ドイツでは今、ぶっちぎりの性能を持った“とんでもないセダン”が数多く製造されています。その中でもクールな見た目で特に人気なのが、メルセデスAMG「GT 63 S」とアウディ「RS 7」の2台。共にツインターボV型8気筒エンジンを搭載し、約600馬力を秘めた最新のマシンです。ドラッグレースに登場しても、何ら不思議ではないスペックと言えるでしょう。
となると、気になるのは「どちらのクルマが早いのか?」ということではないでしょうか。そこで、人気YouTubeチャンネル「Carwow」のマット・ワトソン(Mat Watson)氏が中心となり、実際にこの2台を競わせるドラッグレースを滑走路で行いました。
「GT 63 S」はメルセデスおなじみの4.0リッターエンジンを搭載し、630馬力、約900ニュートンメートルのトルク、9速オートマチックトランスミッションです。一方のアウディ「RS 7」は591馬力、トルクは約800ニュートンメートル。4.0リッターエンジンを搭載し、8速トランスミッションです。両車共に全輪駆動で、ローンチコントロール(完全停止しているクルマをスムーズかつ素早く発進させる自動制御技術)を備えています。
詳細は冒頭の動画をご覧いただくとして、2回行われたレースでは共に「GT63S」が先にゴールしました。最初のレースでは「RS7」がスタートダッシュで先手を取りますが、「GT63S」が優れたパワーでその差を縮め、さらに追い越し…約1車分の差をつけて勝利。第2レースでは「GT63S」が快勝でした。
またワトソン氏は、ブレーキテストも実施しています。搭載しているカーボンセラミックブレーキのおかげもあり、アウディ「RS 7」が数センチの差で優れたブレーキング力を発揮しました。スピードに関してはメルセデスAMG「GT 63 S」のほうが少しだけ優れ、止まることに関してはアウディ「RS 7」のほうが少しだけ優れている…と言えるでしょう。しかしながら、この2台ともそれぞれの魅力を極めた素晴らしい名車であることは間違いありません。
From Road & Track
Translation / Esquire JP
※この翻訳は抄訳です。