今や見かけない日はないほど、日本の街を走るフォルクスワーゲンの車。そのスタートは、108台の「タイプ1」こと通称「ビートル」と、わずか3台の「タイプ2」こと通称「トランスポーター」の正規輸入から始まりました。それは1953年のことです。日本ではその年の2月にNHK、同じく8月に日本テレビが開局し、テレビの本放送がようやく始まったころでした。

あれから今年で70年。わずか111台から始まった日本におけるフォルクスワーゲンの歴史も、正規輸入車数が累計180万台以上を突破。つい先日、日本導入が発表された「ID. Buzz」の反響の大きさにもよく表れているように、フォルクスワーゲンは日本の街にもすっかり溶け込んだ存在となっています。

中でも50年近くの間、主力車種として愛されてきたのが「ゴルフ」です。1975年に「ビートル」の跡を継いで導入され、1980年の「ゴルフ・カブリオレ」や1983年の「ゴルフ(2nd)」など、今も愛される名作を数多く輩出。累積輸入台数のうち、100万台以上が「ゴルフ」とその派生モデルが占めています。

volkswagen 70th
screenshot from Volkswagen Homepage

そこで日本におけるフォルクスワーゲン70周年を記念した特別使用車「Platinum Edition(プラチナム エディション)」が、「ゴルフ」と「ゴルフ ヴァリアント」に登場しました。気になるその内容ですが、価格を抑えつつも通常オプションとして人気の高い装備が標準仕様となっている他、スポーツグレードの「GTI」「R」のみに設けられたオプション設定だったアダプティブシャシーコントロール(編集注:ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールするサスペンションシステム)DCCが18インチアルミホイールとのパッケージオプションとして選択可能となっています(ただし、eTSI Activeを除く)。

さらに、最新世代のクリーンディーゼルエンジンを搭載する「ゴルフTDI Platinum Edition」「ゴルフ ヴァリアントTDI Platinum Edition」の価格はガソリンエンジン搭載グレードと匹敵する水準に設定されています。フォルクスワーゲンとしては、この内燃機関搭載モデルと、2022年に導入したブランド初のBEV(バッテリー式EV車)の SUV「ID.4」を、環境性能の高いモデルへのニーズに応える二本柱とする意向です。

フォルクスワーゲンによる70周年記念特設ページでは、同社の70年の歩みも公開されています。懐かしの車を眺めながら、同社が歩んだ道のりに思いを馳せてみるのもよいかもしれません。

●お問い合わせ先
フォルクスワーゲンカスタマーセンター
TEL/0120-993-199
Golf Platinum Edition専用サイト