ターコイズブルーの「誘惑」

太古の昔からターコイズブルーの宝石は、ときの権力者を華麗に彩ってきました。世界でも有数の人気を誇るラグジュアリーウォッチとして知られるオメガ「シーマスター」にそのターコイズブルーの色彩が加えられたとしても、なんら不思議はないでしょう。

来年スペイン・バルセロナで開催される「第37回アメリカズカップ」を控え、1995年以来、オメガがサポートを続けてきたセーリングチームが「エミレーツ・チーム・ニュージーランド(ETNZ)」です。前回、前々回と2連覇を遂げている強豪チームですが、彼らへのオマージュとなる新作時計「シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック ETNZ(エミレーツ・チーム・ニュージーランド)エディション」にも、その緑がかった鮮やかな青のカラーパレットが採用されています。

シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック エミレーツ・チーム・ニュージーランドエディション
OMEGA

バルセロナから車で1時間ほど行くと、のんびりとした海風漂うビラノバという港町が見えてきます。この9月に、アメリカズカップの前哨戦となるレガッタの1次予選がこの街で開催されました(公式タイムキーパーを務めたのは、もちろんオメガです)。「Esquireイギリス版」をはじめとする各国メディアが見守る中、ETNZの面々がオメガの代表者たちとともに現れました。ブラックとターコイズブルーが目にも鮮やかな新作時計の発表が行われたのは、現地時間9月13日(水)のことでした。

ターコイズブルーのシダの葉を新たなモチーフにしたニュージーランドチームのために用意された、ひときわ美しいタイムピース。豊かさの象徴とも言えるターコイズの色調ですが、この色を「シーマスター」の伝統的なデザインに取り入れるために慎重な検討が重ねられたと、オメガのレイナルド・エシュリマンCEOは述べています。

シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック エミレーツ・チーム・ニュージーランドエディション
Omega

「あのブルーの配色を取り入れるのは、私たちにとっても冒険でした。目を引く時計であることは重要ですが、同時に私たちの近年のラインナップに加えて違和感のないものに仕上げる必要がありました」と、エシュリマンCEOは打ち明けています。「そのうえで、文字盤にただチーム名をあしらうだけではない、特別なコラボレーションの実現を目指したいという気持ちがあったことも付け加えておきます」

煌(きら)めく存在感は洋上を超えて街中にも

これがオセアニアを代表するセーリングチームを象徴する時計であることを示すのは、ケース裏蓋のナイアードロック(※編集注:防水性を保ちつつ、刻印を定位置で固定できるとされる裏蓋の機構)に刻印されているロゴのみです。

ただし、定番の「シーマスター」と異なる点はほかにもあります。

例えば、アメリカズカップのトロフィーをかたどったカウンターウェイトの秒針はグラデーション・エフェクトの機能を備え、3時位置には10分間のカウントダウン・インジケーターが配置されています。

シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック エミレーツ・チーム・ニュージーランドエディション
Omega

当然のことながら、オメガが期待するのはアメリカズカップのタイトルホルダーがさらなる勝利を重ねること。そしてその勝利のために、この時計が貢献することです。

「すでに4度の優勝を果たしてきたニュージーランドチームですが、私たちが関与してからはまだ優勝は2回だけです」と語るのは、エミレーツ空港のスポーツ部門を率いるグラント・ダルトンCEOです。

この新型となる「シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック ETNZ」は、海に挑むセーラーたちだけでなく、地上で過ごす洒落者にとっても、ライフスタイルを彩るアクセサリーとして重宝されることでしょう。ブラッシュ仕上げされたブラックの酸化ジルコニウム・セラミック製のケース、ホワイトラッカーのスーパールミノヴァ、そしてもちろん、ターコイズブルーのアクセントはこの時計の個性を際立てています。

時計の収められている特別仕様のボックスもまた、個性的な魅力にあふれています。ブラックとターコイズブルーのジッパーケースが、今の世を切り開くあらゆる人々にとって大きな喜びに満ちた開封体験となるにと違いありません。

シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック エミレーツ・チーム・ニュージーランドエディション
Omega

「シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック エミレーツ・チーム・ニュージーランドエディション」の在庫は、オメガのWebストアに登録することで確認が可能です。鮮やかな2色を配したテキスタイルとラバー製のストラップが付属したタイムピースの価格は、206万7000円(税込)となります。

Source / Esquire UK
Translation / Kazuki Kimura
Edit / Ryutaro Hayashi
※この翻訳は抄訳です