朝の空腹状態のままコーヒーを飲むという習慣は、皆さんも実はなんとな~く実感していたかもしれません…このたび、「医学的にも健康に良くない」という研究結果が発表されたのです。特に指摘されているのが、細胞と細胞の間の水分が溜まる「むくみ(浮腫)」がちな人は要注意であると述べています。

 米・国立生物工学情報センターが発表した研究では、コーヒー(カフェインレス・コーヒーを含む)が胃の内膜に与える影響について論じています。その内容は、「胃の内壁が敏感な人の場合、コーヒーが胃酸の分泌をさらに誘発し、胃酸過多によるむくみ、消化不良、胸やけなどの症状を誘発する可能性がある」というものです。 

 そして、もしあなたが「IBS(過敏性腸症候群)」と診断されているか、またはそれに近い症状で現在お悩みの最中であるのなら、それはもしかするとコーヒーが原因かもしれないともアドバイスできるでしょう。

 
 また、オンラインで医師の診察が受けられるアプリ「プッシュ・ドクター」で最高医務責任者を務めるアダム・サイモン医師によれば、「空腹時に飲むコーヒーによって、あなたの体がどのような悪影響を被るか」を説明してくれました。彼は英タブロイド紙のウェブ版「デイリー・エクスプレス」でこう語っています。

 
「コーヒーを飲むと、体の中での水分の流れがさらに活性化することによって、脱水症状になる恐れが生じるのです。これによって心拍数も増加し、心臓に負担がかかって鼓動が乱れてくるでしょう。また、血圧にも悪影響を及ぼす危険性もあります。ほかにも、カフェインの摂りすぎによって緊張や震えが生じたり、気分が大きく上下したり、禁断症状が起こる場合もあります」とのこと。

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 コーヒーの接種は体に良いこともある反面、接種するタイミングを間違えると、悪影響を及ぼすまさに紙一重な飲み物であることを説明してくれました。

 コーヒーの接種は体に良いこともある反面、接種するタイミングを間違えると、悪影響を及ぼすまさに紙一重な飲み物であることを説明してくれました。
 

コーヒーを飲むタイミング

 さらには、「カフェインが多すぎると、気分の浮き沈みも激しくなってイライラしたり、震えやその他の離脱症状を引き起こす可能性もあります」と、アダム医師は付け加えています。

 また、起きてすぐに体にカフェインを送り込むと、体内時計が狂ってしまうというケースもあるとのことです。これに関して、ウェブメディアの「ポップシュガー」は以下のように説明しています。

「朝目覚めると、体は自らはさらなる覚醒を求めます。およそ午前8時から午前9時あたりまでに、体内には1日のなかで最高レベルのコルチゾール(副腎皮質ホルモン)を分泌します。ですが科学者たちによって、朝一番にコーヒーを飲むとコルチゾールの濃度を低下させ、自然覚醒のプロセスがうまくいかなくなる可能性を発見したということです。つまり、自らの体は自然覚醒のパフォーマンスがあるにも関わらず、それに気づかず毎日「目を覚ますため」のコーヒーを飲んでいると自然覚醒のパフォーマンスは低下し、コーヒーに頼らざる負えなくなる」という内容です。

 つまり、コーヒーを飲み続けなければならなくなるという理屈らしいのです。

 
 以上、研究結果のデータから考察するに、「朝食前のコーヒーは望ましくない」と言えるのです。もし、毎朝コーヒーを飲みたいというのならば、まずは朝食をきちんととってから、食後にコーヒーを飲むことをおすすめします。それだけでも、あなたの体にかかる負担はかなり軽減されるようですので。 

 何年も目覚めのコーヒーを飲んでき、それでも体調の不具合など微塵も感じないのであれば、あなたはこの研究の対象外の体なのかもしれませんね。でも一度、朝イチコーヒーを止めてみて、そのときの体調と比較することはしたほうがいいでしょう。それでも朝イチのコーヒーが欠かせないと思うのであれば、それがあなたの人生です。コーヒーがなければ人生が始まらない…のですから。


From ELLE UK(原文:English)
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。