現地時間9月9日(金)、フォルクスワーゲンはオフロードBEV(バッテリー式電気自動車)のコンセプトモデル「ID.エクストリーム」をスイス・ロカルノで発表しました。

image
VOLKSWAGEN
image
VOLKSWAGEN

今回、新たに発表されたオフローダーのベースとなったのは、2021年にヨーロッパでリリース開始となった電動コンパクトSUV「ID.4」のハイスペックバージョンに当たる「ID.4 GTX」開発の際に使用されたテスト車両です。

通常、新しいモデルが誕生すれば、その開発に使用されたテスト車両は「破棄される」か「倉庫に保管される」のいずれかになります。ですが、今回のフォルクスワーゲンはどうやら違ったアプローチを取ったようです。

「エクストリーム」という名前のとおり、力強さが際立ったエクステリアがまずは目を引きます。存在感のある18インチ専用デザインのホイールはオフロードタイヤを履き、2インチ幅の3Dプリントされたホイールアーチ、フロントには険しいオフロードにも対応しうるバンパーガードが装備されるなど、力強い印象が際立っています。

ルーフにはLEDライトバーが輝き、悪路からバッテリーなどを守るためにアンダーボディにはアルミ製のカバーが装着されています。

image
VOLKSWAGEN

駆動制御ユニットのソフトウェア変更により、最高出力に関してはベースとなった「GTX」から87psアップした382psまで高められています。その他、最大トルクや航続可能距離などに関しては明らかになっていません。

インテリアについても、詳細は明らかになっていません。ですが、エクステリアで際立つ洒落たオレンジのカラーリングは、インテリアのアクセントにも反映されているとのことです。また、シートのデザインは変更され、表面の大部分は人工皮革「アルカンターラ」で覆われているとのこと。

今のところ「ID.エクストリーム」の市販化については未定です。しかしながら、オフローダーな仕様車はトレンドでもあり、フォルクスワーゲンもこれに参加することになる可能性も否定できないでしょう。

image
VOLKSWAGEN
image
VOLKSWAGEN

Source / CAR AND DRIVER
※この翻訳は抄訳です