どもに効果的なのがペラルゴニウム・シドイデスの根です」と博士は話します。「南アフリカゼラニウムとも呼ばれ、子どもののどの痛みを和らげ、症状の期間を短くさせる研究結果も出ています」とのこと。