1974年に誕生したフォルクスワーゲン「ゴルフ」は、同社の屋台骨を長く支えてきた「ビートル」に代わる主力となった大ベストセラーモデルです。これまでに8世代、全世界累計3700万台以上の販売数を記録しています。誕生から今年でちょうど50年。それを記念した改良モデルが、このたび発表されました。

シャープさを増したエクステリア

フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデル
Volkswagen
よりシャープさを増したフロントエンドをはじめ、デザインもマイナーチェンジ。
フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデル
Volkswagen
今回ガソリン車やプラグインハイブリッドなど、9つのグレードをラインナップ。

新たに発表された改良モデルでは、エクステリアのデザインによりシャープな味つけが加えられました。フロントエンドには、「ゴルフ」初採用となるイルミネーション付きのVWロゴや新デザインのLEDヘッドライトを採用。リアのテールライトに加わった3Dライトグラフィックスは、新たな顔を印象づけています。

フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデルのライト
Volkswagen
新デザインとなったLEDヘッドライト
フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデルのライト
Volkswagen
新デザインとなったLEDヘッドライト
フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデルのライト
Volkswagen
LEDテールライトクラスターも新デザインに。

インテリアは「IDA」にも注目

インテリアでは、より直感的な操作コンセプトに基づいた次世代のインフォテインメントシステムへのアップデートが進められています。モニターはダッシュボードに折り曲げられるように取り付けられ、そのベース部分には温度とボリュームを調整するためのタッチスライダーが設置されています。これは人間工学に基づいて最適化されたデザインで、操作性の向上が図られていると言います。

また、機能が強化されたマルチファンクションステアリングホイールと、同社の音声アシスタント機能の「IDA(アイーダ)」も新たに追加されています。車内機能やナビの機能制御に加え、天気予報や一般的な質問など、あらゆる分野の情報に音声によってオンラインでのアクセスが可能となっています。

フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデルのインテリア
Volkswagen
より直感的な操作コンセプトに基づいた、次世代のインフォテインメントシステムを搭載。普及グレード「Ready 2 Discover」のタッチスクリーンのサイズは10.4インチ。
フォルクスワーゲン「ゴルフ」改良モデルのロゴ
Volkswagen
VWロゴはイルミネーション付き。意外にも、「ゴルフ」としては初めての採用となります。

ラインナップは9モデル

今回の改良モデルとしてラインナップされるのは、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、ターボチャージャーつきガソリンエンジン、ターボチャージャー付きディーゼルエンジンを搭載した合計9つの異なるグレードです。中でもプラグインハイブリッドモデルは、電動モードの航続距離が約100kmに延長されたうえにDC急速充電機能も搭載しています。さらなる追加の派生モデルは、2024年度中に順次導入される予定となっています。

フォルクスワーゲンのトーマス・シェーファーCEOは、次のように声明を発表しています。

「『ゴルフ』は半世紀にわたりフォルクスワーゲン ブランドの中核モデルとしての役割を果たし続け、最高レベルのテクノロジーを搭載して、全ての人々に手頃な価格のモビリティを提供してきました。新しい『ゴルフ』がこれこそを土台にして、新たな進化の段階においてさらに高い効率、さらに優れた快適性と品質、そして新しい操作コンセプトを採用しています。最新の『ゴルフ』は、常に最高の『ゴルフ』でもあります」

価格の詳細や日本市場への投入の時期については、今後明らかになる予定です。