アメリカで高い人気を誇るバンとして知られるのが、フォード「トランジット」です。そして、アラバマ州の「ストーリーテラー・オーバーランド社(Storyteller Overland)」と言えば、メルセデス・ベンツの「スプリンター」をベースとしたキャンピングカー「ビースト・モード(Beast Mode)」を世に送り出した、知る人ぞ知る注目のカスタムメーカーです。

【「ビースト・モード」の動画】

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
The All-New Beast MODE 4x4 | Storyteller Overland
The All-New Beast MODE 4x4 | Storyteller Overland thumnail
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 そんなストーリーテラー・オーバーランド社がこのたび、フォード「トランジット」をベースとした「モードLT(Mode LT)」を発表しました。ホイールベースは148インチ(約376cm)、エンジンはフォードの3.5リッターターボチャージャー付きエコブーストV6エンジン、さらに10速オートマチックトランスミッションを搭載しています。最高出力は310馬力。最大トルクは約542N・m(ニュートンメートル)です。

 「過酷な岩場などの厳しいオフロードには向かない」と断りを入れつつも、「十分なオフロード性能を備え、週末のスキー旅行や星空の下でのキャンプなどにもってこいです」と、ストーリーテラー・オーバーランド社も胸を張る自信作です。

 
STORYTELLER OVERLAND

 現時点では、私(この記事の著者であるタイラー・ダフィー氏)は「モードLT」の内装を示す写真を確認できていません。「モードLT」の車内ですが、「3人の大人が十分くつろいで眠ることができるほどに広い空間である」と言われています。また、小型トイレや電子レンジ、冷蔵庫やポータブルIH調理器なども装備している」との発表はなされています。

 外装に目を向ければ、ルーフラックやサイドマウントのはしご、調光可能なLED付きオーニングテント、90Wのソーラーパネルなどの装備されていることが確認できます。

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 あとは気になる価格ですが、15万3748ドル(約1677万円)となります。「スプリンター」をベースとした「Classic Mode 4x4」よりも、約4000ドル(約44万円)ほど安い価格設定となっています。加えてフォード「トランジット」の系譜となることから、フォード系列の巨大ネットワークで提供される多彩なサービスを受けられることも大きなメリットと言えるでしょう。アメリカ国内の出荷は、2021年後半を予定されているとのことです。

Source / CAR AND DRIVER
Translation / Kazuki Kimura
この翻訳は抄訳です。