1972年3月15日は、言わずと知れた名作『ゴッドファーザー』が米国で初公開された日です(日本公開は1972年7月15日)。公開から半世紀を迎えるこの節目となる年に、フランシス・フォード・コッポラ監督が同作品の"好きなシーン"を明かしました。
「Hollywood Insider」の2月に公開したインタビュー動画の中で、キャリアの中で最も影響を与えた作品の製作について語ったコッポラ監督。この映画は映画史の中でも欠かせないほどの名作だと評価されていますが、コッポラ監督自身は「公開当時、観客にどう受け入れられるか確信が持てなかった」と認めています。
「この映画は大衆に受け入れられるか? とても怖かったですね。公開後の評価を聴いて、人々に受け入れられたことを知ったときはうれしい気持ちと同時に驚きもありました」と述べています。
またインタビュアーはコッポラ監督に、「最も好きなシーンは何ですか?」と言及。彼の答えはどのシーンになるか予想してみてください。このシリーズの象徴的なセリフが生まれたシーン? あるいは、あのおぞましい馬の頭のシーンかもしれません。
しかしその答えは、意外なところにありました。
「私の好きなシーンは、マーロン・ブランド(ヴィトー・コルレオーネ役)が(フランク・ダンブロージョ扮する)孫アンソニーと庭で遊んでいるときに、オレンジを口にくわえて驚かせるところかな」とのこと。2017年の『プレイボーイ』誌のインタビューでコッポラ監督は、「ヴィトー口の中でオレンジをくわえて孫とモンスターごっこで遊ぶシーケンスは、ブランドのアドリブだった」と明かしています。コッポラ監督はこのアドリブを観て、「悪名高い家長には、こうした平和的な死がふさわしい」と思ったということ。そうしてコルレオーネはオレンジをくわえたモンスターとなって、孫と遊んでいる最中に心臓発作で亡くなったのでした。
そのシーンが、一部抜粋された動画が下になります。ご覧ください。
Source / ESQUIRE US
※この翻訳は抄訳です。