運動をしていなければ30代を境に、40代、50代…と10年毎に、およそ3~5%の筋肉が失われていきます。この、「運動をしていなければ…」というのが注目すべきポイントとなります。
つまり、筋力トレーニングなどの運動を行うことで、失われた筋肉を取り戻し、さらに増強することも可能になるのです。それには、週に2回程度の適切な筋力トレーニングが求められます。
まず手始めに、以前ご紹介しました記事『40歳からの筋肉のつけ方 ― おすすめのトレーニング・プラン』によるトレーニング・プログラムを試してみるのはいかがでしょうか。トレーニング方法の写真付きで解説しています。
さて…、ではなぜ、筋肉が問題となるのでしょうか。
「筋肉量とカロリー消費量は、比例するからです」と説明するのは、登録栄養士のクリスティン・カークパトリック先生。彼女はクリーブランド・クリニックで総合ライフスタイル医療のコンサルタントを担当しています。
「まさに、肉体の設定を切り替えるための鍵は、筋肉にあると言っても過言ではないでしょう。筋量が新陳代謝の能力に変化を及ぼしますので、食の適量もまた変わってくるのです」。
40代オーバーの男性の多くがHIIT(高強度インターバルトレーニング=高強度・短時間の無酸素運動を繰り返すトレーニング方法)を好みます。それはトレーニングが短時間に圧縮されているため。忙しい日々に大きな時間的影響を及ぼさないためでしょう。
なにも筋トレだけが効果的だというわけではなく、エアロビクスなどの運動もまた有効なのです。とは言え、やはり「スピン(回る)・ラン(走る)・ロウ(漕ぐ)・エリプティカル(円環運動)」のルーティンからなる筋力トレーニングは、基本として行っておきたい運動です。