クリストファー・ノーラン監督の新作スパイスリラー『テネット』の公開が近づいています(日本は2020年9月18日から)が、「ジョン・デヴィッド・ワシントンが演じる主人公は、黒人版ジェームズ・ボンドといった役どころなのか?」それとも「ボンド映画が大好きなこの有名監督が、イギリスのスパイ映画シリーズを手がける前の予行練習なのか?」と、疑問に思っているファンが多いようです。

 監督によるとその答えは、「はいといいえ」だそうです。

 『TENET テネット』の主人公は、「映画の中心となるけれども、ボンドと違って親しみやすい人物」だと監督は『Entertainment Weekly』誌に話しています。

 さらに謎めいた情報として、ノーラン監督はこれまで公開された写真にすら写っていなかったアーロン・テイラー=ジョンソンが、極めて重要な役割を果たすと明かしました。

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 「確かに彼の写真はありません。2つめの予告編にちらっと登場していますが、見てもわからないでしょう。映画が展開していく中で物語がどこに向かっていくのか、そしてどこに行き着くのか、さまざまなことが起こります。が、ネタバレになるのであまりお話できません」とのこと。

 最近ノーラン監督は『TENET テネット』製作中に、大好きなボンド映画を我慢しなければいけなかったと話していました。

 「これほど長期間、ボンド映画をまったく見ずに過ごしたのは初めてでした」と監督は『Total Film』誌に明かしました。「私のスパイ映画への愛は『007』シリーズ、とくにジェームズ・ボンドというキャラクターから来ています。アラン・パートリッジ(俳優・コメディアンであるスティーヴ・クーガンがつくったキャラクター)に負けないくらいボンド映画に詳しいと思いますよ」と、映画のキャストとスタッフのためにも他のスパイ映画を観ないようにしたのだそうです。

 続けてノーラン監督は、この作品とジェームズ・ボンドとの関係性について、こう話しています。

 「映画を見直して参考にする必要もないほど、もう私の一部になっているんです。行ったことのない場所へ行くような気分で、子どものころに感じた映画とのつながりを再現しようとしました。まったく新しい場所へ連れて行かなければならないので、誰もオリジナルの新しいジェームズ・ボンドをつくることなど不可能なのです。だから私は、自分なりのボンド映画をつくろうとしたのではありません。子どものころにスパイ映画を観て感じた、壮大なスケールのエンターテインメントの興奮を自分なりにつくり出そうと試みた映画です」とのこと。

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映画『TENET テネット』本予告
映画『TENET テネット』本予告 thumnail
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 『TENET テネット』は、2020年9月18日(金)公開予定となっています。米国では2020年7月17日に公開予定でしたが新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、3度目の延期が発表され、同年8月12日に公開予定となっています。映画館でこの最新作をチェックするためにも、感染症対策の徹底を心がけましょう。

日本公式サイト

Source / ESQUIRE UK
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。