カメレオン俳優として知られるクリスチャン・ベール、はこれまで何度も役作りのために極端な減量や増量をして体形をつくり変えてきました。しかしながら彼が、急激に痩せたり太ったりする日々は、もうすでに過去のものとなったようです…。 
 
 ベールが『ザ・マシニスト』出演に際して、62ポンド(約28キログラム)も体重を落としたのは有名な話です。

 あの時の姿は、『アメリカン・サイコ』や『ダークナイト』でのベールと比べると、レンガづくりのシルエットのようでした。逆に、その後の『アメリカン・ハッスル』、そして最新作の『ヴァイス』では、彼は体重を大幅に増やしていました。 
 

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 しかしベールは、ディック・チェイニー元米副大統領を演じるための役作りを経験して、あることに気づいたようです…。

 2018年12月上旬に行われた『モーグリ: ジャングルの伝説』(日本公開未定)の合同インタビューにて、「今後関わる作品では、あのような体に害のあるダイエットはやらない」と明かしていました。 
 
「あれは惨めだ。あれはぞっとする。減量中は腹を空かして、惨めな気分で寝るしかない。人と会うとなると、何らかの食べ物や飲み物が付きものだから、それもできない。ただし、自分を本当にコントロールしているという素晴らしい感覚はある」とクリスチャン・ベール。 
 
クリスチャン・ベールのこれまでの大変身を動画で振り返ってみましょう:

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
He Did It Again! - Christian Bale Body Transformation
He Did It Again! - Christian Bale Body Transformation thumnail
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「体重を増やすのは、それと正反対だ。自分を律するものをすべて手放し、気が狂ったように無茶食いする。ああいうのはやめなくてはならない…なぜなら、体に良くないからだ。私はいま40代だが、自分がいつかは死ぬことを少しは意識し始めないと、やがてツケがまわってくる」と、ベールは続けてコメントしました。 
 
「私は、ほとんどいつも変身するのを楽しんできた。精神的な変身と肉体的な変身の両方を楽しんだ、そして鏡の前に立ち、そこに自分とは違う姿が映っているのが大いに役立つことも時にはあった。どんな種類の役柄からも、自分自身を取り除くことができるというところが…だ。私はそんな変身を経験できて嬉しいのだが、しかし今は、ああしたものは過去のことにすべきだと思っている」とクリスチャン・ベール。  
 


 
 
 オスカー有力候補のひとつである『ヴァイス』で、大増量した姿を見せているベールですが、今後どのような姿で人々の前に現れるのか、誰もが気になることでしょう。 
 
 新作『ヴァイス』の日本公開予定日が2019年4月とまだまだ先ですが、ベールが演じるディック・チェイニーの姿は注目に値する名演技です。


From Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。