記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がEsquireに還元されることがあります。
記事中に記載の価格は、記事公開当時の価格です。
キャサリン妃から学ぶ、キッズ専属カメラマンになる秘訣
もはやその腕前もプロ級の母キャサリン妃がとらえた、モデルのキッズ3人のポートフォリオです。キュートな表情から、その秘訣を考察してください。
英国王室が公表するロイヤルキッズのポートレート写真は、ファンにとっても大きな楽しみのひとつとなっています。中でもケンブリッジ公爵夫妻は、お祝い事のたびにSNSで子どもたちの写真をシェアし、ファンをおおいに喜ばせています。
しかも見逃してはいけないのが、これらの多くの写真は、キャサリン妃自身が撮影を担当しているということ。1歳の誕生日から初登園まで、ママがカメラマンだからこそキャッチできた、キッズたちの愛らしい表情がたくさんあります。
そこでこれを機に、ちょっと皆さんも撮る側の立場から写真の構成の仕立て方や子どもたちの表情を想像しながら考察してみましょう。きっと、ご自身の撮影の際にも役立つはずです。そのとき、キャサリン妃はどんな言葉をかけてポーズを取らせたのか…など、ぜひシュミレーションしながら確認していってください。そして、すぐ実践を。子どもがない方は、大切なパートナーをモデルにして、撮影してみるといいでしょう。その楽しさに、新たにブログを開設してしまうかもしれませんよ。
ちなみにこの写真のキャサリン妃は、キャノンの光学ズーム付きのデジタルカメラ(写真から判断するに、おそらくPowerShot G12かと思われます)を使用していますね。
本格的に行うなら、やはりスマホではなくデジカメが必要かもしれません。現にインスタグラマーやブロガーの皆さんの中にも、写真にこだわっている方は別にデジカメで撮影している方も多いので…。※かと言って、最新のスマホも蔑ろにはできないくらいカメラの機能を向上させていますので、まずは比べてみるものいいのではないでしょうか?
シャーロット王女、4歳のバースデーポートレート
4歳の誕生日を記念し、ケンジントン宮殿がシャーロット王女の3枚のポートレートを公開しています。すべてキャサリン妃が撮影したもの。背景のボケ感から判断すれば、被写界深度を浅くするために望遠にして撮影したと想像できます。
シャーロット王女、4歳のバースデーポートレート
2枚目は、ノーフォークにあるウィリアム王子とキャサリン妃の邸宅アンマー・ホールの庭で遊ぶ王女のショット。こちらも同様に、背景のボケ感がシャーロット王女の姿を強調。やわらかな表情も写真の中で強調されています。
シャーロット王女、4歳のバースデーポートレート
3枚目は、花摘みを楽しむ様子が。こちら一見、広角レンズのように見えます。フレームの斜め振りでその見えてしまうのでしょうか? しかし、広角レンズなら被写体深度は深いため、差し伸べた手もボケ、背景も見事なほどボケることは可能でしょうか…。それも絞りを開けば被写体深度は浅くなって、いいボケ感が出ますが、これは絞りを開けたと名言できるほど明るい写真でもないような…。まさか、Photoshopで画像を加工しているということはないでしょうが…。あとは、シャッタースピードを速くするかになりますが…。なかなかの手練れぶりですキャサリン妃。
ルイ王子、1歳のバースデーポートレート
ケンジントン宮殿は、ルイ王子のファーストバースデーにも公式ポートレートを披露。ノーフォークのアンマー・ホールにて撮影されたもので、犬モチーフの青いニットに身を包んだ王子の姿が…。こちらも背景のボケがいいですね。ルイ王子の表情が際立っています。手法に関しては、その想像に行き詰ったのでやめにしておきます。皆さん、前ページまでの考察を参考にぜひともトライしてみてください。要は背景をぼかすことが、キャサリン妃のカメラテクのひとつであることはご理解いただけたかと思います。
ルイ王子、1歳のバースデーポートレート
なかなか公の場に姿を現さなかったため、ルイ王子の最新ポートレートにロイヤルファンは当時大興奮! こちらも背景がボケています。きっと、絞りとシャッタースピードのバランスが絶妙なのですね。そして、ここでチェックすべきは背景のほうが明るいということです。たぶんルイ王子は日陰に入っています。背景を光で飛ばてボケの効果を高めるという手法をここでは見せています。
