2021年09月17日（金）より配信開始したNetflixの新しい韓国ドラマ『イカゲーム』は、登場から間もなく総合TOP10の1位に踊りでるほど人気を集めています。
作品のタイトルである『イカゲーム』とは、子ども遊びの1つであり、ゲームに負けると虐殺されてしまいます。このシリーズでは、ギフンと呼ばれるギャンブル依存症に悩む男性が、経済的に破綻した状態から抜け出そうと一獲千金を夢見てゲームに参加する…というところから物語が始まります。
ある日、彼はビジネスマンに扮したリクルーターに出会い、「興味があればすぐにお金を稼げる方法がある」と誘いをもちかけられます。その稼ぎ方とは、子ども遊びの1つである『イカゲーム』に参加すること…。3800万ドルの報酬を約束され、456人の参加者が集まりますが、唯一の問題は、「負ければ死ぬ」ということ。ある意味、単純なゲームです。
そんな放映が開始されたばかりの『イカゲーム』は、Netflixがこれまでに行ってきた韓流ドラマの中でもすでに、成功作品の1つとして注目されています。その理由の1つとして挙げられるのが、このシリーズには豪華なキャストがそろっているということ。韓国映画界のレジェンドから新人までが出演しており、現在の韓国映画・テレビ業界をけん引する主要な顔ぶれを垣間見ることができます。
以下では、『イカゲーム』の主要キャストと、彼らの過去の出演作品をご紹介します。
イ・ジョンジェ（ソン・ギフン役）
主役には、立て役者が必要です。『イカゲーム』でギフン扮するジョンジェのキャリアは90年代後半にスタートし、それ以来、止まることを知りません。韓国の映画やテレビで活躍するジョンジェは、『観相師－かんそうし－』（2013年）や『暗殺』（2015年）でよく知られています。スリラーファンにとっては、2010年の大ヒット作『ハウスメイド』で扮した大金持ちのフン役が脳裏に下記ついていることでしょう。
パク・ヘス（チョ・サングウー役）
学生のころから秀才で、証券会社の投資チーム長として成功した人生を歩んできたものの、誤った選択より人生が一転してしまったサングウーを演じるパク・ヘス。彼の韓国映画界でのキャリアは長いものですが、近年、ここに来て爆発的な成長を遂げている俳優の1人でもあります。2000年代半ばにはミュージカルを始め、最近では韓流ドラマ『刑務所のルールブック』（2017年）などに出演。そこで一躍有名になりました。
アヌパム・トリパシ（アブドゥル・アリ役）
この中で唯一の善良な男。パキスタン出身で韓国で外国人労働者として働くものの、雇用者にだまされ、家族を養うためにゲームに参加する親切なアリ。そんな役を演じるのは、インドの新人俳優アヌパム・トリパシです。彼の経歴を確認してみると、2021年の『模範タクシー』と『スペース・スウィーパーズ』の2役を含め、小さな脇役ばかりでした。
オ・ヨンス （オ・イルナム役）
オ・ヨンスが演じたオ・イルナム。彼にとってこの役は、キャリアの転機となる大役とも言えるでしょう。2021年10月17日には77歳となるオ・ヨンスは、主要キャストの中では最年長です。しかしながら、彼が出演したこれまでの作品は、かなり厳選されたものになっています。その中には映画『A Little Monk』（2003年）、『春夏秋冬そして春』（2003年）などがあります。
ジョン・ホヨン（カン・セビョク役）
チョン・ホヨン扮するセビョクは、このドラマの中で絶対見逃していけないキャラクターの一人です。この『イカゲーム』は彼女にとって、なんと俳優デビュー作品なのです。ですが、だからとって彼女がぽっと出の新人…素人というわけではありません。2013年以降、ホヨンはリアリティショー『Korea's Next Top Model』では2位を獲得し、models.comでも「トップ50」のファッションモデルの一人にランクイン。2010年代後半まで、世界的なブランドのキャンペーンモデルも務めています。
コン・ユ（リクルーター役）
彼は2つのエピソードにしか登場していません。ですが、この「リクルーター」はあなたが知っておくべき人物です。出演者の中でもコン・ユは、他の韓国ドラマと同様に韓国映画（ドラマ）界で最も成功し、認知されている人物の1人です。彼は映画『トガニ 幼き瞳の告発』（2011年）、『新感染 ファイナル・エクスプレス』（2016年）では主役を演じ、『密偵』（2016年）では名優ソン・ガンホと勝るとも劣らない演技力を発揮していました。
イ・ビョンホン（フロントマン役）
もう放映されているので言わせていただきますが、この『イカゲーム』にはイ・ビョンホンが出演しています。それはなんと、（もったいなくも…）仮面をかぶった謎のフロントマンとして登場しているのです。そして、ちょっと皮肉なことでもありますが、すべての登場人物の中で最も画面に映るのは、このフロントマンと言っていいでしょう。そんな彼がマスクを外すのは、エピソード8になります。この思わせぶりな演出も、この作品の魅力にもなっています。言うまでもありませんが、イ・ビョンホンは映画『G.I.ジョー』の2作（2009年と2013年）、『ターミネーター：新起動/ジェニシス』（2015年）など、アメリカ映画にも出演したキャリアを持つ唯一のキャストです。
Source / ESQUIRE US
