なんという時代に私たちは生きているのでしょうか。IT企業の勢いは、止まることがありません。
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Amazon Could Be the First Ever American Company Worth $1 Trillion
月末が終わり、皆さんの銀行口座に給料が振り込まれていたことでしょう。今回は、「儲かりまくりの超巨大企業の現状確認」という、私たちの大好きな話をしましょう。
2018年7月下旬に開催された「CNBC(Consumer News and Business Channel )」主催の投資家向けカンファレンスで、「いちばん先に時価総額が1兆ドル(約111兆円)を超えるのはどの企業だと思うか?」という質問が参加者に出されました。
そしてその答えとして、圧倒的に多かったのがアマゾンでした。
同社の現時点の時価総額は、アップルよりもかなり少ないのにもかかわらず、アップルやアルファベット(グーグルの親会社)と答えた人の数を上回っていたのです。ちなみに2018年7月27日時点(米国時間)での各社の時価総額は、アマゾンが8770億ドル(約97兆3470億円)、それに対してアップルは9550億ドル(約106兆円)なのにです…。
アマゾンの株価は、この1年だけでも劇的に急上昇。値上がりのスピードに関しては、アップルやアルファベットのそれを大きく上回っているのです。またアマゾンは、映画作品の製作からスマート家電製品の開発・販売、自然食品を扱う食料品店チェーンの買収まで、あらゆる分野に手を広げています。
上述のカンファレンスに参加した投資マニアたちは、アマゾンの成長ぶりを目にして、同社が初の時価総額1兆ドル企業になる可能性があると考えたはず…。なお、以前の推測では、アップルがiPhone XおよびiPhone 8の堅調な売れ行きのおかげで、初の時価総額1兆ドル企業になるとみられていたのでしたが…。
これは実にワクワクする話であり、イヤになるほどたくさんの富がうごめく競馬のような話です! しばらく前に「近代の歴史上もっとも多くの富を持つ人間」の座についたジェフ・ベゾスCEOも、ワクワクしていることに違いありませんね。
フェイスブックの株価が大幅下落していた
億万長者に関する他のニュースとしては、フェイスブックの株価が2018年7月25日(米国時間)に大幅下落したことを受け、フェイスブック社のマーク・ザッカーバーグCEOが150億ドル(約1兆6600億円)以上も資産を減らしたというのもありました。
これによりザッカーバーグは、世界の大富豪ランキングで第4位から第6位に後退。フェイスブックの株価が大きく値下がりしたのは、同社の売上増加のペースが今後数年間減速する見通しであることが投資家にわかったためでした。
写真:フェイスブック社のマーク・ザッカーバーグCEO。Photograph / Getty Images
フェイスブックは、米国における政治的言説と個人のプライバシーに大きな打撃を加えましたが、私たちは今回の株価急落をそうした所業に対する因果応報と呼ぶことでしょう。
はたしてアマゾンが初の時価総額1兆ドル企業となるのか、それともアップルら他社が追い上げるのか、とても気になるところです。
By Sarah Rense on July 27, 2018
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ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