ルイ王子、1歳のバースデーポートレート
ハイハイをしながら、自然の中で遊ぶルイ王子。笑ったときに見える下の歯がとてもかわいい。これも同様のテクニックをつかっていますが、この瞬間を切り取るセンスもたまりません。
ルイ王子、初の公式ポートレート
ルイ王子の初お披露目はセント・メアリー病院のリンド棟で行われたが、初の公式ポートレートはウィリアム王子&キャサリン妃の公邸ケンジントン宮殿で撮影された。これもルイ王子の足先をぼかすことで、2次元の世界である写真に奥行きを与えています。
生後すぐのルイ王子とシャーロット王女
生まれたばかりの弟の額に優しくキスするシャーロット王女の写真も公開され、SNSでも大盛り上がりに。こちらも同様ですね。そこにプラス、シャーロット王女にこのポーズを取らせるところは、巨匠クラスのカメラマンと言えるでしょう。
シャーロット王女の初登園姿
英国王室では、初登校の様子を公開するのもお決まりになっている。キャサリン妃は、ウィルコックス・ナーサリースクールに初登園する王女の姿も自ら撮影。王女はケンジントン宮殿の階段でおしゃれにポージング。このカットは、シャーロット王女の表情がすべてですね。ですが、周りの空間の取り方、階段の手すり(濃い色合いであるところもキモです)を斜めに写真に横切らせることで平凡な写真で終わらせないところも、さすがです。
シャーロット王女の初登園姿
2枚目の写真には、階段にちょこんと座る姿が。リュックを背負い、準備は万端。これは完全にシャーロット王女の表情勝負の写真と言えるでしょう。
シャーロット王女、2歳のバースデーポートレート
シャーロット王女の2歳のバースデーには、羊モチーフが印象的なイエローのニットカーディガンを着ているポートレートを撮影。ちょっぴりまぶしそう? このリアルな表情、そして背景のボケ感に乾杯(完敗)です!
ジョージ王子の初登園姿
シャーロット王女同様、キャサリン妃はジョージ王子の初登園の様子もしっかりキャッチ。バックパックを背負ってウェストエーカー・モンテッソーリ幼稚園へと向かう、王子のリラックスした表情をとらえています。このカットは、背景の壁画を活かすために、あえてぼかしをあまくしていると思われます。
シャーロット王女、1歳のバースデーポートレート
ケンブリッジ夫妻の邸宅アンマー・ホールにて撮影されたもの。活発そうな様子が伝わってくる。これまた素晴らしい、振り向き美人なシャーロット王女ですね。背景のソファーのボケ感もたまりません。きっとシャーロット王女の左手が滑らないように…と祈りながら撮影したことでしょう。
シャーロット王女、1歳のバースデーポートレート
手押し車で歩く練習をする王女は、とにかく元気いっぱい! 新たな発見として、キャサリン妃の写真は少々暗めで彩度を抑え気味に撮影しているのではないでしょうか…。カラーでもしっとり、モノクロ写真のような雰囲気が醸せるような気がします。
シャーロット王女、1歳のバースデーポートレート
ある情報筋は、「ロイヤルファミリーにとってファーストバースデーは大切な記念日なので、ポートレートを喜んでお披露目しています」と、米『ピープル』誌に語っています。これまたシャーロット王女の表情がたまりませね。背景の窓のボケを少々入れたのは、キャサリン妃の計算だと思われます。これで奥行き感だ出ていますので…。
生後すぐのシャーロット王女とジョージ王子
シャーロット王女のおでこにキスするジョージ王子。実に微笑ましく、思わずほっこりするハッピーな一枚。背景のボケ、彩度の抑えての撮影ですね。
クリスマスに撮影されたジョージ王子のポートレート
シャーロット王女が生まれる数カ月前に撮影されたこちらは、ケンジントン宮殿の階段に座っているジョージ王子。なんとも言えずキュートな表情です。皆さんぜひとも、このキャサリン妃の撮影テクを試してみてください。
Photos: Getty Images, Courtesy of Kensington Palace via Twitter
Translation: Reiko Kuwabara From TOWN&COUNTRY