FBIのオンラインライブラリ「Vault」は、インターネットにある情報の中でも非常に興味深く、一度覗くとアッという間に何時間も時間が経ってしまいます…。

 アメリカ連邦政府情報公開法に則って入ることのできる当局のライブラリには、とても有名な(そして今は亡き)有名人や政治家、犯罪者や参考人などについての、長い間封印さていた何千ものファイルが保管されています。そして、誰もが閲覧可能になっているので、気づいたらアル・カポネやらアンナ・ニコル・スミスやらのファイルを、何時間も眺めてしまったりするわけです。

 通常、FBIは対象の人物が亡くなるまで、これらの書類を公表しません。だからこそ、今回公表されたビッグフットに関する22ページにも及ぶレポートは、2つことを表しています。1つは、ビッグフットがもう亡くなっているということ。そしてもう1つは、ビッグフットは実在したということです…(おそらく)。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 未確認生物であるビッグフッドは、「サスカッチ」、「ヨーウィー」、「スカンク・エイプ」、「ヤヤーリ」などとも呼ばれ、謎に包まれた長い歴史があります。何世紀にもわたって目撃証言が後を絶たず、北アメリカ特に太平洋岸北西部の森の中で目撃されています。毛深い猿と人間と熊を合わせたような生物に人々は熱狂し、信者たちは真実を追求するために政府まで巻き込むことに成功したのです。

 調査報道ジャーナリストらしく、私たちが隅々まで読んだビッグフットの公式ファイルには、1976年から1977年にかけてオレゴン州ザ・ダレスのビッグフット情報センター(BIC)とFBIの科学技術サービス部門の間で交わされたやり取りが含まれていました。

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バーン氏がFBIに宛てた手紙の一部。

 1976年、BICの所長ピーター・バーン氏が、FBIに変わった毛髪のサンプルの調査を依頼します。

 「識別不能な毛髪を目にすることは、滅多にありません。現在手元にある、小さな皮膚片についた15本ほどの毛髪は、この6年間で初めて入手できたものであり、重要な証拠の可能性があると感じています」と…。

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バーン氏が、FBIに依頼した毛髪のサンプル

 この手紙に対しFBIは、「サンプル調査は主に、犯罪捜査のために法的執行機関に対して行うものです」と返事をしますが、「ニューヨーク・タイムズ」紙や「ワシントン・スター」紙などの新聞がビッグフットについて取り上げたのち、最終的に毛髪の調査を請け負うこととなりました。

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FBI
「ニューヨーク・タイムズ」紙の当時の新聞。

 記録にも残っているように、その後も数カ月やり取りが続き、満を持してバーン氏と研究を支援していた応用科学アカデミーのところに、FBIから結果が届きます。しかし、毛髪サンプルを調査した結果、残念ながらビッグフットのものではないということでした…。

 「調査の結果、これらの毛髪はシカ類のものだという結論になりました」とFBIは書いており、世界中のビッグフット信者たちの夢を打ち砕くことになったのです。

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 これは残念な事実ですが、だからと言ってビッグフットがいないとは限りません。FBIがまだ公開していない文書が存在している可能性はあるわけで、私たちの目を逸らすための策略かもしれないのです。

 そのため私たちは、これからも真相究明を続けていくべきと言えます。この正体や存在が何か分かるまでの間に、次はFBIがネッシーのレポートをそろそろ公開してくれることを願いましょう。

Source / POPULAR MECAHNICS
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。