［目次］
自動車の盗難防止アイテムである「ハンドルロック」。車のハンドルに取りつけることで、ハンドルを回せないようにする道具で仕組みこそシンプルですが、一定の盗難抑止効果があるとして定番のアイテムとなっています。
ハンドルロックは、ハンドルを回せないようにするタイプのほかに、ブレーキペダルも一緒に固定するものやシフトレバーを固定できるようにするものなど、いくつかの種類があります。
ここでは、ハンドルロックの選び方のポイントを説明するとともに、ホーネットなど人気メーカーを中心におすすめのハンドルロックをご紹介します。
ハンドルロックとは？
カー用品の「ハンドルロック」は自動車の盗難防止アイテムのひとつで、ハンドルを動かないように固定するものです。また、ハンドルと一緒にブレーキペダルやシフトレバーを固定できる製品もあります。
盗難しようとしたとき、ハンドルが回らない、ブレーキペダルやシフトレバーが動かせないとなると、盗難するのに時間がかかります。そのため、「ハンドルロックが取り付けられていること自体に、盗難を抑止する効果がある」とも言われています。
切断されにくい素材でできた製品を選ぶことが重要
自動車の窃盗犯は、ハンドルロックを切断できる電動工具を持っている場合もあります。そのため、簡単に切断できるハンドルロックでは意味がありません。高硬度合金鋼などの切断しづらい素材や、太い部材を使ったハンドルロックを選ぶことをおすすめします。
また、ハンドルロックが外せないと判断して、ハンドル自体を切断するケースもあるようです。ですが、その切断をしづらくするハンドルロックなら、盗難までの時間が稼げるでしょう。さらに警報装置などを作動させることで、盗まれる前に誰かに気づいてもらう可能性が高まるでしょう。
ハンドルの大きさとロックの方法も確認すべし
まずは、ハンドルの大きさに合うハンドルロックを選びましょう。正しく装着しなければ性能が発揮できません。ブレーキペダルやシフトレバーも同時にロックできる製品の場合は、さらに適合条件が厳しくなるので慎重に選びましょう。
ロックには、カギを使う方式とダイヤルロック式があります。盗難されづらさに決定的な違いはないと考えられるので、使いやすいほうを選んで構いません。
ハンドルロックは、強力なものになればなるほど大型になりがちです。ただ、使っていないときに邪魔になるので、機能とサイズのバランスも考えながら選ぶとよいでしょう。
おすすめのハンドルロック7選
シンプルかつリーズナブルなハンドルロックです。長さが625～995mmまでとかなり長いため、ハンドルをロックすることはもちろん、ブレーキペダルと一緒にロックすることもできます。
また、乗用車だけでなくトラックにも使用可能。シフトレバーとサイドブレーキをロックすることもできるなど、工夫次第でいろいろな使い方ができるので、値段以上の価値を見いだせるかもしれません。
- 素材：構造用炭素鋼
- カギ：カギ式
- その他機能：ブレーキペダルやシフトレバーのロックも可能
ダイヤル式のシンプルなハンドルロックです。芯材には、切断されづらい高強度の特殊合金が使われています。カギはダイヤル式で、数字を5つ合わせる方式にすることで解除されづらくなっていることもポイントです。
長さ46.5cmと短めですが、それゆえ幅広い車種に取り付け可能。また、使わないときにも邪魔になりにくい大きさです。
- 素材：特殊合金
- カギ：ダイヤルロック式
従来のハンドルロックと違い、メーターフードを利用してロックする製品です。しかも、無理やり外そうとするとクラクションが鳴ってしまう設計になっているので、盗難されそうなことを早期に気づけるでしょう。
使っていないときは、緊急脱出用のハンマーとしても使えます。ハンマーを購入する必要がなくなるため節約にもなるはずです。
- 素材：高硬度合金、鉄鋼
- カギ：カギ式
- その他機能：緊急脱出用ハンマーとして使える
こちらもメーターフードを利用してロックするタイプの製品です。一般的な乗用車から中型トラックまで幅広い車種に対応できます。
本体は1.2kgとそれなりの重さはありますが、長さが38cmほどと短いので、使っていないときも邪魔になりづらいでしょう。
- 素材：スチール、亜鉛合金
- カギ：鍵式
特殊合金の太めの部材を使用した、頑強なハンドルロックです。2.35kgと重量級のため、取り付けには慣れが必要です。とは言え、見た目からして「簡単には壊せない」雰囲気をもっているので頼もしい限りです。
直径25cm～45cmまでのハンドルに対応でき、幅広い車種に装着できます。見た目による抑止力も重視したい人におすすめです。
- 素材：特殊合金
- カギ：ダイヤルロック式
ステアリングとペダル類を一緒にロックできる製品です。長さは53cmから86cmまで調整できるので、さまざまな車種に対応できます。
こうしたハンドルロックは、「車外から見えやすい位置につけると狙われにくい…」とされていますが、この製品はハンドルの下側に装着するので、「できれば目立たせたくない」などの理由で車外から見えない位置に装着したい人におすすめです。
- 素材：硬化鋼
- カギ：ダイヤルロック式
特許取得済みの、世界で唯一となるハンドルをフルカバーするハンドルロックです。カバーは3サイズ用意されていて、車に合ったものを選んで購入します。
カバーとハンドルの動きが連動しない特殊な構造になっており、カバーをするとほとんどハンドルを回せなくなります。しかも、切断が困難な硬化鉄でつくられているので、ハンドルを切って盗難することも不可能となるでしょう。
値段は非常に高価ですが、ランドクルーザーなどの盗難されやすい車種を所有している人は検討する価値があるでしょう。
- 素材：硬化鉄
- カギ：カギ式
最後に
ハンドルロックは昔からあるアイテムで、自動車の盗難防止の手段としては古典的とも言えます。ですが、スマートキーの技術を悪用した最新の盗難の手口にこそ、物理的なハンドルロックが有用という見方もあります。
ここで紹介したハンドルロックは、どれも評判のよい製品です。ぜひ候補として検討してみてはいかがでしょうか。
